2026年9月15日、ソニーから新しい超望遠単焦点レンズ2本が発表されました。今回はそのうちの1本である400mmF4.5を競合となりそうな他のレンズと比較していきます。
スペック比較表
| メーカー | Sony | Sony | Sony | Sony | SIGMA | Sony | TAMRON | SIGMA |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 型名 | SEL400F45GM | SEL400F28GM | SEL100400MC | SEL100400GM | 500mm F5.6 DG DN OS | SEL300F28GM | Model A067 | 100-400mm F5-6.3 DG DN OS |
| 発売日 | 2026.10.9 | 2018.06.28 | 2026.6.5 | 2017.07.28 | 2024.03.14 | 2024.02.02 | 2022.09.22 | 2020.07.10 |
| 定価(円) | 約500,000 | 1681,900 | 726,000 | 364,100 | 495,000 | 966,900 | 165,000 | 118,800 |
| 最安価格(円) | 1525,000 | 569,000 | 295,000 | 392,000 | 769,000 | 122,000 | 107,000 | |
| 焦点距離 | 400 | 400 | 100-400 | 100-400 | 500 | 300 | 50-400 | 100-400 |
| 開放絞り | 4.5 | 2.8 | 4.5 | 4.5-5.6 | 5.6 | 2.8 | 4.5-6.3 | 5-6.3 |
| 絞り羽(枚) | 11 | 11 | 11 | 9 | 11 | 11 | 9 | 9 |
| 最短撮影距離(m) | 2.5 | 2.7 | 0.64 | 0.98 | 3.2 | 2.0 | 0.25 | 1.12 |
| 最大撮影倍率 | 0.18 | 0.16 | 0.25 | 0.35 | 0.16 | 0.16 | 0.5 | 0.24 |
| フィルター径(㎜) | 95 | 40.5 | 95 | 77 | 95 | 40.5 | 67 | 67 |
| AF/MF切換スイッチ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| フォーカスリミッタースイッチ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
| OSスイッチ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
| MODEスイッチ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| フォーカスボタン | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 4 | 1 | 1 |
| ファンクションリング | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × |
| 手振れ補正 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 防塵防滴 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 寸法(㎜) | 108*242 | 158.1*359 | 119.8*328 | 93.9*205 | 107.6*234.6 | 124*265 | 88.5*183.4 | 86*199.2 |
| 重量(g) | 994 | 2,895 | 1,840 | 1,395 | 1,365 | 1,470 | 1,155 | 1,140 |
※2026年9月時点の最安値です。
SEL400F28GMとの比較
同じソニー純正400mm単焦点というドンピシャの競合レンズです。開放F値はF2.8とF4.5で1と1/3段の差があり、暗い場所やボケ量などで大きな差があります。それだけみるとSEL400F28GMが優秀ですが、重量約2,895g・価格約140万円と、SEL400F45GMに対して質量・価格ともに約3倍という大きな差があります。最短撮影距離はSEL400F45GMの2.5mに対しSEL400F28GMは2.7mとわずかに長く、近接性能は新型がやや有利です。また、フィルター径が95mmなので、数は少ないですが装着も可能です。
明るさが必要な場合やテレコン装着時でも明るさを維持したい用途ならSEL400F28GM、身軽に400mmを持ち出したいなら価格の低いSEL400F45GMという住み分けになります。
SEL100400MCとの比較
同じソニー製の望遠ズームで、2026年6月に発売されたばかりの新しいF4.5通しモデルです。ズーム全域でF4.5を維持でき、400mmだけでなく100mmからカバーできる自由度が最大の強みですが、質量は約1,840gとSEL400F45GMのおよそ2倍で全長も約85mm長く、価格も20万円以上高くなります。
400mmだけで撮影するならSEL400F45GMの方が約850gも軽く、取り回しも良好です。逆にズームの柔軟性を重視するならSEL100400MCに分があります。
SEL100400GMとの比較
2017年発売のモデルで、望遠端400mmでF5.6と暗くなる可変絞りのズームレンズです。質量は1,395gとSEL400F45GMより約400g重いものの、最大撮影倍率0.35倍という高い近接性能を持ち、価格も最安約30万円、古いレンズなので中古がかなりお安くなっていて手が届きやすいのが魅力です。
ズームの利便性や多少暗くても価格を抑えたい場合にはおすすめのレンズです。
シグマ 500mm F5.6 DG DN OSとの比較
軽量超望遠単焦点という同じコンセプトを持つ1本です。焦点距離は500mmとSEL400F45GMより100mm長いですがF5.6と暗くなっており、質量は1,365gとやや重いものの、全長は10mm短くなっています。
ただしシグマはソニー純正ではないためテレコンバーターに非対応で、最短撮影距離も3.2mとSEL400F45GMの2.5mに比べて寄れません。
価格はほぼ一緒なため、焦点距離の長さを取るならシグマ、価格を抑えつつテレコン運用や近接撮影の柔軟性も欲しいならSEL400F45GMが候補になります。
SEL300F28GMとの比較
焦点距離は異なりますが、軽量なG Master超望遠単焦点というコンセプトで比較できるレンズです。SEL300F28GMは約1,470gとSEL400F45GMより500g重いものの、F2.8という明るさを持ち、1.4倍テレコン装着時でも420mm F4.0相当として運用できます。
400mmという画角と軽量性を重視するならSEL400F45GM、明るさとテレコンでの汎用性を重視するならSEL300F28GMです。ただ、価格はSEL300F28GMの約97万円に対し、SEL400F45GMは約50万円とほぼ半額に収まります。
タムロンA067との比較
タムロンA067は50mmという広角側からスタートする8倍ズームで、400mmまでをカバーしながら質量1,155g・実売13万円というコストパフォーマンスの高さが特徴です。重量は重いですが、全長は60mmほど短く携帯性に優れています。広角端では最短撮影距離0.25mでハーフマクロ撮影も可能と、とにかく便利な高倍率ズームレンズです。
ただしテレコンバーターには非対応で、開放F値も望遠端でF6.3とSEL400F45GMより暗くなります。まずは手頃に超望遠を試したい、50mmからの広い画角も使いたい、ならA067、本格的に400mmの描写力とAF性能を求めるが、大きく重いレンズは避けたいならSEL400F45GMという選び方になりそうです。
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG DN OSとの比較
ライトバズーカの愛称でも知られており、コンパクト・軽量かつ約10万円で手に入る手ごろな値段のレンズです。重量は1,140gと少し重たいですが、全長は約200mmと短くなっています。
ただし開放F値はワイド端F5・テレ端F6.3とSEL400F45GMより暗く、最短撮影距離も1.12m(W)/1.6m(T)とやや長め、純正ではないためテレコンバーターにも非対応です。とにかく安く超望遠を試したい層向けのレンズで、画質やAF性能、テレコン運用まで求めるならSEL400F45GMが上回ります。
手に入れやすい超望遠単焦点レンズ

SEL400F45GMは、大口径F2.8モデルの重量・価格の高さと、ズームレンズの相対的な画質・AF性能の物足りなさの中間を埋める存在です。約994gという質量は、100-400mmクラスのズームレンズとほぼ同等、あるいはそれ以下でありながら、単焦点ならではの高い解像性能とテレコンバーター対応(1.4x→560mm F6.3、2x→800mm F9.0)を両立している点が最大の特徴です。
野鳥やスポーツ撮影で400mm前後の画角を中心に使いたいけれど、大きく重いレンズや高価なF2.8モデルには手が出しにくい、という人にとっては有力な選択肢になりそうです。
