寒い冬にキャンプをするとき、大抵夜間の気温は氷点下となり、テント内も極寒となります。そんな時にテント内を温めるギアとしてストーブがあります。ストーブの燃料は様々で、石油やガス、薪がありますが、せっかくのアウトドアなので薪ストーブを使いたい。なによりアウトドアしてる感じが出せます。
今回は私が購入した折り畳み式の軽量薪ストーブと、大型テント用の重量薪ストーブを比較して、それぞれの特徴を見ていきます。
スペック
製品名 | pomoly T1 mini 3 | WINNERWELL ノマドビュー Lサイズ スペシャルパッケージ |
付属品 | ストーブ本体、巻き煙突、 煙突用リング、 収納袋、ダンパー、 スパークアレスター、防刃手袋 | ストーブ本体、煙突5、スパークアレスター、 火格子、スクレーパー、ウォータータンク、 防火マット、収納ケース (+煙突1、テントプロテクター) |
重さ | 3.2㎏ | 19.0㎏ |
収納サイズ | L30.5 x W19.5 x H5.0 cm | L50.0 x W30.0 x H30.0 cm |
組立サイズ | L30.5 x W19.5 x H28.0 cm | L50.0 x W30.0 x H44.0 cm (サイドの棚込みだとW64㎝) |
煙突直径 | 6㎝ | 8.9㎝ |
煙突長さ | 300㎝+スパークアレスター6㎝ | 258㎝+スパークアレスター33㎝ |
ガラス | 3面 | 2面 |
材質 | チタンGR1/TA1 | ステンレス304 |
価格 | 73,299円 | 71,280円 |
比較する薪ストーブはWINNERWELL ノマドビュー Lサイズ スペシャルパッケージとpomoly T1 mini 3です。大型テントとソロ用テントを比較したようなものなので、数字にかなり開きがあります。
まず重さは約16㎏の差があり、ノマドビューLサイズは長距離を持ち運ぶことを想定していません。車をテントサイトに入れることができるオートキャンプ前提でしょう。
収納サイズでは、高さが25㎝も違います。というのも、T1miniは折り畳むことができるからです。そのため、バックパックに入れて持ち運べます。
組立サイズは脚を展開する分高くなります。ノマドビューLサイズは棚が両サイドに展開できるので、ワイドも広くなります。
煙突の直径は約3㎝の差です。直径が大きいほど空気を取り入れる=火力につながります。
材質はチタンとステンレスとなっており、軽さを追求しているT1miniが比重の小さいチタンを使用しています。
付属品
T1miniの付属品はストーブ本体、巻き煙突、煙突用リング、収納袋、ダンパー、スパークアレスター、防刃手袋となっています。
対してノマドビューLサイズはストーブ本体、煙突5、スパークアレスター、火格子、スクレーパー、ウォータータンク、防火マット、収納ケース(+煙突1、テントプロテクター)です。
T1miniは薪ストーブに必要な最低限の装備というところ。
ノマドビューLサイズはウォータータンクやスクレーパーなど、快適に過ごすためのものや薪ストーブを使うにあたって便利なものが揃っています。
ストーブ本体
ストーブ本体は見ての通りサイズが圧倒的に違います。
サイズが違うと薪を入れる燃焼室も変わってきます。燃焼室が大きいほど、火力=熱が高くなるので、大きなテントには大きな薪ストーブが必要となります。
何より入れる薪の大きさが変わるのがキャンプでは大きな要因です。T1miniは30㎝くらいが限度ですが、ノマドビューLサイズは40㎝が楽々入ります。薪の長さはお店によってまちまちですが、40㎝以上の薪はあまりないと思うので、購入するとき気にする必要がありません。
ノマドビューLサイズ
ノマドビューLサイズには火格子もあり、より空気を入れやすくなっています。
また、サイドの棚があり、調理器具や手袋などを置くのに便利です。
天板の蓋を開けると、直火で調理できる機構も備わっています。
T1mini
折り畳み式で一見面倒臭そうなT1miniですが、組み立ては難しくありません。天板は取り外し可能なので、焚き火台にもできます。
ダンパーも取付式ですが、ずっと付けておいても収納袋には収まるので、つけっぱでも問題ないです。
空気を取り入れるため、正面だけでなく、側面にも空気調整窓が備わっています。
煙突
最も違うポイントが煙突です。T1miniはチタン巻き煙突で、携帯性と軽量性に優れています。この煙突が組み立てする際に最も難しい所です。煙突を伸ばして作るまではコツをつかめばokなのですが、
ダンパーにはめ込む作業がなかなかうまくいかない。はめ込み口は内側に向いていますが、それでも難しい。
巻き煙突にあるリングは煙突直径ギリギリなので、煙突がリングより内側であることを考えると、接続の大変さが見えてきます。
あとは変な癖がついてしまうこと。これでも使えますが、最悪曲がってしまうと使い物にならなくなります。
対してノマドビューLサイズは複数に分かれた煙突をカポカポ嵌めていくだけなので簡単です。
煙突の収納はストーブ本体の中に格納できます。
その他付属品
T1miniには防刃手袋が付いてきます。EN388規格のカットレベル5(軍手は1)で品質は高いです。同じものが通販サイトで見かけるので、新たに購入することも可能です。
ノマドビューLサイズにはスクレーパーという灰落としが付属しています。取っ手の部分がかぎ爪担っていますが、天板の蓋を開けるとき使用します。
それぞれのメリットデメリット
メリット | デメリット | |
pomoly T1 mini 3 | ・軽い ・持ち運びが楽 | ・薪の長さが制限される ・蓄熱性が低い ・設営に手間 ・板が歪みやすい |
WINNERWELL ノマドビュー Lサイズ スペシャルパッケージ | ・薪の長さが気にならない ・蓄熱性が高い ・設営が楽 ・調理しやすい機能付 ・頑丈 | ・重い ・持ち運びが困難 |
これまでの情報から、それぞれのメリットとデメリットが上記の表です。T1 mini 3は軽くてコンパクトなことに特化していることが分かります。
逆にノマドビューLサイズは重くて持ち運びし辛い以外は機能などが充実しています。
ストーブ本体は高温に晒されるため、板が歪んでしまいますが、T1 mini 3は特に薄く作られており、組み立て式なので、歪みが出れば分かりやすく変形しますし、組み立てにくくなります。
5回くらいの仕様で歪みがはっきりと分かるようになりました。ただ、組み立てする分には問題ない程度です。
おすすめ用途
それぞれのシチュエーションを考えてみました。T1mini3は軽量コンパクトな特性から、車に依存しないことが強みです。そのため、車両乗り入れ不可の所や、山の中で野営する場合が最適でしょう。
ノマドビューLサイズは重たいため、車がないと持ち運びが厳しいので、オートキャンプ場が最適です。また、火力があるのでグループキャンプにもむいています。
まとめ
改めてみると、当然と言えば当然の結論ですが、これほどの差が出てくることに驚きました。
ほぼソロキャンなので、T1mini3を使う機会が多いですが、まったりしたいときはノマドビューLサイズを使っていこうと思います。
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