登山界隈では近年ウルトラライト(UL)がブームですが、バックパックでのキャンプであれば、大した運動量ではないし、冬だと折り畳みの薪ストーブとか入れると大容量で頑丈な物が必要になります。
今回は80L以上のバックパックをまとめて、結果として購入したザックについて軽くレビューしていきます。
80L以上のバックパック一覧2023.3時点
メーカー | 商品名 | 価格 | 容量(L) | 重量(㎏) | 素材 | 最大積載量(㎏) |
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モンベル | チャチャパック 80 | 36,300 | 80 | 2.37 | 210Dナイロン | |
モンベル | エクスペディション トレールパック 80 | 26,400 | 80 | 1.78 | 420Dナイロン | |
モンベル | エクスペディション トレールパック 100 | 27,500 | 100 | 1.87 | 420Dナイロン | |
モンベル | アルパインパック 80 | 35,200 | 80 | 2.1 | 100Dナイロン | |
モンベル | アルパインパック 100 | 36,300 | 100 | 2.2 | 100Dナイロン | |
グレゴリー | バルトロ85 PRO | 63,800 | 85 | 2.5 | ナイロン | 31.8 |
グレゴリー | バルトロ100 PRO | 68,200 | 100 | 2.59 | ナイロン | 34 |
ミレー | プロライター60+20 | 36,300 | 60+20 | 1.55 | 210Dナイロン | |
ミレー | サースフェー 60+20 | 35,200 | 60+20 | 2.47 | 210Dナイロン | |
オスプレー | イーサープラス85 | 62,700 | 85 | 2.83 | 210Dナイロン | 32 |
オスプレー | イーサープラス100 | 63,800 | 100 | 2.92 | 210Dナイロン | 32 |
ドイター | AIRCONTACT CORE 70+10 | 47,300 | 70+10 | 2.53 | 235D | 25 |
Lowe alpine | Cerro Torre 65:85 | 39,600 | 65+20 | 2.88 | 330Dナイロン | |
Lowe alpine | Cerro Torre 80:100 | 49,500 | 80+20 | 2.9 | 330Dナイロン | |
Lowe alpine | Cerro Torre 100:120 | 52,800 | 100+20 | 3.17 | 330Dナイロン | |
PAINE | Gasherbrum | 23,100 | 80+20 | 1.7 | 840Dナイロン | |
アライテント | マカルー80L | 31,900 | 80+10 | 2.05 | 840dnHD ナイロン | |
ミステリーランチ | TERRAPLANE | 59,400 | 82 | 3.1 | 500D | |
ミステリーランチ | T-100 | 66,000 | 100 | 3.4 | 500D | |
ミステリーランチ | BLACKJACK 100 | 269,500 | 101 | 4.2 | 500D | |
ミステリーランチ | BLACKJACK 80 | 253,000 | 80 | 3.8 | 500D | |
ミステリーランチ | 6500 | 231,000 | 106 | 4.5 | 500D | |
ミステリーランチ | MOUNTAIN RUCK | 192,500 | 88 | 3.5 | 500D | |
ミステリーランチ | MARSHALL | 93,500 | 105 | 3.2 | 500D | |
ミステリーランチ | BEARTOOTH 80 | 85,800 | 85 | 3.0 | 330D | |
Fjällräven | Kajka 85 | 55,000 | 85 | 4.0 | 600D | |
Fjällräven | Kajka 100 | 49,800 | 100 | 4.0 | 600D | |
EXPED | Radical 80 | 33,000 | 85 | 1.75 | 420D | 20 |
karrimor SF | Predator 80-130 | 80,740 | 80+50 | 3.6 | 1,000D | |
Tasmanian Tiger | MIL OPS PACK 80+24 | 92,400 | 80+12+12L | 4.2 | 700D | |
Tasmanian Tiger | Range Pack MK2 | 86,900 | 90+10 | 4.4 | 700D | |
Tasmanian Tiger | PATHFINDER MK2 | 66,000 | 80 | 3.25 | 700D |
※性能や価格は2023.3時点ですので、変更している可能性があります。
見辛い場合はこちらのPDFファイルから
PDFにはレインカバー付きなどの防水機能や、上部以外からアクセスできる場所があるか、そして画像を加えています。
選定基準
アウトドア以外にミリタリー系も含まれています。登山だけでなくキャンプでの使用も視野に入れているためです。
80L は拡張機能込としています。(例.60+20とか)汎用性が高いですが、その分バックパックが高くなって安定感に欠けます。
通販サイトでも大容量バックパックはいくつもありますが、今回はメーカーとしてHP等をもって情報公開しているところから選定しています。なので格安のノーブランドメーカーは表から省きました。(後半で参考程度に掲載します)
日本の公式サイトでは販売されていないが、通販サイトで販売されている商品も含まれています。FjällrävenのKajka85等が該当し、価格も公式価格ではないので、Kajka85よりKajka100の方が安くなってたりします。
用途別分類
まとめていると大容量バックパックでもある程度分類できることに気付きました。重量が機能に大きく関係してきますので、重さで分類をしていきます。
機能をそぎ落とした軽量性重視
大容量のバックパックでも、軽量性を重視したモデルです。ストラップが少なかったり、ポケットが無かったりと機能が他と比べてかなり落ちています。フレームも入っていないものばかりなので、重たすぎるものは負担が大きくなります。
このクラスの容量でもULを目指したり、長距離を歩く場合に向いています。あと価格も控えめなものが多いです。
expedのRadical 80はダッフルバッグなのでご注意。
重量と機能のバランスが良い定番モデル
大容量バックパックらしく、2気室だったりフロントから内部へアクセスできるジッパーがあったり。
重たい荷物を背負った時の負担軽減のためフレームが内蔵しているものや、ポケットの数が多いなどで重量はそれなりにあります。2㎏半ばで軽い方、重たければ4㎏もありますが、それだけ頑丈なつくりです。
長期登山やキャンプ等で安定感のあるバックパックで、機能も充実しているので困ることはないでしょう。ミリタリーやハンティング用の物も混ざって来たので価格差がかなり出てきています。
機能を追求した高価格帯
高品質で高機能、そして重たいバックパックばかりです。このあたりは登山やキャンプを目的としておらず、ミリタリー向けの物ばかりです。
正直キャンプするくらいならかなりのオーバースペックだと思うのですが、外部ポケットが付いているさまはまさに軍用で、異彩を放った存在となれます。
この辺りのバックパックは機能やタフさはもちろんですが、所有していることに満足するために購入するのでしょう。
大容量格安モデル
一覧には掲載していませんが、ノーブランドの格安品が通販サイトにゴロゴロしていますので、参考までに紹介します。
寝袋で有名な格安ブランドの80Lバックパックです。重量は2.3㎏と軽い部類に入り、下部から内部にアクセスできるジッパーもあります。
キャンプ程度なら良さそうですが、長期登山での使用は正直不安です。
こちらはミリタリー色強めのバックパック。価格も1万円を超える強気の姿勢。重量は2.26㎏とかなり軽く、機能としてはフロントから内部へアクセスできます。
サクラチェッカーでは危険度95%の商品です。評価欄の日本語がかなり怪しくて露骨。
気になるバックパック
一覧の中から気になる商品をピックアップ。メジャーなものばかりですが、ミリタリー系は今まで触れてこなかったので新鮮です。
PAINE Gasherbrum
価格がこの中で最も安く、重量も1.7㎏と2番目に軽量となっています。
石井スポーツのオリジナルブランドであり、昔からある商品で、80Lから拡張して100Lまで入るので、学生によく使われていたそうな。
つくりはシンプルで840Dもある生地で耐久性が高い。余計な外付け品もないのでアルパインスタイルや藪漕ぎを必要とする場面に使えそうです。
ミステリーランチ6500
ミリタリー系を扱うブランドとして有名なミステリーランチで、いかにも軍用っぽい見た目のバックパック。
その名の通り約6500立方インチ(約106リットル)の容量を持ち、背部には特徴的な縦長の2つのポケットがあり、収納性に優れています。
バックパックのみで4.5㎏もの重量がありますが、45㎏でも安定する設計は一度背負ってみたいですね。
購入したバックパック
購入したバックパックはカリマーのクーガー75-95。廃盤となり一覧にはありませんが、お安かったため購入しました。重量は2.85㎏と軽くはありませんが、大容量バックパックとしては標準です。
ヒップベルトは極太で、中にはフレームが入っているため、重いものを背負う時に体への負担を減らしてくれます。
2気室構造で下からアクセスできるジッパーを備えているので、テントや寝袋などにアクセスしやすいです。
背中にはスノーギアなどを入れることができる大きいポケットが備わっています。そのためか、フロントから内部へアクセスするジッパーはありません。
雨蓋を伸ばせば95lの容量となり、サイドポケットなどあるので外付けしやすいのは助かります。
現行品はクーガーエーペックス70+。重量は2.56㎏と軽くなっていますが、生地がコーデュラ420Dから210Dへとなっています。ただ、フロントアクセス機能が追加されたのは羨ましい。
容量も75-95がH80×W36×D30cmに対し、70+はH77×W37×D26cmと少し小さくなっています。
まとめ
軽量化の時代にどれほど必要とされているか分からない大容量バックパック。
ただ、夏のシーズンはともかく、冬場は分厚い保温着やスノーシューなどのスノーギアが必要になるので冬にもアウトドアをする方にはおススメです。
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