鉾立登山口から残雪の鳥海山を登る【百名山十六座目】

登山
登山百名山

山容が美しい山で、出羽富士とも呼ばれる鳥海山。東北地方では2番目に高い山で、標高は2,236mにもなります。今回はメジャーなルートである、鳥海ブルーラインの鉾立から登っていきます。

・鉾立登山口がスタート&ゴール
・登りは外輪山コースを行き、下りは千蛇谷
・雪があったが、アイゼンが必要と感じたところは頂上手前のみ

2022年6月に行ってきた写真と登山データを掲載しています。
最新の登山道情報は自治体等でご確認ください。

ルート基本情報

行程

日帰り 6時間47分 15.8㎞ 登り1,487m 下り1,486m 山頂まで215分

鉾立登山口【出発地】~御浜小屋~外輪山~鳥海山~御室小屋~御浜小屋~鉾立登山口【到着地】

ルート地図及び情報

下記をクリックするとYAMAP地図活動時間などの詳細な情報が見られます。

青と白の鳥海山を登る【百名山十六座目】 / bataoさんの鳥海山行者岳(山形県)文珠岳(山形県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ルート詳細情報

鉾立登山口駐車場

鉾立登山口の駐車場は250台駐車可能となっています。最も広い駐車場はビジターセンターや稲倉山荘前の駐車場ですが、その上と下にも駐車場があります。早朝は両方とも閉店していますが、ビジターセンターに24時間開放のトイレがあります。

鉾立山荘という山小屋もあり、ここで前日泊することも可能です。(1泊1,800円、毛布や布団、シャワーはオプションで有)

登山届のが設置されており、道路の向こう側に登山口があります。

人気の観光地であるためか、「ごみを捨てないで」という石造と石碑が登山口に置かれています。

登山口を少し歩くと、ここにも山小屋が。東雲荘はTDK㈱の創業者が建設された山荘で、従業員優先ですが、一般の人も利用可能であるようです。

最初は舗装された道を歩いていきます。

すぐに残雪が現れますが、距離も斜度もないのでツボ足で歩けます。

しばらくすると鉾立展望台に到着しますが、真っ白で何も見えませんでした。休憩場所としてベンチが設置されています。

御浜小屋

鉾立展望台を過ぎると、登山道ぽくなりますが、勾配自体は緩やかです。

高度を上げていくと本格的に登山道が雪に埋まる状態になります。

迷わないように、目印の棒が立っているため視界不良でも安心です。

雪道を進んでいくと太陽と青空が顔を出します。

標高が上がり、雲を抜けた証拠です。

青空の中、目印を頼りに歩いていきます。

標高が高いからか、氷が張っていました。

雪はいったん終わりで、ザレ道と石畳を歩くことになります。

背の低い笹道を進むと小屋が目に入るようになります。

御浜小屋に到着です。

管理人らしき人とお話ししたので、営業しているようです。休憩所は200円かかります。

すぐそばには鳥海湖があります。その奥の雲海の向こう側には山が顔を出しています。方角的に月山や朝日岳でしょうか。

そこまで疲労がたまっていないので、山頂めがけて進みます。

ガレ場を登りきると御田ヶ原にでます。広い場所で、山頂まで見通すことができます。

御田ヶ原からは一旦雪道を下っていきます。

外輪山

下った後の登り返しである八丁坂です。そこまで勾配は強くありません。

また雪道になりますが、すぐに夏道を歩くことになりますので、チェーンスパイクは装着していません。

ここで外輪山千蛇谷の分岐点に差し掛かります。登りは右側の外輪山コースを登っていきます。

きつい勾配の岩場を登ると見晴らしのいい尾根に取り付きます。

斜面にはクラックがいたるところに入っています。

まずは文珠岳に到達です。

岩場にはしごが設置されている箇所もあります。

登った頂上は伏拝岳です。

近くには祠や仏像が置かれています。

そのまま尾根を進み、梯子を下ると行者岳に到着です。

この先もはしごを使って岩場を登っていきます。

ある程度登れば道幅が広い場所に出ます。あとは外輪山の七高山を目指します。

岩の先っぽに標柱が立っており、七高山の山頂になります。

山頂には山頂の石柱や三角点など色々なものが設置されています。

鳥海山

七高山から鳥海山の山頂がよく見えます。雪面を登らなければ到達できません。

山頂への分岐点から下降していきます。

ザレた道で勾配があるため、ロープが設置されています。

山頂までの登りは勾配が強いため、チェーンスパイクを履いて登っていきます。

今度は岩場の中のブリッジを歩いていきます。

山頂付近はガレ場を登ることになり、ペイントでルートが記されています。

ようやく山頂に到着です。

岩の中に山頂があることがよくわかります。

下山中別ルートがあることに気付き、世界平和を願う文字が描かれています。

下山では雪の急斜面が心配でしたが、想像より勾配はなく、半ばグリセードで降りることができました。

山頂直下にある御室小屋に到着です。

ここには鳥海山大物忌神社があります。神社の創祀は1400年以上前ともいわれており、歴史ある神社です。

ありがたいことに山頂公衆トイレが設置されています。

こちらからもかなりガレていますが、山頂へ登れるようです。

千蛇谷

御室小屋から下山のルートである千蛇谷へ下っていきます。

千蛇谷は雪が残っており、そのまま下ることもできますし、夏道を行くこともできます。下りの勾配は凍結していなければ、アイゼンを使用する必要はないくらいです。

夏道が出ていたので進んでみますが、結局千蛇谷へ降りていくことになります。

千蛇谷は広い雪原になっています。

ただ、急斜面からの落石には注意しておく必要があります。

楽しい雪原歩きが終わると、登山道を登り返します。

距離はないのですが、そこそこ勾配があり足に負担がかかります。

登りきると外輪山と千蛇谷の分岐点です。ここからは登った道を下山していきます。

雲海はまだ残っており、雲の中に突入していきます。

下山後もやはりガスで真っ白です。そのためか、あまり車がありませんでした。

この登山を振り返って

天気予報を信じて登って正解でした。雲海は見事でしたが、周囲の地形が隠れてしまって、高山が頭を出すだけになってしまい勿体ない気持ちもあります。

メジャーな鉾立ルートから登りましたが、山形県と秋田県から何か所もの登山口があり、古くから山岳信仰の対象となっているだけあって、開拓が進んでいると感じました。このルートは距離がそこそこありますが、急勾配という箇所はなく、危険個所もほとんどないように思いますので、人気のあるコースだということを実感しました。

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