海外で先行発表されていたnikonの新しい標準ズームレンズが日本でも発表されました。F値は4-7.1とかなり暗いレンズとなっていますが、重量は350gととびぬけて軽く、ハーフマクロも搭載しており、ちゃんとした特徴を持っています。このレンズを他の標準ズームレンズと比較していきます。
スペック比較表
| レンズ | 24-105mm f/4-7.1 | 24-120mm f/4 S | 24-200mm f/4-6.3 VR | 28-75mm f/2.8 | 24-50mm f/4-6.3 |
|---|---|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年1月30日 | 2022年 1月28日 | 2020年 7月 3日 | 2022年 1月28日 | 2020年 8月28日 |
| 定価 | 90,200円 | 154,000円 | 125,400円 | 126,500円 | 528,000円 |
| 実勢価格 | ー | 130,000円 | 99,000円 | 109,000円 | 45,000円 |
| 焦点距離 | 24–105mm | 24–120mm | 24-200mm | 28–75mm | 24-50mm |
| 開放F値 | f/4-7.1 | f/4 | f/4-6.3 | f/2.8 | f/4-6.3 |
| フィルター径 | 67mm | 77mm | 67mm | 67mm | 52mm |
| サイズ(径×長さ) | 73.5×106.5mm | 84x118mm | 76.5x114mm | 75×120.5mm | 73.5x51mm |
| 重量 | 350g | 630g | 570g | 565g | 195g |
| 最短撮影距離 | 0.20m(W)/0.28m(T) | 0.35m | 0.5m(W)/0.7m(T) | 0.19m(W)/0.39m(T) | 0.35m |
| 最大撮影倍率 | 0.5倍 | 0.39倍 | 0.28倍 | 0.34倍 | 0.17倍 |
| 絞り羽根 | 7枚 | 9枚 | 7枚 | 9枚 | 7枚 |
| AF/MF切換 | ー | 〇 | ー | ー | ー |
| コントロールリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 特記事項 | フード別売 | フード別売、沈胴式 |
Zマウントの標準ズームレンズを比較対象としています。
24-105mm f/4-7.1

標準ズームレンズなら500gはするところ、350gというかなり軽量化されたレンズで持ち運びに優れています。また、70-105mm時限定ですが、ハーフマクロ撮影が可能になり、多彩な撮影が可能になります。フィルター径も67mmと価格が安く数の多いサイズなのも強みです。
価格も10万円以下に抑えてきており、初心者の標準ズームレンズとしておすすめの1本です。
反面F値が暗く、望遠端ではF7.1と室内や夜など光量が少ない場所では使用し辛くなっています。また重量はかなり軽いですが、長さはそれほど短くなっておらず、収容性という面においてはそこまで優れていません。
価格を抑えるためなのかフードは別売となっていて、HB-93B(4,400円)です。
24-120mm f/4 Sとの比較
最も比較されるであろう標準ズームレンズで、望遠端が15mm長く、F値も望遠端まで4となっており、光量の少ない環境でも望遠で撮影しやすくなっています。F値が4と7.1では約1.6段分違い、取り込める光量は約3倍以上なので撮影のしやすさや画は格段に違ってくるでしょう。
また、よりよい品質を求めるならS-Lineであるこのレンズの方が良いと思います。
全体的に性能が上回っているので、重量は630gと重くなっています。ただ、長さは10mmしか変わらないので、収納性はあまり変わらないでしょう。フィルター径は77mmと大きく、67mmの汎用性にはかないません。ハーフマクロはできませんが、最大倍率は0.39倍とかなり寄ることができます。
価格が実勢価格で13万円と比較的高価ではありますが、それだけの性能を備えているレンズです。重量と価格を重視しないのであればこのレンズが選択肢に入ってきます。
24-200mm f/4-6.3 VR
200mmまで撮影可能な高倍率のズームレンズで、特徴としてはやはり望遠撮影に優れているところです。VRは手振れ補正を意味しており、望遠や暗い場所での手持ち撮影時に効果を発揮しますが、シンクロVRには残念ながら対応していません。F値は望遠端が6.3と7.1より若干明るくなっています。
重量は570gと重たいですが、長さは114mmと200mmまでのズームレンズとしてはそこまで長くありません。マクロ撮影は最大倍率が0.28とかなり厳しいレンズとなっています。価格は2020年発売のため、実売価格なら10万円以下で入手することもでき、中古も視野に入ります。
望遠域を重視するのであればこのレンズをおすすめします。
28-75mm f/2.8
F値が2.8という明るさに優れた標準域のズームレンズです。望遠域は35mm短くなっており、広角域は4mm狭くなっています。重量は200gほど重くなっていて、長さも15mmほど長くなっています。ハーフマクロまではいきませんが、撮影倍率が0.34とそれなりに寄って撮影が可能です。
実勢価格で約11万円とそれなりにしますが、F2.8という明るさを考慮すればそこまで高くありません。室内や夜など明るさを重要視するのであればこのレンズが最適です。
24-50mm f/4-6.3
Z5のキットレンズにもなっている小型ズームレンズです。焦点距離は24-50mmと狭く、F値も4-6.3と暗いレンズで、撮影倍率も0.17とそこまで寄ることができません。
特筆すべきは重量と大きさで、195gに長さが51mmとパンケーキレンズのような大きさです。ただ、この大きさを可能にしているのが沈胴機構で、撮影するときに一手間かかります。
実勢価格は45,000円ですが、2020年発売のため中古も十分視野に入ります。大きさを追求し、スナップ写真など手軽に撮影したい場合はこのレンズのほかに並ぶものは無いでしょう。
日中のお手軽撮影におすすめ
このレンズの特徴は何と言っても焦点距離に対しての軽量性です。その分F値がかなり大きいため、室内や夜間の撮影は不向きです。
そのことを踏まえると、太陽が出ている日中の時、気軽に撮影に臨めるレンズだと思います。24-50mm f/4-6.3の方が小型な分持ち運びに便利ですが、望遠域が半分以下でマクロ撮影も厳しいため、撮影の幅が狭まります。
具体的な用途としては、ハーフマクロ性能を活かした明るい室内での料理や小物の撮影、重量と焦点距離の広さが重要視される旅行や登山などが挙げられると思います。日中の散歩やスナップ撮影にも向いているでしょう。
