吾妻連峰の最高峰である西吾妻山。ただ、吾妻連峰は広く、標高も1,900m以上の峰々が多いため、取り立てて西吾妻山が目立っている山ではありません。しかも磐梯吾妻スカイラインが通っている東吾妻山や吾妻小富士のほうが観光地として栄えている印象です。それでも唯一の標高2,000mを超えた山として登ってきました。
・グランデコスキーリゾートがスタート&ゴール
・ロープウェイは営業期間外のためスキーゲレンデを登る
・西大巓からは雪のトラバースのためアイゼンは必要
ルート基本情報
行程
日帰り 6時間18分 15.8㎞ 登り1,226m 下り1,225m 山頂まで210分
グランデコスキーリゾート【出発地】~西大巓~西吾妻山~西大巓~グランデコスキーリゾート【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
雲の翼が見えた西吾妻山に登る【百名山十二座目】 / bataoさんの吾妻山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
グランデコスキーリゾート
スキー場の駐車場は閉鎖されていたため、ホテルの近くにある砂利の駐車場を利用します。
出発地のグランデコスキーリゾートは裏磐梯にあり、小野川湖から入った道になります。ここから登山口まではゲレンデの林道を歩いていきます。林道の奥にあるデコ平駐車場から行くルートもあります。
林道は左の林に続いていますが、ゲレンデを登っていきます。
山麓駅からさらにゲレンデに沿う形で登っていきます。ひっそりと登山道の案内柱があり、ここから傾斜が出てきます。
ゲレンデを振り替えると、見晴らしがよく磐梯山を眺望することができます。登山道は石がゴロゴロ転がっており、歩きにくい場所はゲレンデを利用していきます。
ロープウェイの終点まで行くと、西大巓への登山口がありますので、ここから本格的な登山道です。
西大巓
雪解け水のためか登山道には水がかなり溜まっており歩きにくい状態です。ただ、すぐに登山道が雪に覆われます。
中途半端に雪が残っており、登山道が分かりづらく、踏み抜きにも注意しなければなりません。斜度はそれほどでもないのでツボ足のまま進みます。
ある程度高度を上げていくと、雪の量が多く木々が低くなるので、周囲の風景を眺めることができます。
少し急な斜面を登っていけば西大巓に到着です。平らな場所が広く、休憩しやすい所です。
開けた場所ですので、目指している西吾妻山や飯豊山まで見ることができます。
西大巓から西吾妻山まではそれなりの斜面をトラバースするため、アイゼンを装着して進んでいきます。
西吾妻山
トラバースが終わると、再度森の中へ入っていくことになり、残雪のため登山道が非常に分かりづらくなっています。
森を抜ければ今度は湿地帯と木道に出会います。少し進んでいけば西吾妻小屋が見えてきます。ここで山頂へ向かうか天狗岩に行くかの分岐点となりますので、まずは山頂へ向かいます。
山頂への道は再び森の中となりますが、距離は短いのですぐに山頂へ到着します。正直山頂が木々の中にあることは驚きました。そのため見晴らしはほとんどありません。
下りは天狗岩を経由していきます。ある程度下っていくと湿原があり、道が木道へと変化します。
天狗岩は広い岩場で、吾妻神社が設置されています。
天狗岩も見晴らしがよく、西吾妻山や眼下の街並みがよく見える場所です。西吾妻小屋までは再度湿地帯の木道を歩いていきますが、雪で隠れて道が不明瞭となっています。
下山の際は西大巓まで登らず、斜面をトラバースして楽していきます。アイゼンを外した後は、雪の上をグリセードしながら下山します。
さらに楽をするため、林道ではなくゲレンデを下っていきます。場所によっては斜度が強く、芝や雑草で歩きにくくなっています。
ホテルへ向かう近道を下っている途中で見つけたので、利用して駐車場に到着です。
この登山を振り返って
残雪期の西吾妻山をロープウェイを使用せず登ってみました。ゲレンデの林道歩きが約5kmと長く、また中途半端に雪があったため林の中は歩きにくいうえ、道が不明瞭となっていました。また、西大巓から西吾妻山までのトラバースは踏み固められた道がないため、アイゼンがないと危ないでしょう。そのためか、休日にもかかわらず、すれ違った人は2人でした。
総じて、どうしてもこの時期でないといけない理由がない限りは、夏かスノーモンスターができる冬にロープウェイを使用して登った方が安全で楽できると思います。
下山後の温泉【裏磐梯温泉センター】
裏磐梯の街中にある温泉です。下記に温泉の情報をまとめていますので是非ご覧ください。
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