室内空間が広いワンポールテント!POMOLY Circle 6をレビュー

テント
テントレビュー道具

テントの形と言えば三角形のティピーテントが有名ですが、高さはあっても実際テントに入ると立っていられるスペースはごくわずか。その問題を解決したのが今回購入したテントです。

設営方法はティピーテントと同じく真ん中に長いポールを立てますが、上部にリングのポールを入れることによって上部スペースを確保しています。

冬キャンプを想定した作りでスノースカート、煙突穴が標準装備の最大6人は入れる大型テントをソロで大雪の時に使ってきたレビューをしていきます。

スペック

生地40D リップストップナイロン
PU3,000mm
重量4,934g
内訳
テント本体 3,020g
ポール 1,084g
ペグ・ガイライン 830g
設営サイズW340cm * D360cm * H最大220cm(最小H180㎝)
フロアサイズW340cm * D360cm * H最大220cm(最小H180㎝)
収納サイズ57cm * 21cm * 19cm
付属品テント本体、テントポール* 1、
ガイライン* 10、ペグ*20、テントポール*2
価格37,299円(2023年12月時点)
※インナーテント、グラウンドシート別

テント生地は40D。キャンプ用としては薄く軽さ重視。薪ストーブを使うことができますが、TCや難燃ではないので火の粉などには注意。

収納袋込みのテント本体の重さは3,020g。6人用のテントとしてはかなりの軽さです。

ポールの重さはスタッフサック込みの実測値になります。メインポールとリング状のポールの計2本の重量です。

付属品

付属品はテント本体、ポール2本、ペグ20本にガイライン10本です。ペグとガイラインは同じスタッフサックに収納されています。

収納時は長さが57㎝とそこそこの大きさ。収納袋のストラップは縫製されているので取り外しはできません。

ファスナーは安心のYKK。

テント本体には収納用のベルトが付いています。

ペグ、ガイライン

ペグとガイラインは同じスタッフサックに入っています。

ペグは20本あり、テント用に10本とガイライン用に10本使います。材質は7075アルミ合金で長さは25cm。pomolyではおなじみのペグですね。

ガイラインもpomolyではおなじみのもの。長さはすべて同じです。

ポール

ポールはメインポールとリング状のポールの2本が同じスタッフサックに入ってます。

メインポールは長さが調節可能で、調節できる箇所は他のポールと繋がっていません。

ポールの長さは最長220㎝、最小180㎝にすることができます。低くする必要もあまりないと思うので基本最長にします。

リング状のポールはすべて繋がっていて、収納時はごちゃごちゃしています。

リングの直径は約200㎝。かなり大きくなります。

ちなみにポールの先端はメーカー名が印字されています。ポールを片付けるときにどこから外すの目安になります。実際は適当な場所から外していっても問題ありませんでした。

設営

雪が降る中設営してきました。そのため色々と見ずらいかもですがご容赦ください。

まずはテントを広げます。340㎝×360㎝なのでかなりのスペースを必要とします。

リング状のポールをつくりテントに付けていきます。付ける場所はテントの内側なので、テントを裏返します。

ポールはテントに付いているバックルで固定していきます。全部で6か所あります。

すべてのバックルで固定したら、ポールをテントで挟み込むようにします。

ポールを挟み込んだ姿がこれ。ポールも生地も黒で見えづらいですが。

リング状のポールを嵌めたら、あとはティピーテントと同じ要領です。テントをペグで仮止めし、メインポールをテントの真ん中に立て、形がよくなるようにペグを調整します。

あとはガイラインを張って設営完了です。

機能

薪ストーブようのストーブジャックはテントに付いているので取り外しは不可です。穴は開いていないので、カッターなどで開けときましょう。使わないとき用にテント生地のカバーがあります。

換気は上部に2か所と

下に1か所あります。下の箇所はファスナーで開閉できます。

室内には小さなリングが12個あります。リング状のポールをはめたバックルの所についています。

照明を引っかける場所が無かったので、とりあえずロープをリングに通して活用していました。

入り口は2か所ですが、隣接しています。

ファスナーをチェック。YKKがあって一安心。

雪中キャンプ用のスノースカートは勿論完備。

良い所

・薪ストーブが使える
・室内空間が広くストレスがない
・6人用テントとしてはかなり軽い

このテントの最大の特徴はなんといっても室内空間の広さでしょう。リング状のポールによって上部の空間がかなり設けられ、身長170㎝の私は立って移動できました。

三角形のティピーテントだと、室内が想像以上に狭く、テントの高さは2m以上あっても中腰で移動などはざらです。ドーム型やトンネル型テントは室内空間を確保しやすいですが、重量が増えたり必要な面積が多くなったりします。

このテントの室内空間はかなり効率的なつくりとなっています。

気になる所

・非自立式テントなので設営が手間
・テント上部の傾斜が緩いので雪が落ちにくい
・リング状のポールは設営がやや難しい

このテントの室内空間を効率よく出すために犠牲にしたのは、耐雪性能だと感じました。上の空間をつくるために、テントの傾斜を緩くしてしまったがために、雪が地面へ落ちにくく、朝起きたらその重みでポールが曲がっていました

ただ、ポールは間接に多少の緩みがあり、ポールそのものの形状が変化したわけではなかったです。

リング状のポールも大きく変形しました。これもポール自体は曲がったり破損していません。

ただ、この時はガイラインを室内の箇所で使い、テント外の一部はガイラインを張っていなかったので、耐雪性能自体落ちている所はありました。それとメインポールが最初から傾いていたことも原因です。

それでも構造上の弱い所ではあると思います。

大雪の中で使ってみた

上の空間が広くなると圧迫感から解放されてテント内特有の窮屈さはありませんでした。設営はリング状のポールのところ以外はティピーテントと一緒なので、苦にはならない程度です。リング状のポールは結構きつきつなので、破損しないかひやひやしながら設営してました

室内空間が広いので、薪ストーブの温かさは感じにくくはなります。あとはティピーテント特有の真ん中にポールがあるので、思ったより室内スペースを活用しにくい所でしょうか。

オプション

インナーテントとグラウンドシートはオプションです。インナーテントはテント半分の大きさ168㎝×340㎝で8,100円、グラウンドシートはストーブ部分が難燃素材で8,100円です。

私はPre Tents Soloistのグラウンドシートとインナーテントを使用しました。重量は487gととても軽量です。

まとめ

一風変わった姿ですが、その実効率よく室内空間を出すための形でした。ティピーテントはどうしても圧迫感を感じますが、このテントはそれを解消してくれます。

また、6人用の大型テントでありながらかなり軽量なので、ある程度持ち運びもできます。

ただ、やはり大雪の時には要注意。雪の重さを感じやすいテントなので。

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