冬の金峰山と瑞牆山を富士見平小屋で泊まって登る【百名山八十四、八十五座目】

登山
登山百名山

奥秩父山塊の西端である瑞牆山と、近い場所にある金峰山。よくセット扱いされるこの2座を富士見平小屋でテント泊して登ってきました。

・瑞牆山荘登山口が登山口&下山口
・富士見平小屋までは登山口から1時間足らず
・金峰山は砂払いの頭から森林限界

2023年1月に行ってきた写真と登山データを掲載しています。
最新の登山道情報は自治体等でご確認ください。

ルート基本情報

行程

1日目 6時間41分 11.0㎞ 登り1,253m 下り981m

瑞牆山荘登山口【出発地】~富士見平小屋~大日小屋~金峰山~大日小屋~富士見平小屋【宿泊地】

2日目 4時間38分 5.3㎞ 登り661m 下り928m

富士見平小屋【出発地】~瑞牆山~富士見平小屋~瑞牆山荘登山口【到着地】

ルート地図及び情報

下記をクリックするとYAMAP地図活動時間などの詳細な情報が見られます。

富士見平で一泊して金峰山と瑞牆山を登る【百名山八十四、五座目】 / bataoさんの瑞牆山金峰山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ルート詳細情報

1日目

瑞牆山荘登山口

瑞牆山荘の近くに登山者用の無料駐車場があります。ここまでの道のりは所々狭い箇所がありますが、走りやすい道です。ただ、厳冬期のため凍結している路面があるので要注意です。

瑞牆山荘からの登山道に合流する道が駐車場から続いているので、そのまま進んでいきます。

瑞牆山荘から伸びている登山道と途中で合流します。枯葉で道ができていますが、枝分かれしている個所もあり、少し迷いやすい地形です。

分かれ道にはちゃんと案内看板があるので助かります。

登っていくと瑞牆山が出迎えてくれました。ベンチがある休憩所であり、撮影スポットでもあります。

林道も示されているので道を間違えることは少ないでしょう。

富士見平小屋

水場までくると富士見平小屋はすぐそこです。

水はしっかりと出ていますが、辺りはつるつるなので、チェーンスパイク等あれば安全に水を汲めます。

さっそく富士見平小屋に着きました。登山口から1時間足らずで来れるので、気軽に冬の高山キャンプを体験できます。冬季は無人で、1人1泊1,000円を入金箱に入れます。

ここが瑞牆山と金峰山の分岐点となっています。瑞牆山へは小屋の裏に登山道があります。

名前の通り富士山が見える場所です。といっても小屋からギリギリ見えるくらいなので、テント場からはほとんど見えません。

テント場は広い樹林帯です。大体平らですが、真っ平は思ったよりありませんでした。

テントを設営して身を軽くし、まずは大日小屋経由で金峰山へ向かいます。

大日小屋

道中には鷹見岩へ行く道がありますが、今回はスルーしていきます。

雪の中淡々と歩いていくと大日小屋が見えました。登山道からは下っていくことになります。利用する場合は富士見平小屋で手続きをします。近くにはテント場らしきスペースがありました。

急な場所もあり、鎖が設置されています。雪の状態によっては埋もれてしまっていると思うので、アイゼンは必要です。

大日岩付近は急な個所もありますが、見晴らしの良い場所も用意されています。

南アルプスを一望できる良い場所良い天気です。

大きな岩の大日岩です。

ここは分岐点でもあり、大日岩方面へ進むと八丁平に向かいます。金峰山は大日岩と反対方向の登山道になります。

金峰山

砂払いの頭からは森林限界を超えます。そのため風の影響をもろに受けますので、ハードシェルを着用します。

富士山を眺めながら歩ける登山道です。

道は登り一辺倒ではなく、多少のアップダウンがあります。

岩と岩の間から富士山が見えるスポットも。

歩き辛い場所には鎖が設置してあるので安心です。

金峰山小屋を経由していくことはせず、山頂への直行ルートで行きます。

山頂には御神体である五丈岩があります。登っている記録がありますが、神聖な場所として登ったり落書きしてはならないことになっています。

山頂は周辺は広く平らな場であるため、多くの人がいても問題ありません。

八ヶ岳をバックにした金峰山の山頂標柱です。

山座同定盤があるので周囲の山の名称が分かって便利です。

ここからさらに縦走することができ、奥秩父の山々を堪能できます。

後は富士見平小屋へ戻り、1日目は終了です。

2日目

瑞牆山

※日の出前に出発したので、ルート途中の写真は下山時に撮影しています。

富士見平小屋から瑞牆山へ向かいます。瑞牆山の道は小川山分岐から川へ下っていきます。

下った先は天鳥川。ここからは登りだけになります。

土砂崩れでしょうか。危険な個所があり、ロープが設置されています。

凍った川もありますが、ここは避けて通れます。ツルツルなので、滑ったら下まで一直線です。

枝が大きな岩を支えている図。1つだけではなく、何箇所もあります。

急な道を登っていくと不動滝ルートとの合流地点。山頂が近づいてきた証拠です。

梯子や鎖が設置されている場所もあり、ゴロゴロした岩が多くなってきます。

木々で見えなかった視界が開けてくると瑞牆山の山頂です。

標柱の後ろには富士山がチラ見えします。

日の出前の金峰山。五丈岩が目立ちます。

八ヶ岳もばっちり見えました。

日の出は金峰山方面から。満足して下山していきます。

テントを撤収して登山口まで下山。2日間とも晴れて気持ちの良い登山日和でした。

この登山を振り返って

金峰山と瑞牆山はよくセットにされる百名山で、どうせなら一緒に登ろうと思いテント泊を計画しました。
テント場である富士見平小屋までは非常に近く、テントを設営して身軽にすれば快適な登山ができます。健脚な人だと1日で二座登ることもできるでしょう。高山の冬キャンプを手軽に体験できるところもgoodです。

金峰山は砂払いの頭から森林限界を超えて見晴らしの良い稜線となり、周囲の有名な山々を堪能できます。
瑞牆山は標高の関係で山頂しか開けた場所はありませんが、凍った川、枝で支えられている岩など見所があります。ただ、ちょっと急なのでアイゼンはあっ方が安全です。

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