北上山地の最高峰として君臨している早池峰山。奥深い所に位置しているためか、あまり聞きなれない山です。しかし、山岳信仰の対象として、ユネスコ無形文化遺産に登録された早池峰神楽や、遠野物語でたびたび登場してくるなど、地元の人々には認知され、畏敬されていたのでしょう。登山当日はガスでしたが、晴れることを祈って登ってきました。
・河原の坊登山口がスタート&ゴール
・小田越登山口までの約2kmは林道歩き
・早くから開けた場所を歩くが、徐々に岩場の急斜面になる
ルート基本情報
行程
日帰り 3時間59分 9.4㎞ 登り901m 下り896m 山頂まで125分
河原の坊登山口【出発地】~小田越~早池峰山~小田越~河原の坊登山口【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
雲から抜け出せなかった早池峰山を登る【百名山十七座目】 / bataoさんの早池峰山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
河原の坊登山口
離合が難しい林道を進んでいく必要がありますので、対向車が来ないよう祈りながら運転します。河原の坊登山口には約50台の駐車場があり、トイレも設置されています。
目の前には早池峰総合休憩所があり、携帯トイレの無人販売ボックスが設置されています。
河原の坊登山ルートは登山道が崩落しており、現在は通行禁止となっています。
そのため小田越登山道を利用する必要がありますが、駐車場がないため河原の坊に駐車しなければなりません。
林道の途中には宮沢賢治の詩碑がひっそりと佇んでいます。
離合がぎりぎりできるくらいの車道を登っていきます。
小田越近辺では駐車禁止の看板と、河原の坊に駐車するよう促す掲示とロープが設置されています。
仮設トイレも備わっています。
そばには自然公園保護管理員事務所が。休憩所としては使えないようです。
林道歩きから登山道になります。登山届はこちらで記入します。
早池峰山
最初のうちは森の中の木道を歩きます。多少濡れていましたが、滑らないような作りをしているためか、滑ることはありませんでした。
進んでいくと木道から石や土の道に変化していきます。
大き目の岩が登山道に多くなってくると、勾配が増してきます。
森を抜けるとすぐにハイマツの開けた道となります。
まずは一合目。
ロープは植生植物を保護するため設置されているようです。
五合目です。2~4は分かりませんでした。もしくはないような気がします。
時折雲が途切れて景色がチラ見えします。ただ、今回はこれが最初で最後でした。
道はザレ場からガレ場に変化します。浮石があるので迂闊に踏まないようにしていきます。
岩場を登っていくため、ロープやはしごが設置されています。梯子は2段階になっており、このあたりは斜度が強くなっています。
登りきると山頂と剣ヶ峰の分岐になります。天候がよろしくないため、今回は剣ヶ峰に行かないことにします。
山頂までの道のりは、緩やかな木道を歩いていきます。途中雪がありますが、気にするほど多くありません。
最後の岩場を登ります。丁寧にロープやはしごがあります。
山頂に到着です。山頂避難小屋には携帯トイレしかありませんが、携帯トイレの無人販売ボックスが設置されています。
山頂の標識と祠です。やたらと鉾がおいてありますが、山岳信仰や神話、伝説に基づく物の類でしょうか。
河原の坊へはロープで立入禁止となっています。
鶏頭山までの縦走路が示されています。
真っ白で風もあり気温が氷点下を下回っていたので、下山します。
登りで見過ごした五合目の御金蔵。祈願すると名前の通り富を授かることができるらしい。
林道まで戻ると霧雨になっていました。ここから河原の坊まで2kmの下りです。
駐車場に到着です。平日で天気が良くないということもあり、あまり人がいないようです。
帰り道で気付きましたが、登山シーズンは林道にマイカー規制がかかり、6月第2日曜日から8月第1日曜日の休日は、時間帯によって車両交通規制となっています。林道手前からのシャトルバスを利用することになります。
この登山を振り返って
天気は残念ながら回復せず、ほとんど真っ白の視界でした。割と早くから森林限界を超え、周囲を見渡すことができる環境であったため、この山に限りませんが天気の良い日に行くことがベストです。
林道を除いた登山道は距離が短いですが、その分岩場の急登な箇所があるため、気を付ける必要があります。林道歩きは地味につらいですが、シャトルバスが運行しているときは小田越にバス停がありますので、非常に便利です。その分運賃は発生してしまいますが、林道を歩かなくてもよいのでうまく活用したいですね。
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