磐梯山は会津富士と呼ばれるほどきれいな山容をしています。しかし、1888年の噴火により、山体が崩壊して土石流や火山泥流が発生しました。多数の犠牲者を出した噴火でしたが、現在の裏磐梯を形成し、観光地となっています。
今回は裏磐梯の登山口から距離・標高差が少ないルートで登ってきました。
・八方台登山口がスタート&ゴール
・弘法清水小屋を経由したルート
・6つある登山ルートのうち、最も距離が短い
ルート基本情報
行程
日帰り 3時間00分 7.4㎞ 登り800m 下り798m 山頂まで95分
八方台登山口【出発地】~弘法清水小屋~磐梯山~弘法清水小屋~八方台登山口【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
爆風の磐梯山を登る【百名山十一座目】 / bataoさんの磐梯山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
八方台登山口
八方台登山口は標高1,193mにあり、磐梯山ゴールドラインにあります。駐車場には公共トイレと登山届が設置されています。車道はかつて有料道路であったこともあり、離合不可な場所はなく、道路沿いに休憩場所や展望場所が設置されています。
駐車台数は70台で人気がある駐車場のため、少し下ったところに駐車台数50台の第2駐車場や、駐車台数80台のこがね平駐車場があります。
道路の向かい側に磐梯山への登山口があります。なお、駐車場から猫魔ヶ岳へ行く登山ルートがあるので注意が必要です。
登山道はじめはブナ林を緩く登っていきます。
しばらく歩いていくと、硫黄臭が漂ってきます。そうすると中ノ湯跡に到着です。昔は温泉宿が営業していましたが、現在は廃墟だけが残った状態です。裏磐梯スキー場側の登山ルートとの合流地点でもあります。
弘法清水小屋
中ノ湯跡を過ぎると登山道ぽくなってきます。たまに展望できる箇所が設けられており、桧原湖などを展望できます。
弘法清水へすぐに行くか、お花畑を経由していくかの分岐点です。下りでお花畑を通るため、直接弘法清水へ向かいます。この時点でガスが蔓延しており、展望は期待できない状況でした。
今回唯一の残雪を通る箇所です。アイゼンなどは何も必要ありません。
弘法清水小屋に到着しますが、特に疲労もたまっていないため、そのまま頂上を目指します。
磐梯山
山頂までの道は斜度が強くなり、石がゴロゴロした道を通っていきます。
森林限界を超えるため、景色が良くなるはずですが、今回は残念ながらガスのため何も見えず、遮るものがないため強風を直で体に受けながら進みます。切れ落ちた場所があり、安全のためロープが設置されています。
山頂には祠のほかに岡部小屋という山小屋があるのですが、行った時には営業していません。爆風で体が吹き飛ばされそうなので、すぐに下山します。
弘法清水小屋ですが、こちらもまだ営業していません。すぐそばに名前の通り湧水があり、水分補給をすることができます。
下りはお花畑を見に行きましたが、残念ながら季節柄緑ばかりだったのと、ガスであまり見えませんでした。
ただ、下山していくとガスを抜け、裏磐梯の景色を見ることができました。
そのまま一気に登山口まで下ります。休日だったこともあり、多くの登山者とすれ違いました。駐車場も満車状態です。
この登山を振り返って
一番簡単な裏磐梯登山口からでした。距離も標高差もほかに比べてかなり少なく、登山道が整備されています。また、景色も本来なら裏磐梯をはじめ、磐梯朝日国立公園の吾妻山などを眺めることができます。登山初心者にはおススメできる登山ルートでしょう。その分駐車場は混雑が予想されるため、早めの時間帯に行くことが良いでしょう。
磐梯山の登山口は6つもあり、表磐梯側からも登ることができます。どのルートも長距離というほどの距離ではないので、違った景色を気軽に楽しむことができる山です。
下山後の温泉【ラビスパ裏磐梯】
裏磐梯の桜峠にある温泉です。下記に温泉の情報をまとめていますので是非ご覧ください。
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