車中泊生活に必要な水を確保するには？日本の名水を利用しよう！

日本を車中泊で旅するとき、生活に必ず必要なものってありますよね。そう、水です。一軒家や賃貸など住居を持つ場合は、水道水が蛇口をひねればいくらでも出てきます。でも、1泊や2泊という単位ではなく、数か月や年単位で車中泊をするとなると、水を買っていたらいくらお金があっても足りなくなります。

そこで水の調達は、日本各地で湧き出ている水を汲んでいこう！という結論に至りました。実際に組んで飲んでみた名水たちを紹介していきます。

そもそも湧水って飲めるの？

環境省が選定した日本の名水百選は飲める？

湧水には環境省が認定した名水百選という、全国にある清澄な水を啓蒙し、水環境について認識してもらうため選定しています。昭和と平成あわせて２００選ありますが、選定されたからといって飲用できることは保証されていないので注意が必要です。実際に飲めるかどうかは各自治体に確認すると確実です。

名水百選以外で湧水を調べるには？

環境省のサイト「湧水保全ポータルサイト」で全国の自治体が把握している湧水の状況が確認できます。アクセスや水質の管理状況などが分かりますので、非常に便利なサイトです。

実際に訪れて飲んだ全国の湧水

岩手県

日本名水百選（平成）に選ばれた湧水です。

地域の生活水として古くから利用されており、現在も共同井戸として地元の人々で維持管理されています。駐車場は2，3台停められる場所があり、青龍水組合駐車場と掲示されています。

水は4つに分かれており、屋根で囲われており水が出ているところが飲み水、そこから一段下がるごとに米磨ぎ水、洗い物、足洗い場となっています。利用する時間や1回に汲む量が決められているため、ルールを守って利用する必要があります。

宮城県

水神の泉不老水

蔵王町に5か所ある名水の1つになります。この場所は水神公園と呼ばれ、この地区の住民が造り上げた場所になります。そのため、掲示板に利用に関する注意事項が記載されており、地区住民の利用が優先、利用は5分（20ℓ）を目安などのルールがあります。また、水質検査の証明書も掲示されています。駐車スペースは2台ほど停められるスペースがあります。

石川県

遣水観音山霊水堂

日本名水百選（平成）に選ばれた湧水です。この場所は昔白山信仰の霊場でした。森の中にあるというのもあり、厳かな感じが漂います。

湧水は水質検査を行っていますが、念のため煮沸を推奨されています。

奈良県

果無の水

十津川村にある名水です。果無山脈の麓にあり、国道168号線のトンネルを出てすぐ左側にあります。

特に標識などはなく、湧水があることも気づきにくいと思います。駐車スペースは10台分ほどあり、水がずっと湧き出ています。

山口県

別府弁天池

日本名水百選（昭和）に選ばれた湧水です。透き通った水は、太陽光により青色に見え、赤い石はベニマダラが石の表面で成長して赤く見えるため、その美しさから観光スポットとしても人気があります。別府厳島神社の境内にあり、近くにはニジマス釣りやニジマス料理店があります。水汲みをすること委ができ、水質保全のための浄財箱がありますので、お金を入れましょう。