八海山・越後駒ヶ岳・中ノ岳の総称として越後三山と呼ばれています。知名度としてはロープウェイがあり険しい道のりで山岳信仰の篤い八海山、三山の中での最高標高2,085mは中ノ岳と越後駒ヶ岳は突出したものがないように思われますが、山容はどっしりとしていて立派です。また、登山口の枝折峠は滝雲のビュースポットとして有名です。
登山ルートは越後三山を縦走するルートなどいくつかありますが、今回は枝折峠から登ってきました。
・枝折峠が登山口&下山口
・小倉山を過ぎるまではアップダウンがあり距離に対して標高が上がらない
・駒の小屋に登る坂が岩もあり少し急である
・枝折峠付近は滝雲のビューポイントがいくつかある
ルート基本情報
行程
日帰り 5時間45分 15.4㎞ 登り1,356m 下り1,358m 山頂まで180分
枝折峠【出発地】~小倉山~駒の小屋~越後駒ヶ岳~駒の小屋~小倉山~枝折峠【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
初雪の越後駒ヶ岳を登る【百名山六十二座目】 / bataoさんの小倉山(新潟県魚沼市)・越後駒ヶ岳・道行山(新潟県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
枝折峠
登山口の枝折峠には駐車場とトイレがあります。
滝雲が見れる場所として有名なので、シャトルバスが出ています。登山者用の臨時便も休日の1便のみですがあるのは助かります。
トイレの裏側に登山道入り口と登山届のボックスがあるので、こちらからスタートです。
最初のうちは滝雲目当ての方用にベンチがあったりと整備されています。
滝雲ビューポイントには大きな看板が設置されています。①と②が登山道上にあり、ほかは道路にあるようです。
信仰の名残なのか仏像がポツンと建っています。
駒の湯から登ってくるルートとの合流地点である明神峠です。すぐそばに十合目「大明神」という標柱と小さな小屋があり、中には木花開耶姫命が祀ってあります。これは駒の湯からの道、通称「銀の道」に関係しています。江戸時代、銀山から銀を運び出す道として使われていたそうです。
小倉山
枝折峠から御座山までは3.3㎞。アップダウンのある道です。
木々の中を歩いていくことが多いですが、
南側に開けている場所も歩くため、荒沢岳の凛々しい姿を拝むことができます。
進む先には越後駒ヶ岳の山頂がちらほら出たり。山頂付近はちょうど雪が舞った跡があり、紅葉と含めてカラフルな様相です。
急坂はありませんが、段差の大きいところなどがあったり、木の根で歩きにくいところがあります。
ほんの少し分岐から銀山平へ行くルートを登ると道行山の山頂です。標柱はなく、三角点だけがあります。展望は南や東側は開けていますが、越後駒ヶ岳の山頂がある西側は少し植物が邪魔をしています。
越後駒ヶ岳へのルートに戻り進んでいくと小倉山の山頂です。柱はありませんが、表示板が埋め込まれています。
駒の湯へのルートは吊り橋が通行不可となっているため、このルートは使用できなくなっています。
小倉山から山頂まではアップダウンではなく、ひたすら登るルートとなります。
駒の小屋
百草の池までは緩やかな登りです。笹が多くなり、視界も開けてきます。ただ、池がどこにあるのかは分かりませんでした。
日陰の部分は積もった雪が解けずにまだ残っています。
左に聳える山が越後駒ヶ岳かと思いましたが、単なる名もなき山で、駒ヶ岳山頂は右側です。
少ししか雪が降っていなかったので、日向と日陰で違う景色となっています。
駒の小屋への最後の登りは顔料帯のような場所ですが、進むべき道はペイントで示されているので難しくはありません。
駒の小屋に到着です。避難小屋ということなので、食事はなく素泊りのみとなっており、定員40名で管理協力金2,000円となっています。管理人はシーズンによって常駐しています。銀マットと薄手の毛布が用意されています。
テント場もあり、管理協力金500円となっています。水場は3分ほど下った沢がありますが、小屋脇からも出ていることがあります。
駒の小屋から山頂が見えており、もうひと踏ん張りです。
越後駒ヶ岳
雪が草について、白い花が咲いているような景色です。
小屋からの登りを終えると分岐があり、中ノ岳方面へ行く道があります。
山頂までの道は緩やかな遊歩道と同程度で、木道を歩きます。日陰で雪が残っていますが、人間のほかに歩いていた動物の痕跡があります。
山頂付近は雪が木の枝に張り付き異様な光景を形成しています。
越後駒ヶ岳の山頂に到着です。ちょうど雲が上がってきたタイミングでした。
西側は雲に覆われておらず、南魚沼市を見下ろすことができます。
八海山を見たかったのですが、残念ながら一番見たいギザギザ下山並みが雲で隠されてしまっています。
山頂にベンチがありますが、こちらにも人間以外の先客がいたようで。ガスで展望がなくなってしまったので下山していきます。
雲は山頂にいたときだけでした。下山時明神峠への稜線が紅葉に染まっていることが改めて目に入りました。これで今回の山行は終わりです。
この登山を振り返って
枝折峠は越後駒ヶ岳を登る最もポピュラーな登山道ですが、山頂までの距離が往復約15㎞あり、ハードに感じます。しかし、実際は小倉山までアップダウンがあり、本格的な登りは小倉山以降です。急坂もないため登山道としては難易度が高くありません。
今回はたまたま雪が降って紅葉も見ごろだったため、なかなかない景色に逢うことができて運がよかったです。越後三山は縦走可能な山で、挑戦してみたい気持ちはありますが、登山口と下山口のアクセスがやはり一番ネックとなるところです。ソロのマイカーはよっぽど交通機関が発達していない限り、登山口と下山口は一緒でないと山を下りたときに大変なので。
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