神奈川県に広がる丹沢山地。最高峰は標高1,673mの蛭ヶ岳で決して高い山脈ではありません。しかし、山の奥に入っていくと、いくつもの尾根や渓谷、沢などがあり複雑な地形を形成していることが分かります。今回は丹沢さんを目指し、表丹沢県民の森から鍋割山経由で登ってきました。
・表丹沢県民の森が登山口&下山口
・駐車場は無料でトイレもあるが駐車スペースは少ない
・登山道は全体的に整備され、木道などが設置されている
・栗ノ木洞から後沢乗越までの下りは勾配がきつめで道の状態もよくない
・山頂部は開けた場所が多く、富士山の眺望が良い
・小丸尾根は踏み跡がいくつかあるが、ピンクテープがあり、迷いそうな箇所はロープが設置されている
ルート基本情報
行程
日帰り 6時間38分 19.0㎞ 登り1,848m 下り1,849m 山頂まで220分
表丹沢県民の森【出発地】~櫟山~鍋割山~塔ノ岳~丹沢山~塔ノ岳~小丸尾根~表丹沢県民の森【到着地】
ルート地図及び情報
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表丹沢県民の森から丹沢山を登る【百名山七十八座目】 / bataoさんの小丸・塔ノ岳(神奈川県)・丹沢山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
表丹沢県民の森
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表丹沢県民の森は駐車場がありますが、区画線は7台ほどの小さいスペースです。トイレはありますが、トイレットペーパーはなく、お手洗いの水は飲水不可です。
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ここからまずは鍋割山に行くために、櫟山経由で登っていきます。
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距離が長いコースなので夜明け前スタートです。道は整備されていますが、分岐が多くあります。この分岐はおそらくどちらとも山頂につながっているという意味だとは思いますが…
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途中に鋪道を挟んだところがあります。
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櫟山山頂へはすぐに到着します。ここからは尾根伝いの道を進んでいきます。
鍋割山
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ゆったりとした尾根のためか、迷わないように小さな看板が張られています。
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途中にあるピークの栗ノ木洞。平らな場所にあります。
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下りになっていきますが、勾配が少し急で足場もよくない道です。
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今度はやせた尾根道を通ります。
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分岐点でもある後沢乗越につきました。大倉から鍋割山へ向かう道です。ここから鍋割山までは登りになります。
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これまでの道とは違い、ロープで道が作ってあったり、木道が整備されていたりと、道の景色が変わります。
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開けた場所もあり、丹沢の他の山が見えてきます。
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鍋割山山頂に到着しました。木々に囲まれてはいますが、所々見晴らしの良い場所があります。
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朝日に照らされる富士山は標識の場所から見ることができます。
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鍋割山が有名な所として、鍋割山荘の存在が大きいと思います。宿泊サービスは大晦日のみの1泊2食7,000円、素泊り4,500円となっていますが、名物鍋焼きうどんを目当てに来る人がほとんどでしょう。価格は1,500円で
営業時間は11時(休日10時)~13時となっていますが、売れ行き次第でオーダーストップすることもあるため、早めに行くことをおすすめします。
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山荘の前からは神奈川県の街並みと相模湾を眺めることができます。
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ここからは塔ノ岳を目指していきます。雨山峠の一部区間は災害により通行止めとなっています。
塔ノ岳
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稜線は木々に囲まれた道ですが、開けているところも。丹沢山は右側にあり、正面は不動ノ峰で左側のピークは蛭ヶ岳でしょう。
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この道にも植生保護のため、たびたび木道や階段が出てきます。
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途中のピークである小丸です。アップダウンがありますが、穏やかな道が続いています。
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小丸から少し歩くと分岐があり、下山に利用する小丸尾根への道があります。
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小丸ときたら大丸です。
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メジャーな登山口の大倉からとの合流点である金冷しです。ここから塔ノ岳山頂は登っていくだけで、距離も長くはありません。
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塔ノ岳山頂に到着です。昔から親しまれた山で山岳信仰があるため、仏像などが置かれています。
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360度の展望があり、富士山や先ほど歩いていた鍋割山からの尾根が見えます。
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相模湾はちょうど湾曲したところが太陽の光で染まっています。
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蛭ヶ岳などの丹沢山地の峰々もよく見えます。
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尊仏山荘という山小屋があり、1泊2食7,500円、素泊り5,000円です。水は持参か購入する必要があり、300mほど下ったところに水場の不動の清水があります。
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ここからはアップダウンのある稜線を辿り、丹沢山へ向かいます。
丹沢山
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左のピークまで行くような気がしますが、丹沢山の山頂は右側奥になります。
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アップダウンがあるのでいくつかピークがあります。まずは日高にきました。
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見晴らしがきく道なので、飽きずに歩き続けることができます。勾配が強い所もありません。
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竜ヶ馬場には休憩スペースがあり、ベンチで休むことができます。
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やたら木道などがあると思っていましたが、水源環境保全税という神奈川県独自の税金で整備されていました。
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竜ヶ馬場を過ぎれば山頂はすぐそこです。
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丹沢山山頂につきました。標識のバックには富士山があり、写真映えするような場所です。
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ただ、他の場所は木々に囲まれ展望はあまりありません。丹沢山からは四方に登山道が張り巡らされています。
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山頂にはみやま山荘という山小屋があります。素泊り6,000円で、食事は夕食1,500円、朝食1,000円、弁当1,000円となっています。水は持ってくるか売店で購入する必要があります。
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今回はピストンなので、来た道を戻っていきます。塔ノ岳までは距離がありますが、そこまでアップダウンはないように見えます。
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ただ、塔ノ岳山頂へ登りこの長い階段は、かなり足にきました。
小丸尾根
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下山道は鍋割山を経由せず、小丸尾根から下りていきます。遭難多発の注意看板があります。
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最初のうちは市街地がよく見える展望があります。
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が、すぐに木々に囲まれることになります。ここまで狭い道はすぐに終わります。
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広い尾根道に出ますと、踏み跡がいくつもあります。遭難する原因はそのためで、知らず知らずのうちに違う尾根に入り込んでしまうのでしょう。ただ、ピンクテープがあるので目印に進んでいけば間違いはないです。
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小丸までの距離看板がいくつか立っています。この場所も広いため迷いやすいと思います。
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危険な場所や迷いそうな場所にはテープやロープが設置されています。
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下っていくと木の密度が高くなります。一見道が分からず迷いそうですが、ジグザグの道がきちんとあり、広い尾根の場所よりも分かりやすくなっています。
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川の音が近づいてきたら、登山道は終わり、砂利道になります。ロープで通行禁止の雰囲気が出ていますが、構わず跨いで先に行きます。
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渡渉地点がありますが、橋が架かっていますので、難なく渡れます。
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川を渡った先が二俣です。ヤマビル用に塩のタッパが置いてありますが、中身はありませんでした。
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ヤマビルに関する看板がでかでかと立っています。それほど多い山域なのでしょう。
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尾関廣氏の銅像が建てられています。日本山岳協会の設立に携わった方です。
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分岐点がありますが、表丹沢県民の森へは車両通行止の道を歩いていくのが近道です。
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橋を渡っていくと舗装された道路に出ます。ここはまだ一般車両通行禁止の道です。
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鋪道を歩いていくと駐車禁止の看板が張られたゲートに着きます。表丹沢県民の森がすぐそばのため、ここに停めないように看板が掲示されています。
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表丹沢県民の森に戻ってきました。駐車スペースは少ないので、路駐しています。
これで今回の山行は終わりです。
この登山を振り返って
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丹沢山というと、都心に近く比較的容易に登れる山をイメージしていましたが、登ってみると複雑に入り組んだ奥深い山地で、登山口から山頂まではかなり距離があります。ただ、交通機関で登山口まで行きやすく、登山口の違う縦走がしやすくなっています。
登山道自体は税金で整備されており、かなり歩きやすくなっています。今回は丹沢主脈というメジャールートでしたが、丹沢山地はいろいろな山やルートがあり、険しい所もあるようなので、飽きない山域だと思います。
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