Canonから待望のエントリーフルサイズ機R8の次世代機が発表されました。初代R8最大の弱点だったボディ内手ブレ補正がついに搭載され、スペック的にはワンランク上の実力を持つカメラに進化しています。 今回は同じ価格帯・同じ立ち位置のライバル機であるSony α7CⅡ、Nikon Z5Ⅱ、Lumix S9と比較し、それぞれどのような違いがあるのか確認していきます。
スペック比較表
| 品名 | EOS R8 Mark II | α7CⅡ | Z5Ⅱ | S9 |
|---|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年10月29日 | 2023年10月13日 | 2025年4月25日 | 2024年6月20日 |
| 定価(円) | 275,000 | 306,900 | 258,500 | 193,050 |
| 実売価格(円) | 219,000 | 210,000 | 185,000 | |
| 画素数(万) | 2,420 | 3,300 | 2,450 | 2,420 |
| 常用ISO感度 | 100-102400 | 100–51,200 | 100-64,000 | 100-51,200 |
| 最高連写撮影 | 40コマ/秒 | 10コマ/秒 | 30コマ/秒 | 30コマ/秒 |
| 手振れ補正 | 7.5段 | 7.0段 | 7.5段 | 5.0段 |
| 被写体検出 | 人物/動物/鳥/車/バイク/列車/飛行機 | 人物/動物/鳥/車/バイク/列車/飛行機 | 人物/動物/鳥/車/バイク/列車/飛行機 | 人物/動物/車/バイク |
| プリ連写 | あり(最大0.5秒遡り) | なし | あり(最大1.0秒遡り) | あり(最大0.5秒遡り) |
| ファインダー | 約236万ドット(0.7倍) | 約236万ドット(0.7倍) | 約369万ドット(0.8倍) | 無し |
| モニター | 162万・バリアングル | 103万・バリアングル | 210万・バリアングル | 184万・バリアングル |
| 撮影枚数 | 150枚 | 530枚 | 330枚 | 430枚 |
| 解像度とフレームレート | 4K60p | 4K60p(APS-Cクロップ) | 4K60p | 6k30p(オープンゲート) |
| 映像記録 | Log | Log | Log、内部RAW | Log |
| 記録メディア | SD(UHS-Ⅱ) | SD(UHS-Ⅱ) | SD(UHS-Ⅱ)×2 | SD(UHS-Ⅱ) |
| 寸法(㎜) | 131.4×90×79.7mm | 124×71.1×63.4 | 134×100.5×72 | 126×73.9×46.7 |
| 重量(バッテリー込,g) | 546 | 514 | 700 | 486 |
※2026年9月時点の価格です。
α7CⅡとの比較
コンパクトなフルサイズ機として初代R8とよく比較されてきたモデルです。画素数は3,300万画素とR8 Mark IIより高くなっていますが、連写は電子シャッターでも最高10コマ/秒(Hi+)にとどまり、プリ連写機能も非搭載なので、動体撮影の粘り強さという点ではR8 Mark IIに軍配が上がりそうです。その代わりメカシャッターを搭載してしているので、歪みのない写真を撮るときには重宝します。
ファインダーは左上にありますが小さく、真ん中にあるR8と比べて慣れないと軸がずれてしまいます。その分サイズは小さくバックに収まりやすくなっています。バッテリーは容量が大きく、撮影枚数はR8よりも400枚近く多くとれるため、1日中撮影しても支障ないのが強みです。
価格は実売22万円前後と、R8 Mark IIのキャッシュバックを加えた価格くらいなため、価格差はないと言っていいでしょう。高画素・小型軽量を重視するα7CⅡか、連写・プリ連写を重視するR8 Mark IIかで選択が分かれるでしょう。
Z5Ⅱとの比較
Nikonのスタンダードエントリー機で、実売21万円前後とR8 Mark IIに近い価格帯が予想されます。EVFは369万ドットとR8 Mark IIの236万ドットより高精細で、見やすさでは優位です。またN-RAWの内部収録に対応しており、本格的な動画制作をしたい場合はZ5Ⅱの方が選択肢として魅力的です。
メカシャッターを搭載している点はZ5Ⅱの強みで、静止画撮影の信頼性を重視するならこちらが有利。記録メディアが2スロットあるのも写真や動画を多くとる場合役に立ちます。
ただし本体重量は700gとR8 Mark IIよりかなり重く、携帯性ではR8 Mark IIに軍配が上がります。軽さ・携帯性を取るかEVF・メカシャッター・内部RAW動画を取るかが選び方のポイントになりそうです。
S9との比較
今回の中では最も小型で軽量なカメラです。その代償としてファインダーが無く、晴れの日の外など明るい場所では撮影し辛い場面が出てきます。どちらもメカシャッターを搭載しておらず、連写性能やプリ連写、手振れ補正のスペックからR8の方が静止画は優位に立っていると言えるでしょう。
対して動画性能はS9が6kをオープンゲート撮影することができるため、動画用途ならS9の方がより使いやすいと思います。また、バッテリーはS9の方が長持ちなので、予備バッテリーを持って行かなくてもいいのも強みです。
価格はS9が20万円を下回っており、スマホやデジカメ感覚で気軽に撮れて小型軽量を重視するならS9、ファインダーがありビシッとした写真を撮るならR8 Mark IIの方がより良い撮影体験になると思います。
軽さとAF・手ブレ補正のバランスが光る新スタンダード機

EOS R8 Mark IIは、初代最大の弱点だったIBIS非搭載を解消しつつ、546gという軽さを維持した点が最大の強みです。プリ連写や進化した被写体検出など、上位機譲りの機能も取り入れられており、軽くて粘り強いAFのフルサイズ機が欲しいという層には非常に魅力的な一台になりそうです。
一方で、高画素を求めるならα7CⅡ、EVFの見やすさやメカシャッター・内部RAW動画を求めるならZ5Ⅱ、動画のオープンゲート撮影やコスパを求めるならS9と、それぞれ明確な強みを持つライバルが揃っています。自分がどの性能を優先するかによって、最適な一台は変わってきそうです。
