2025年8月発売のX-E5ですが、性能はX-T50とほぼ同等。となるとT50の上位機種であるX-T5とどこがどう違うのか徹底的に比較していきます。
script async=”” src=”https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-7749511315567522″ crossorigin=”anonymous”>スペック比較表
項目 | X-E5 | X-T5 |
---|---|---|
センサー | X-Trans CMOS 5 HR、約4020万画素 | X-Trans CMOS 5 HR、約4020万画素 |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 5 |
ISO 感度 | 標準ISO125~12800、拡張ISO64~51200 | 標準ISO125~12800、拡張ISO64~51200 |
AF 性能 | 位相差+コントラスト検出 顔・瞳・動物/鳥/乗物(車/バイク/自転車/飛行機/電車)などの被写体検出AF対応 | 位相差+コントラスト検出 顔・瞳・動物/鳥/乗物(車/バイク/自転車/飛行機/電車)などの被写体検出AF対応 |
連写性能 | 電子シャッター時:20コマ/秒(1.29×クロップ時) メカ:約8コマ/秒 | 電子シャッター時:20コマ/秒(1.29×クロップ時) メカ:約15コマ/秒 |
シャッター速度 | 機械式:最速1/4000秒 電子式:最速1/180000秒 | 機械式:最速1/8000秒 電子式:最速1/180000秒 |
動画性能 | 6.2K30p・4K60p 10bit 4:2:2 | 6.2K30p・4K60p 10bit 4:2:2 全域ALL-Intra可能 |
手振れ補正 | 5軸中央7.0段/周辺6.0段 | 5軸7.0段 |
ファインダー | 約236万ドット0.39型、0.62倍 | 約369万ドット0.39型、0.80倍 |
液晶モニター | 3.0型チルト式約104万ドット 180度回転 | 3.0型3方向チルト式約184万ドット |
サイズ | 124.9×72.9×39.1mm | 129.5×91.0×63.8mm |
重量 | 445g | 557g |
防塵防滴 | なし | あり |
操作系 | 上面に「シャッタースピード」「露出補正」ダイヤル、左上に小窓型フィルムシミュレーションダイヤル搭載 | 上面に「シャッタースピード」「露出補正」ダイヤル、左上にISO感度ダイヤル搭載 |
バッテリー | NP-W126S 静止画:約310枚(通常モード) 動画時間:6.2K約45分 | NP-W235 静止画:約580枚(通常モード)、動画時間:6.2K約90分 |
記録メディア | SDカード×1(UHS-II対応) | SDカード×2(UHS-II対応) |
通信機能 | Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver.4.2対応 | Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver.4.2対応 |
価格 | 246,400円 | 298,100円 実勢約23万円 |
その他機能 | サラウンドビュー EVFクラシック表示 | ピクセルシフトマルチショット |
同スペック一覧
- センサー
- 画素処理エンジン
- ISO感度
- AF性能
- 手振れ補正
- 通信機能
同じスペックはセンサーや処理エンジンなどのソフトウェアなので撮れた写真に違いはないということです。手振れ補正やAF性能も変わりなく、決定的な違いはありません。
ただ、その写真を撮るための操作性や価格が違うため、使いたい用途によって評価が分かれると思います。
連写性能とシャッター速度
連写性能、シャッター速度ともにT5の方が優秀で、電子ではなくメカシャッターが優れています。特に連写性能は約7コマ/秒違い、歪みの少ないメカシャッターを使いたいので動体撮影はT5が勝っています。
動画性能

動画性能はさほど変わりませんが、T5はAll-Intraで記録が可能です。その場合ビットレートが重くなっていて、6.2kのクロップ率も1.23倍とE5が等倍であることを考えるとどちらが優れているといったことは言えません。
ファインダー

T5の方が高倍率・高解像度とE5より勝っています。構図やピントなどをバシッと決めたい時に高性能なファインダーが欲しくなります。
液晶モニター

モニター解像度はT5が184万ドットでE5が104万ドットと差があり、T5は3方向チルトモニターなため縦撮りの時非常に便利です。E5は180度回転するモニターで自撮りにも対応しています。撮影体験の工場は3方向チルトのあるT5で、自撮りも視野に入れる方はE5のモニターが使いやすいでしょう。
サイズと重量


サイズはファインダーの軍艦部含めてT5が一回り大きくなっています。重量も100g以上の差があり、557gはα7cⅡなど小型フルサイズ機よりも重たくなっています。


グリップは厚くなって握りやすさなどは向上している反面、ファインダー分含めてT5の奥行きはE5と比べて約24mm長くなっています。ファインダーのでっぱりが無い分納まりはE5の方が良く持ち運びしやすい形状です。
防塵防滴

E5は防塵防滴仕様ではなく、天候不良の場合は持ち運ぶことに億劫になるのですが、T5は防塵防滴構造で安心。動作環境温度もE5は0℃までですが、T5は-10℃まで保証されています。
操作性


ボタンやダイヤルは数はほとんど変わりません。目立つところとしては左のダイヤルがフィルムシュミレーションかISO感度かの違いです。T5ダイヤルにはレバーがあり、写真と動画の切り替えや、連写性能の切り替えを行え実用性の高い造りです。実用性を重視するのであればT5ですが、クラシックな撮影体験ができるのは、小窓が付いたE5だと思います。


ボタンやダイヤルが押しやすい構造なのはT5で、大きく浮き出ているので操作性に優れています。
バッテリーとメディア

T5のバッテリーは2,350mAhとE5の1,260mAhと比べて倍近い容量です。そのため撮影枚数や動画記録時間が違い、予備バッテリーが不要などのメリットがあります。
その他機能


E5にはT5にない機能があり、EVFでレトロな表示ができるクラシック表示や、アスペクト比に応じた範囲を表示させるサラウンドビューがあります。どちらも撮影体験を向上させる機能ですが、大きな差にはならないものだと思います。
対してT5はピクセルシフトマルチショットが可能で約1億6千万画素の超高解像な画面を生成できます。ただ、生成するには専用ソフトウェアが必要で、カメラ単体ではできない点は注意が必要です。
script async=”” src=”https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-7749511315567522″ crossorigin=”anonymous”>価格
E5は定価がT50と同じ246,400円で、T5は298,100円と差額が約5万円あります。ただ、2022年末発売のT5は実勢価格が約23万円とほぼ変わらない状況です。そのため価格による差異はあまりないといってもいいでしょう。
用途が全く違う2機種


ここまで比較して性能による違いが大きいと感じました。T5は価格が高くハイエンドなだけあり仕事でも使える1台となっています。一方E5はT50と性能は同じでカジュアルだけど高い性能を有したカメラです。
用途でみるとE5は小型軽量で日常や旅行の撮影に適していて、レトロな外観からカメラとしての機能だけでなく一つのファッションアイテムとして扱えます。レンズキットが新型のパンケーキレンズであることから、メーカーもそういった顧客をターゲットにしているのでしょう。
T5は大小さまざまなレンズを組み合わせていろんな場所・いろんな状況で撮影していくことを想定した造りです。実勢価格は変わらないので、性能を求める人はT5がおすすめです。
