厳冬期に八ヶ岳の主峰赤岳を登る【行者小屋でテント泊】

登山
登山百名山

厳冬期の高山地帯の登山ではメジャーな八ヶ岳。アクセスが良く山小屋も通年営業していて整備されている。
その山域の最高峰である赤岳に登ってきました。

・八ヶ岳山荘がスタート地点
・1泊2日のテント泊【宿泊地は行者小屋】
・12本爪アイゼンとピッケルを使用
・赤岳鉱泉で第10回アイスキャンディーフェスティバルが開催していた
・登りは地蔵尾根、下りは文三郎尾根
 
2020年2月に行ってきた写真を掲載しています。
また、最新の情報は各山小屋等でご確認ください。

ルート基本情報

行程

1日目 11.4km 7時間18分
八ヶ岳山荘【出発地】~行者小屋~赤岳鉱泉~行者小屋【宿泊地】

2日目 10.0km 6時間4分
行者小屋【出発地】~赤岳~八ヶ岳山荘【到着】

ルート地図




出発地点と宿泊地点をマーク

ルート詳細情報

1日目

【出発地点】八ヶ岳山荘

出発地点は夜叉神峠登山口で、諏訪南ICから自動車で15分ほどの場所にあります。ICを出て八ヶ岳ズームラインを突き進んでいけば八ヶ岳山荘に到着します。八ヶ岳山荘付近になると道幅が狭まりますが、すれ違い出来ないほどではありません。

駐車場は2か所で計150台ほどあり、駐車料金として1日500円を八ヶ岳山荘の受付でお支払いします。7時前に到着しましたが、駐車場はほぼ満車状態で、人気の登山口であることを感じました。

ここからが登山口となりますが、4WDチェーンを装着した自動車はさらに奥の駐車場に停めることができるはずです。

美濃戸山荘(北沢・南沢分岐)

美濃戸山荘までは林道を歩いていきます。かなり勾配もあるため、自動車で向かう場合、チェーンなしでは登り切れないでしょう。

50分ほど林道を歩くと、やまのこ村赤岳山荘美濃戸山荘に到着します。

そこからは北沢南沢の分岐になります。今回は行者小屋へ行くため南沢を通ります。

本格的な登山道となり、凍っている箇所がいくつもあったため、アイゼンを装着しました。ただ、急こう配を上ることはないので、チェーンスパイクで十分だったと思います。

厳冬期で冷え込んでいるため霜柱ができています。

当分は林の中を歩いていきます。

天気も良く穏やかな日で、前日雪が降っていたからか樹氷が出現しました。

行者小屋

美濃戸山荘から2時間20分ほどで行者小屋に到着です。

ここからは八ヶ岳の主要な山々を拝めることができます。

時間があるため、赤岳鉱泉に向かいます。

赤岳鉱泉

行者小屋から1時間30分ほどで赤岳鉱泉に到着します。すると、人が並んでいるため、何かあるのかと思って奥に進むと・・・

有名なアイスキャンディがありました。

しかも第10回アイスキャンディフェスティバルが開催されていました。人が多い理由はこういうことだったんですね。

せっかくの機会ですが早々に離れ、今度は硫黄岳を目指しますが、体力不足であきらめ行者小屋に戻りテントを設営します。

2日目

地蔵尾根

行者小屋では多くのテントが張られていました。雪山用の外張りは少ない印象です。

5時過ぎに行者小屋を出発し、急こう配である地蔵尾根を登ります。

確かに急ではありますが、多くの人が登った後もあり、不思議と安心感があります。だんだんと空が青くなり、阿弥陀岳なども見えるくらい明るくなってきました。

横岳方面を見渡せば、八ヶ岳の迫力ある山々が見えます。

地蔵尾根を登りきると、横岳と赤岳の分岐があります。看板のしたには地蔵があり、地蔵尾根の名前の由来でもあるのでしょうか。

赤岳

横岳に向かうトレースもあり、行きたい気持ちはありますが、

赤岳頂上山荘を経由して赤岳を目指します。

稜線からは富士山がよく見えます。

赤岳頂上山荘に到着すると、強風であることを物語るエビの尻尾が発生していました。

風が強いですが、頂上を目指します。

その途中で日の出を迎えます。

周囲の山々も日の出に照らされます。

北アルプスも見えるほど澄んだ空気でした。

そして日が完全に登りきったところで山頂に到着です。

赤嶽神社が奉られており、ここもエビの尻尾が生えていました。

下りは文三郎尾根を利用します。地蔵尾根ほど急ではないですが、山頂付近は岩場などで狭い場所もあり、注意が必要です。

そのまま行者小屋でテントを回収し、赤岳を後にしました。登山口の八ヶ岳山荘に到着すると、さらに駐車している車両が増えており、延々と路駐が続いていました。

まとめ

八ヶ岳は冬季でも山小屋が営業しており、またアクセスも良いため冬場には人気の山域です。その中でも赤岳は最も標高が高いということもあり、達成感に満ち溢れます。

その分ピッケルや12本爪アイゼンなど冬山の装備をそろえて、準備を十分にして臨むべき山です。初心者から脱却するための山のような印象を受けました。

本当は赤岳から硫黄岳まで縦走したい気持ちもありましたが、時間と体力の問題で断念しました。今度は挑戦してみたいと思います。

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