表参道の日向大谷から両神山を登る【百名山七十四座目】

登山
登山百名山

三角形の一般的な山とは違い、ギザギザした歯のような山容の両神山。特異な形からか、古くから山岳信仰があり、修験道が開かれていたり、過去には女人禁制でした。登山コースはいくつかありますが、今回はメジャーで表参道の日向大谷から登ってきました。

・日向大谷が登山口&下山口
・駐車場は複数箇所あり、登山口に近い場所は有料駐車場
・沢沿いのトラバース道が続き、道が細く片側斜面となっている
・産泰尾根から両神神社までは鎖場が連続する急登

ルート基本情報

行程

日帰り 4時間56分 11.9㎞ 登り1,751m 下り1,742m 山頂まで155分

日向大谷【出発地】~清滝小屋~両神神社~両神山~両神神社~清滝小屋~日向大谷【到着地】

ルート地図及び情報

下記をクリックするとYAMAP地図活動時間などの詳細な情報が見られます。

表参道から両神山を登る【百名山七十四座目】 / bataoさんの両神山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ルート詳細情報

日向大谷

夜明け前に出発して暗いため、八海山あたりまでは主に下山時の写真を掲載しています

駐車場は登山口から少し離れた無料駐車場です。ここから少し下にも駐車場があります。

道路を登っていくとトイレがありますが、かなり古いトイレで、小便器はなく、壁に垂れ流されています。

バス停につきました。ここまでバスが通るため路駐禁止となっています。

ここにも駐車場はあるのですが、有料と無料の看板が2つあり、どちらか分からない状態です。

このまま道路を進んでも登山口まで行けますが、ちょっとしたショートカットルートがあります。

奈良尾峠から天理岳へ行く分岐があります。地図上に天理岳への登山道が示されていないので、道は荒廃しているようです。

民宿の両神山荘が登山口です。この前にも有料駐車場があります。

先ほどのトイレよりも近代的な公衆トイレがあるので、できればこちらを利用しましょう。

登山口に登山届を提出する箱があり、注意事項や通行禁止の登山ルートについて看板が設置されています。七滝沢ルートは災害の影響により崩壊し、天理岳は動植物保護のため入山禁止となっています。

鳥居が建てられており、両神山への表参道がスタートします。

清滝小屋

登山道は沢沿いの斜面を横切る道が続きます。道は細く、ハチの巣があるところも。

片側斜面のため、滑落注意の看板が設置されています。

山岳信仰の篤い山なので、所々に石像や碑があります。なかには首がもげてしまった仏像があり不気味さを漂わせています。

沢沿いの道ですので、小さな沢を渡る場面も。ここは増水時通行禁止となっています。

鎖が設置されている場所が出てきますが、それほど難しい場所ではありません。

登山口にあった看板の通り七滝沢ルートは通行禁止の処置が施されています

会所という広い場所があります。ベンチもあるので休憩するにはちょうど良い場所です。

立派な像があり信仰の篤さを感じさせます。

分かりにくい渡渉地点にはピンクテープでマーキングされています。

沢を巻いていくような道が長々と続きます。

八海山まで到着しました。ここからは沢から離れた道を行きます。

木の根が張り巡ったところは、片側が斜面のため滑らないよう足を置いていきます。

途中には水場の弘法の井戸があります。絶えず流れていますが、かなりか細い水量です。ここまでくれば清滝小屋まであと少しです。

清滝小屋につきました。昔は有人だったのですが、今は無人の避難小屋となっています。

中は綺麗になっており、布団もあるので贅沢な避難小屋です。

炊事場やトイレもあり、充実した避難小屋です。

ここから落ち葉に埋め尽くされた森林を登っていきます。

両神神社

清滝小屋周辺がちょうど紅葉の見頃でした。これ以上高い所は紅葉が終わってそうです。

鈴が坂という標識をからは急斜面ですが、ジグザグ下道のためそれほど気にせず歩けます。

坂を上りきると産奏尾根に出ます。木々で見えずらいですが、山頂が見えてきました。

ここから両神神社までは急登で鎖場の連続です

難しい箇所ではないので、鎖は補助的なものです。ただ、登山者が多いためか一人ずつ通るように注意看板があります。

パイプの階段が設置され手厚く整備されているところも。

この大きな岩は横岩です。多くの木の棒に支えられています。

鎖場を過ぎればあとは両神神社まで林の中を登っていくだけです。

両神神社に到着しました。両脇には狛犬がありますが、よくある獅子のような姿ではありません。両神山の眷属は山犬で、それがニホンオオカミと言われているので、オオカミをモチーフに作られたと考えられます

こちらは両神御嶽神社です。ここにも狛犬ならぬ狛オオカミが鎮座しています。この先からは両神山の山頂へつながる道です。

両神山

神社から山頂までの道のりは1kmもない距離の細尾根です。

山頂に近づいてくると道が険しくなり、岩場を登っていきます。

山頂が広くないためか、テーブルとベンチが設置されています。

山頂への最後の鎖場です。

そして両神山山頂につきました。岩場のため平坦な所はほとんどなく狭い場所です。

さらに奥の道はギザギザな尾根を通っていく八丁峠への登山道です。

八丁尾根を見れば、その険しさが分かります。鎖場が連続し、事故も多発している道です。

山頂付近は展望がよく、奥秩父の深くにある山々を一望できます。

地平線には富士山がちょこんと飛び出ています。

今回はピストンのため、来た道を下山します。鎖のところは慎重に下っていきます。

日向大谷に到着です。最初は石垣の上を歩いていきます。これで今回の山行は終わりです。

この登山を振り返って

両神山はその形から険しい道が多く、ギザギザの尾根を渡る八丁尾根や長距離でアップダウンの激しい梵天尾根があります。道が険しいため事故が多いこともありますが、都心から近く多くの人が登ることも要因の一つだと思います。逆に短距離で登りやすい白井差新道がありますが、私有地が登山口となっているため、地権者に事前に連絡し整備費を支払う必要があります

表参道になっている今回の日向大谷コースは、鎖場や急登こそあれど、他に比べて危険な個所はほとんどありません。無論、滑落すればケガでは済まない所はありますが。展望はほとんどなく、基本的に森の中を歩いていく道なので、紅葉の時期などに自然の景色を楽しみながら登るのが良いでしょう。

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