タムロンからAPS-C用の標準ズームレンズが発表されました。フルサイズ換算で約24-75mmと使いやすい焦点距離で、かつF2.8通しと明るいレンズになっています。それでいて重量が305gと非常に軽量で小型カメラの優位性を引き出してくれます。今回は他のF2.8通し標準ズームレンズと比較してどのような立ち位置なのか見てみたいと思います。
スペック比較表
| 項目 | タムロン 16-50mm F2.8 A | シグマ 18-50mm F2.8 DC DN | ニコン16-50mm f/2.8 VR | 富士フイルム 16-55mmF2.8 R LM WR II | ソニー 16-55mm F2.8 G | タムロン 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マウント | E,RF,X,Z | E,RF,X,L | Z | X | E | E,RF,X,Z |
| 発売日 | 2026年10月29日 | 2021年10月29日 | 2025年10月31日 | 2024年12月20日 | 2019年10月11日 | 2021年1月14日 |
| 定価 | 115,500円(E) 116,600円(X) 118,800円(Z) 119,350円(RF) | 79,200円 | 115,500円 | 189,200円 | 162,800円 | 93,500円(E,X) 140,800円(Z) 143,000円(RF) |
| 最安値 | 85,140円(E) | 60,000円(X) | 96,000円 | 168,000円 | 130,000円 | 67,000円(X) |
| 焦点距離 | 16-50mm | 18-50mm | 16-50mm | 16-55mm | 16-55mm | 17-70mm |
| 開放F値 | F2.8 | F2.8 | F2.8 | F2.8 | F2.8 | F2.8 |
| レンズ構成 | 10群14枚 | 10群13枚 | 11群12枚 | 11群16枚 | 12群17枚 | 12群16枚 |
| 絞り羽根 | 7枚 | 7枚 | 9枚 | 11枚 | 9枚 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.15m(W)/0.29m(T) | 0.121m(W)/0.30m(T) | 0.15m(W)/0.25m(T) | 0.30m | 0.33m | 0.19m(W)/0.39m(T) |
| 最大撮影倍率 | 1:4.5(W)/1:4.8(T) | 1:2.8(W)/1:5(T) | 0.24倍 | 0.21倍 | 0.2倍 | 1:4.8(W)/1:5.2(T) |
| 手振れ補正 | × | × | 〇 | × | × | 〇 |
| 絞りリング | × | × | × | 〇 | × | × |
| フィルター径 | 55mm | 55mm | 67mm | 72mm | 67mm | 67mm |
| 最大径×全長 | φ64.4×79.6mm(E) | φ61.6×76.5mm(E) | φ74.5×88mm | φ78.3×95mm | φ73×100mm | φ74.6×119.3mm(E) |
| 重量 | 305g(E,RF,X) | 290g(E) | 330g | 410g | 494g | 525g(E) |
※価格は2026年10月時点です。
タムロン 16-50mm F2.8 A の特徴

最大の特徴は、F2.8通しで305g、全長79.6mmという小ささです。広角端が16mm(フルサイズ換算24mm相当)から始まり、最短撮影距離は広角端0.15mとそこそこの近接性能があります。AFは高速・高精度なVXDが採用され、簡易防滴と防汚コートも備えています。
一方で手ブレ補正はなく、ボディ内手ブレ補正がない機種で使うなら、注意が必要です。
シグマ 18-50mm F2.8 との比較
(Zマウント以外では)最も近い性能を持つレンズで、大きな違いは焦点距離の広角側2mmの差です。たった2mm(フルサイズ換算で約3m)ですが、広角側での1mmの差というのは大きく、思ったよりも違いを感じることはあります。
他の違いとしては、シグマの方が最短距離が短く撮影倍率も高いため、マクロ撮影に向いています。また、2021年に発売したレンズと合って定価での価格差は約35,000円もあり、なるべく安くしたいならシグマになるでしょう。ただ、実勢価格差は約25,000円と縮まっているため、広角2mmを重要視するならタムロンも十分狙っても良い価格差です。
ニコン Z DX 16-50mm f/2.8 VR との比較
Zマウントでは直接の競合レンズで、焦点距離・F値ともに同じですが、大きな違いは手振れ補正の有無になります。ニコンのAPS-Cカメラは全てカメラ内手振れ補正が無く、いくら明るいレンズと言えどシャッタースピードを遅くするほどその差は如実に表れるでしょう。
サイズや重量、価格差もそれほどないため、よほどのことが無い限りはこのレンズの方が良いと思います。
富士フイルム XF16-55mm F2.8 IIとの比較
Xマウントの標準ズームレンズで、焦点距離が望遠側5mm長くなっています。絞り羽根やレンズ構成の枚数も多く、解像度の高いレンズですが、その分サイズや重量の数値は大きくなっています。
4000万画素の高画素機を使用するのであれば、このレンズの方が真価を発揮するため、プロ向けとなっています。その分価格は高く倍近くするので、そこまでの高解像度を求めておらず、日常的に使うレンズであれば小型軽量のタムロンのレンズがおすすめです。
ソニー E 16-55mm F2.8 G との比較
Eマウントレンズで競合となるレンズです。広角側の焦点距離が5mm長く絞り羽根やレンズ構成が多くなっていますが、その分サイズは大きく重量も重くなっています。
2019年発売のレンズであり、価格も1.5倍以上するのですが、純正レンズの利点としてアクティブ手振れ補正の効きがよくなっています。その部分に良さを感じなければ、価格以上のメリットを享受できないでしょう。
タムロン 17-70mm F2.8 VC との比較
同じタムロンのレンズで広角側が短く、望遠側が長くなっています。手振れ補正も付いていますが、サイズ・重量がAPS-Cレンズとしてはかなり大きくなってしまっています。2021年発売レンズのため、E,Xマウントで使用するのであればかなり安く手に入れることができるので、サイズを許容できるのであれば選択肢に十分入るでしょう。
APS-Cの標準ズームレンズでは価格・性能のバランスが取れたレンズ
APS-C用の標準ズームレンズはいくつか発売されていますが、その中では価格と性能のバランスが取れたレンズと言えるでしょう。小型軽量設計のためAPS-Cのカメラに合っており、価格も実売なあら8万円台で購入できます。
手振れ補正が無いという弱点はありますが、その問題がクリアできるのであればこれ一本で済むといっても良い便利なズームレンズとなります。
