世界一の積雪記録を持つ伊吹山。その理由は若狭湾と伊勢湾に挟まれている特殊な地形によるもので、太平洋に雪雲が抜けるとき伊吹山にぶつかるためだとか。冬以外は伊吹山ドライブウェイを使い車で山頂付近まで行くことができますが、やはり一度冬季を体験したいと思い厳冬期の1月に登ってきました。
・三之宮神社が登山口&下山口
・駐車場は有料で300円と500円の2か所
・入山協力金は300円
・6合目を過ぎると急な斜度になる
ルート基本情報
行程
日帰り 5時間02分 10.1㎞ 登り1,190m 下り1,191m 山頂まで170分
三之宮神社【出発地】~6合目避難小屋~伊吹山~6合目避難小屋~三之宮神社【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
雪の伊吹山を登る【百名山八十座目】 / bataoさんの伊吹山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
三之宮神社
登山口にある駐車場はいくつかあり、最安であろう300円のゴンドラ跡地駐車場を利用。その代わり登山口まで少し歩いていくことになります。
管理人は基本不在なのか料金箱に入れるシステムで更衣室もあり。
登山口までは下っていくことに。かなり町中にあるのでアクセスしやすい場所にあります。
登山口にはでかでかと歓迎の門があり、駐車場もありますが、料金は500円と少し高め。また、入山協力金300円はここで支払います。
そばにはインフォメーションセンターがあるので登山情報や登山届を出せます。各避難小屋のトイレは冬季閉鎖中となっています。
山頂までは6㎞。この辺りは雪が少なくほぼ夏道となっています。
登っていくうちに道が徐々に白くなり、雪解け水で道は水浸しのところがあります。上を見上げると木の枝についている雪の量が多くなり、上に行けばもっと雪が多くなることが想像できます。
森を抜けると1合目に到着。ここにはスキー場の名残で宿泊施設などがあります。
振り返ると平地まで一面雪景色。雲もかなり低い位置にあり、この時点では山頂での景色は期待していませんでした。
サクサク登って2合目。雪が深くなりルートはトレースを頼りに歩いていきます。
6合目避難小屋
ずっと曇りだと思いきや希望の青空が見えてきました。
琵琶湖側は曇っていますが、伊吹山周辺だけ雲が抜けた模様。
積雪量は多いですが、流石にスノーモンスターを形成するほどではないです。
まさかの太陽が顔を出してきました。ここまでくると期待せざるを得ません。
そしてちょうど3合目手前の良いポジションで晴れてくれました。山の形が見えるほど晴れるとは思っていなかったので、幸運に恵まれました。
三合目には立派なトイレがありますが、冬季は利用不可となっています。3合目を過ぎていくと再度林の中を歩いていくことになります。
太陽が出てくれてありがたいですが、雪に反射してかなりまぶしい。綺麗な模様を作り出すのでそこは見所です。
林の中も雪たっぷりで、トレースをそのまま歩んでいきます。ショートカットもやろうと思えばできる地形です。
林を抜けると5合目、全行程の半分に着きました。
山頂が間近な距離になり、六合目避難小屋も大きく見えてきます。
木々はほどんどなくなり、雪の雪原が広がっています。
6合目避難小屋に到着。石で覆われた頑強な建物に見えます。
伊吹山
6合目以降は山頂に近づくにつれ斜度が増していきます。
強風も相まってシュカブラが形成されています。植物があるところは独特の模様となり、見るものを飽きさせません。
急坂を登り終えると広い雪原が待っています。山の形の通りどこまでも行けそうです。
案内標柱がありますが、雪が付着していてあまり機能を果たさしていない状態です。
屋上にある建物はすべて白色に染まっています。恐らく神社でしょうか。
山頂を散策していてやっと山頂標柱に出逢えました。エビのしっぽを作っていて標柱が隠れていたので、手で雪をめくってあります。
山頂では伊吹山の歴史についての説明看板や石像などがありますが、ほとんどが雪に埋まっているので何が何だか分からないものばかりです。
仏像なども辛うじて形が分かるくらい。
山頂にあるトイレでしょうか。もちろん中には入れません。
下るときの景色は圧巻です。斜度があって怖く感じますが、雪が降ったばかりなので、壷足だと滑落するようなことはありません。スキーなどは別ですが。これで今回の山行は終わりです。
この登山を振り返って
厳冬期だと関西では有名な山なので、人も多く感じました。6合目避難小屋以降の斜度が急で、雪質によってアイゼンやスノーシューなど使い分けが大事です。それ以外は難しい箇所もないので、雪山ではおすすめの山です。登山口へのアクセスも容易なので、山道を行かなくても良いのがgood。
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