日光の山々で最高峰である日光白根山。他の山から日光の山脈を眺めると、ひときわ目立つ溶岩ドームの山頂は奥白根と呼ばれています。登山口はロープウェイがある丸沼高原や、菅沼登山口が近いですが、駐車場料金などの諸費用をけちるため、金精トンネルの駐車場から金精峠経由で登ってきました。
・金精トンネル駐車場は20台ほどのスペースしかなく、2022年10月時点で工事の現場事務所が設置されており、駐車スペースが少なくなっている
・登山口から金精山まではロープや鎖、はしごがある急登
・奥白根への道はザレているので下るときは滑らないよう注意
ルート基本情報
行程
日帰り 6時間33分 11.7㎞ 登り1,421m 下り1,417m 山頂まで160分
金精峠【出発地】~金精山~五色山~弥陀ヶ池~日光白根山~五色沼~前白根山~五色山~金精山~金精峠【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
金精峠から日光白根山を登る【百名山六十八座目】 / bataoさんの金精山・前白根山・日光白根山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
金精峠
金精トンネルの栃木側に駐車場があります。工事中で駐車スペースが削られているため、駐車台数は道路挟んだ場所と合わせても20台程度だと思います。ちなみにトイレはありません。この時点ですでに標高1,850mほどあるので、晩秋は路面凍結してないか注意です。なお、冬季は道路が閉鎖されます。
金精山へ登るまでは急登が続きます。崩壊した斜面とぐにゃぐにゃのはしごを通過する箇所があるなど、険しい道です。
急斜面も多く、はしごにロープと急な斜面であることを表しています。
急登を乗り切りまずは金精峠に着きます。奥の山は湯泉ヶ岳で、白根山とは反対に位置しています。標識の五色山が白根山方面です。
峠には金精神社が祀られています。この先に登山口があり、金精山へつながっています。
金精山
金精山の登山道も楽ではありません。急斜面にロープやはしごが設置してあります。
登山道に亀裂の看板がありますが、結局亀裂の場所は分からずじまいでした。
登山道に雪が残っていましたが、アイゼンを必要としない程度です。
金精山の山頂です。木々で360度の展望はありませんが、男体山や中禅寺湖などの南側は開けています。
夜明けの日光三山と中禅寺湖シルエットです。それぞれの山容がくっきりと映し出されています。
五色山へは一旦下ってからの登り返しで、樹林帯を歩いていきます。道が少し分かりづらくなっているため、ピンクテープを辿っていくことになります。
五色山
湯元からの登山道と合流する場所である国境平。湯元からは前白根山を経由するルートもあります。
五色山への道は南側が開けており、前白根山を眺めながら登っていきます。
五色山山頂です。ここから前白根山か弥陀ヶ池を経由して奥白根山へ登る分岐点です。
五色沼と奥白根山の景色がよく見える位置です。
今回は時計回りに五色沼を廻り、弥陀ヶ池を通って奥白根山の山頂を目指します。
弥陀ヶ池
登山道わきには小さな池があり、気温が低いため表面が凍っています。
五色沼へ下りてから弥陀ヶ池へ向かうルートがありますが、下山時に五色沼へ行くため直接弥陀ヶ池へ行くルートを歩いていきます。
平らな場所を通ると池まではもうすぐです。
弥陀ヶ池に到着しました。大きな池ですが、五色沼ほどではありません。池を渡っている橋は、菅沼からの登山道です。
ここから奥白根山へ登っていきます。この辺りは分岐が多いのか、案内地図看板があります。
日光白根山
奥の道はロープウェイへ下る道です。
山頂へ登る道は、北側で溶けにくいため雪が残っています。凍結まではしていないので、アイゼンなしで登れます。
振り返った景色には、燧ヶ岳や会津駒ヶ岳が見えてきます。
山頂に近づくにつれ、勾配が増し、岩場となります。道が分かりやすいように、岩にペイントされています。雪が残っている状況であまり下りたくはない道です。
山頂付近は奇怪な岩が形成されています。
山頂部に着きましたが、ぱっと見どこが最高峰の個所なのか分かりづらい場所です。
菅沼側から来た場合は、少し下ってから登り返した場所に山頂標識があります。
山頂標識がある場所に着きました。岩がゴロゴロしています。
近くには奥日光神社が祀られています。ここから五色沼まで下りて、前白根山を経由して下山します。
山頂部はこんもり盛り上がっています。といっても、傾斜は急ではありません。
五色沼
ここから高度を下げていきます。奥には男体山と中禅寺湖が見えます。
太陽の光が当たったからか、五色沼が翠色になっています。
最初はつづら折りで歩きやすい道だと思っていましたが、
石が多くなり歩きにくい道へと変貌していき、斜面も急です。
木々の中へ入っていくと、平たんな場所に着きます。
少し歩くと五色沼避難小屋が現れます。扉は開けづらいですが、中はきれいです。トイレはないので、スコップで埋めてくださいという張り紙があります。
避難小屋から五色沼に行くかどうか道を選択できます。今回は五色沼を通って下山します。
森の中を下っていけば五色沼へ到着です。光の反射の関係か、翠色に見えません。
ここから奥白根山へ登れそうな気がしてくるくらい、近くに感じます。沼から弥陀ヶ池への道がありますが、すでに通貨済みなので、前白根山へ登り返します。
前白根山
登りの途中には水場があります。雪が積もってつららもできていますが、水は流れています。
尾根へ登ると目の前に前白根山が出てきます。少しガレた道になります。
前白根山の山頂です。奥白根さんとは違い、平らなスペースが広がっています。
あとは五色山へ戻り、金精峠へ下ります。
木々がありますが、展望できるところもあります。上から見ると五色沼は翠色に見えます。
男体山などの日光三山も仲良く見える位置です。
五色山に着き、湯元の標識の方向へ下っていきます。
金精峠の下山時に見える看板。険しい道なため、安全第一で歩いていきます。これで今回の山行は終わりです。
この登山を振り返って
この登山道の核心部は間違いなく金精山までの道のりです。ロープや梯子があるので危険ではありませんが、急斜面なため体力を思ったより使います。五色山まで来てしまえば、特段難しい箇所はありませんが、今回雪が残っている北斜面を上りで使ったのは幸いでした。下りで使用する場合でもアイゼンが必須ではないですが、かなり慎重に下っていたと思います。
枯木が賑わう時期であるためか登山道の展望がよく、日光周辺の山々を眺めることができました。下界からは山容全体が見えにくい山ですが、他の山からは目立つ通り逆に他の山もまでしょうる見えなので、展望に関しては日光一良い山でしょう。
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