出羽三山の一つであり、古くから山岳信仰の山として開山されています。また、松尾芭蕉が登ったこともあるほど人々に認知されている山です。今回は残雪期ということで、春~初夏にかけてオープンしている合算スキー場から、姥ヶ岳を経由して登ってきました。
・姥沢駐車場がスタート&ゴール
・リフトは使用せずにスキー場を登る
・雪があったがチェーンスパイクで十分
ルート基本情報
行程
日帰り 4時間21分 10.5㎞ 登り1,045m 下り1,046m 山頂まで150分
姥沢駐車場【出発地】~月山スキー場~姥ヶ岳~月山~月山スキー場~姥沢駐車場【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
クラックが目立つ月山を登る【百名山十五座目】 / bataoさんの姥ヶ岳(山形県)・月山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
姥沢駐車場
姥沢駐車場は340台収容できる駐車場で、トイレと更衣室があります。駐車料金の代わりに月山環境美化協力金の納入を求められます。シーズンによって違い、スキーシーズンは1台500円、グリーンシーズンは1人200円となっています。(令和5年度からはオールシーズン1人300円)
営業していたり、廃墟となっているペンションを通り過ぎていきます。
まずはリフト場を目指すため、早速雪の上を歩くことになります。
振り返ると残雪の朝日岳が見えます。
月山スキー場
すぐにリフト場へ到着します。早朝なので営業はしていません。(8時00分~16時30分、1回600円)そのためゲレンデを登っていきます。
ゲレンデの傾斜はそこまで急ではないですが、念のためチェーンスパイクを装着していきます。
今年はクレバスが多く、大斜面コースが立入禁止となっているほどです。危険な場所にはロープで入らないように対策されています。
斜面を登りきるとリフトの上駅があり、リフトを利用すればここまで来ることができます。
朝日岳の白く被った山々がどーんと構えています。
姥ヶ岳
姥ヶ岳までは傾斜がきつくなり、場所によってはクレバスがあるので注意が必要です。
山頂付近まで来ると、雪がなくなり木道が露出して歩きやすくなります。ここでいったんチェーンスパイクを外します。
姥ヶ岳山頂ははなだらかで広い場所です。
景色もよく朝日岳や湯殿山がよく見える場所です。
目指すべき月山山頂も視界にとらえることができます。
ここからは木道が出ていたり雪で埋まっていたりとチェーンスパイクをつけるかどうか悩ましい道になります。(結果的につけていません)大きなクレバスもあるので近づかないように進んでいきます。
月山
尾根を歩いていきますが、木道の道が途切れたかと思えば、夏道が出ていたりとややこしいことになっています。
湯殿山への登山道が山の斜面に表れています。
柴灯森をピークハントしておきます。
登山道が雪に埋まっているのでチェーンスパイクを履いていきます。
雪の斜面はチェーンスパイクくらいはあった方が滑落しないかな、という程度の斜度です。
雪の斜面が終わると、今度は石や岩の階段を上っていきます。このあたり地味にきつい斜度になっています。
鍛冶稲荷神社があります。その昔鍛冶小屋という山小屋があり、その小屋に月山鍛冶の守護神を祀った神社だそうです。
松尾芭蕉の俳句の石碑があります。ここまで来ると斜度はほぼなく、平地となっています。
頂上小屋と月山神社本宮が見えてきます。
頂上小屋は営業していませんでしたが、トイレが設置されており、中を見ると小奇麗な内装でした。
頂上小屋からさらに進むと月山神社本宮が鎮座しています。
神社本宮からさらに奥に進むことができる場所があります。
東日本大震災供養復興経塚が設置されています。月山は死後の安楽と往生を祈る山、つまりは死者の魂が集まる山ということで、震災後に建設されたそうです。
さらに奥に基本測量の三角点がありますので、ここが頂上地点となります。
鶴岡市方面です。こちらから登ってくる羽黒山コースがあります。があります。
古くから信仰の対象となって開山されていたこともあり、登山ルートが豊富です。ここは肘折コースの分岐点。
岩根沢や本道寺へいく分岐点です。
今の時期限定なのか、小さな湖ができていました。
下山時は姥ヶ岳を通らず、雪面をトラバースしてスキー場に向かっていきます。
最後の最後で藪の中を突っ切る羽目になりましたが、無事リフト上駅に到着。すでに稼働しており、スキーやスノボーを楽しむ人がいました。
駐車場は多くの車でにぎわっていました。協力金は早朝誰もいなかったので、帰りに支払っていきます。(車のフロントガラスに協力金についての紙が挟まっていました)
この登山を振り返って
この山では急な斜面がなく、スキーやスノーボードをするにはちょうど良い斜度になっていると思います。そのため、山スキーは盛んにおこなわれており、ガイド付きのルートもあるようです。
標高2,000mに満たない山ですが、この時期まで雪がこれだけ残っていて、アクセスも良く急峻な地形でないとくれば人気が出るのも当然です。夏場になれば、他からの登山ルートもアクセスしやすくなるので、オールシーズン楽しむことができる山だと感じました。
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