ライチョウが住む立山を登る【百名山九座目】

登山
登山百名山

登山としてだけでなく、観光地としても有名な立山。室堂へつながる立山黒部アルペンルートの料金が、中部地方在住者限定で大幅に割引キャンペーンがあったので、これを機に登ってきました。

・立山室堂がスタート&ゴール
・浄土山を経由して登り、下山時はみくりが池に寄り道
・残雪があるが、雄山を登るだけならアイゼンは不要だった

2022年5月に行ってきた写真と登山データを掲載しています。
最新の登山道情報は自治体等でご確認ください。

ルート基本情報

行程

日帰り 8.0㎞ 5時間07分 登り938m 下り944m 山頂(雄山)まで150分

室堂登山口【出発地】~浄土山~雄山~大汝山~雄山~みくりが池~室堂登山口【到着地】

ルート地図及び情報

下記をクリックするとYAMAP地図活動時間などの詳細な情報が見られます。

ライチョウと出逢えた立山に登る【百名山九座目】 / bataoさんの立山(雄山)浄土山(富山県)立山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ルート詳細情報

立山駅

アルペンルートを利用するため、立山駅に行きます。駐車場は複数個所あり、24時間開放のトイレもあるため、車中泊をする方もいます。

立山駅はJRなどの駅舎と何ら変わりはありません。中にはお土産や登山用品を販売しているお店やレストランがあります。

アルペンルートの中でも象徴的なケーブルカーです。まずは立山駅からこれに乗って美女平まで行きます。

美女平駅です。ここから室堂まではバスとなりますので、発車までしばらく待機します。

時間があったので、駅周辺を歩いていると、美女平駅にはすぐそばに美女杉という大きな木があります。この木は伝説があり、立山を開山した佐伯有頼氏の許婚者が美女で、有頼氏に逢いたいと一本の杉に願ったところ、めでたく結ばれたといいます。

立山室堂

美女平からバスに乗る際は、左座席に乗るとブナの巨木や称名滝などを観ることができるのでおすすめです。称名滝ではバスがゆっくりと走ってくれます。

ブナの林を抜けると弥陀ヶ原に到着です。高原が広がっています。バスの中では動画による観光場所の案内があります。

室堂に近づいてくると、大きな雪の壁が出現します。

室堂ターミナルに着くと、登山をする人は入山届が渡されます。

ターミナル内はお土産屋やレストランなどがあるほか、天気情報や山岳状況などが掲示されています

階段を登っていくと外に出ることができ、登山スタートです。

浄土山

まずは雄山ではなく、浄土山を目指します。雲が上がってきていますが、山頂が晴れたり曇ったりとせわしない状況です。

ほどほどの斜面なため、まだアイゼンを装着しなくても登ることができます。

登りが落ち着いてから再度山頂への登りがあるのですが、傾斜が急なため12本爪アイゼンを装着します。

晴れてはいますが、ハイマツに氷が付着しており、5月でも3,000m級の寒さを物語っています。

石が出てきますが、砂利で足場が崩れやすく、歩きにくい道です。ちなみにこのルートは、夏道ルートと異なります

山頂付近の慰霊碑まで到着しますが、ガスが出てきて視界がほとんどなくなりました。

要所に赤のペイントで道標が書かれています。

浄土山の山頂がいまいち分かりませんでしたが、富山大の小屋に向かいます。

小屋は富山大の研究施設なため、一般の利用はできません。ここは一ノ越か五色ヶ原の分岐点になります。雄山へ向かうため一ノ越方面に足を進めます。途中から雪がなくなったので、アイゼンを外します。

ガスが濃くなったり薄くなったりですが、晴れたときには龍王岳や北アルプスがよく見えました。

雄山

一ノ越へ下っていると、ライチョウが2羽現れてくれました。全く動じず、近づいても逃げようとしません。

ライチョウの撮影タイムもほどほどに、一ノ越に到着です。ここで室堂から直接登るルートと合流し、雄山へは一本道となります。

一ノ越には一の越山荘があるほか、トイレも設置されています。

雄山までの道のりは、岩場を進んでいくことになりますが、ルートが登りと下りで分かれています。登りは、下りは黄色のペイントで目印されています。雪が残っていますが、アイゼンを装着するほどではありません。

傾斜が緩やかになれば三ノ越です。5月の時期でもエビのしっぽが生成されています。ここまでくれば山頂まで一息です。

小屋が見えれば雄山に到着です。

ちょうど雲もどこかへ行ってくれたため、室堂方面を眺めることができます。

まずは雄山山頂に到達です。奥には立山三山の最高峰である大汝山が見えます。

大汝山

雄山から大汝山を目指します。岩稜地帯を進みますが、ここでもアイゼンの出番はありません。

大汝山の山頂はひっそりとしています。

山頂からは下に黒部湖が見え、北アルプスの名峰たちを拝むことができます。

大汝山休憩所はまだ雪に埋もれていました。さらに奥へ進むと富士ノ折立別山と続きますが、アルペンルートの最終便の時間を考え、来た道を戻り下山します。

みくりが池

一ノ越から室堂方面のルートを進みます。斜面を歩いていきますが、斜度はそれほどでもなく、雪も緩んでいるためアイゼンは未装着のままです。

室堂山荘からみくりが池の道へ進みます。

雪道から石畳になると、みくりが池が近くなってきます。

みくりが池が見えてきます。徐々に池の形へ変貌している最中です。

そのまま進んでいくと地獄谷の展望台まで行きます。ここからでも硫黄臭が漂っています。

あとは室堂までの道のりです。みくりが池温泉を経由していきますが、この辺りでもライチョウが飛び回っていました。また、みくりが池はこちらから見た方がきれいに見えます。

雪道を歩いていけば室堂に到着です。アルペンルートの出発時刻に余裕があるため、今回利用した最大の理由であるクーポン券を食事やお土産に使用しました。

この登山を振り返って

立山黒部アルペンルートは正直金額が張るので、本当にタイミングよく割引キャンペーンがありました。立山駅-大観峰往復乗車券は通常10,500円が5,500円になり、さらにクーポン券4,000円分が追加でもらえるので、実質1,500円で行くことができました。

室堂周辺は観光地だけあって人が多いですが、登山者はかなり少なくなります。ただ、日帰りで行くとなるとどうしても時間がなく、登ることができる範囲が限られてしまいます。時期にもよりますが、滞在の限界時間は約8時間です。さらに今回はクーポン券を食事に利用したかったため、さらに短くなってしまいました。次に来るとすればテント泊か、立山駅から歩いていくことも良いかもしれません。

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