雪山には慣れたし標高が高い山に行ってみたい。けど滑落するような危険地帯に行くには早すぎる。そんな方にお勧めするのが天狗岳。アクセスが良く山小屋が営業しており、標高が2,646mと十分高いため、登りがいがあると思い行ってきた。
・1泊2日のテント泊【宿泊地は黒百合ヒュッテ】
・12本爪アイゼンとピッケルを使用
ルート基本情報
行程
1日目 5.8km 4時間00分(この距離と時間は唐沢鉱泉から記録しています)
唐沢鉱泉・桜平分岐【出発地】~唐沢鉱泉~黒百合ヒュッテ~中山~黒百合ヒュッテ【宿泊地】
2日目 10.1km 3時間33分
黒百合ヒュッテ【出発地】~天狗岳~天狗の奥庭~黒百合ヒュッテ~唐沢鉱泉・桜平分岐【到着】
ルート地図
出発地点と宿泊地点をマーク
ルート詳細情報
1日目
【出発地点】唐沢鉱泉・桜平分岐
出発地点は唐沢鉱泉と桜平分岐で、諏訪ICから自動車で35分ほどの場所にあります。ICを出てすぐはメルヘン街道を走ります。この区間は混雑していますが、抜けてしまえば車通りが少なくなり快適です。
本来なら唐沢鉱泉の駐車場に停めたいのですが、4WDでないと到達は厳しいという情報をもとに、唐沢鉱泉と桜平の分岐地点に駐車します。
そして唐沢鉱泉まで3.5kmの林道を歩きます。
道路は自動車で締め固められ、歩きやすい状態です。木々の枝にはうっすら雪が積もっています。
道中には図太いつららも生成されていました。
唐沢鉱泉
1時間ほど林道を歩くと、唐沢鉱泉の駐車場に到着します。
唐沢鉱泉は冬季期間は休業中です。
西天狗岳へ向かう西尾根ルートへは、少し踏み跡がありました。黒百合ヒュッテへ向かうルートに足を運び、本格的な登山道に入ります。
黒百合ヒュッテまでは林の中をひたすら登ります。
途中に渋の湯からの合流地点があります。
中山
黒百合ヒュッテには2時間ほどで到着し、テントを設営しても時間が余ったため、中山を目指します。
かなりガスっているため、残念ながら展望は望めません。見晴らし台からもご覧のありさま。
にゅうにも行ってみたかったのですが、踏み跡がなく、時間も厳しいため、スルーします。
黒百合ヒュッテから1時間弱ほどで中山山頂に到着です。あまり見晴らしの良い所ではありませんでした。
山頂の手前は開けています。ただ、降雪のため眺めはよくないです。
黒百合ヒュッテに戻ってくると、テントが増えていました。色とりどりですが、冬用の外張りテント使用者は相変わらず少ないです。あとは2日目に備え、就寝します。
2日目
天狗岳
日の出前にスタートです。ご来光やいかに・・・
はい。6時過ぎスタートなので、道中で迎えることになります。
天狗岳が姿を現しました。まずは右側の東天狗を登り、そのまま西天狗岳を目指します。
東天狗岳に登っている途中で日の出となりました。
東天狗は人がたまっていたので、記録は取らず西天狗岳に登頂しました。
東天狗岳方面。一度降りてからの、山頂直下の登り返しが体に応えました。
東天狗岳方面。一度降りてからの、山頂直下の登り返しが体に応えました。
天狗の奥庭
あとは黒百合ヒュッテへ下っていき、テントを回収して帰路につきます。
無事帰ってこれたことに感謝します。
人が増えてくる前に、山頂を後にします。下山は天狗の奥庭を経由していきます。さて、中山峠から天狗岳へ人がみえるでしょうか。
その分ピッケルや12本爪アイゼンなど冬山の装備をそろえて、準備を十分にして臨むべき山です。初心者から脱却するための山のような印象を受けました。
これだけいます。ツアーなのか列をついているのが分かります。早めに出発してよかった!
大きな岩がゴロゴロした場所に到着です。
進んでいくとすり鉢池に到着しますが、池は雪で覆われている状態です。
あとは黒百合ヒュッテへ下っていき、テントを回収して帰路につきます。
林道を意気揚々と下っていき、分岐地点に大山祇神社があります。
無事帰ってこれたことに感謝します。
まとめ
冬季の天狗岳は雪山初心者のステップアップとしてちょうどいい山だと思います。営業している山小屋があり、登山者もいるのでトレースに沿って行けば安心です。
滑落する危険があるところといえば、東天狗岳の山頂近辺くらいは気を付けたほうがいいくらいです。そのため、ピッケルと12本爪アイゼンは必須です。
1日目は天候不良でどうしようと思いましたが、2日目に快晴となり大変満足な登山となってうれしい限りです。今度は夏の八ヶ岳を味わってみたいと思います。
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