FX5のローリングシャッター速度とダイナミックレンジは非常に優秀な数値

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Gerald Undoneが自身のチャンネルでFX5のセンサー性能やローリングシャッター、ダイナミックレンジなどを徹底的にベンチマークテストした動画を公開しました。

FX5とA7RⅥのセンサーの関係性

  • ベースは高画素機「A7R6」 FX5のセンサーは、約6,000万画素超を持つA7RⅥのセンサーがベースになっています。これを縦横ちょうど半分(2×2ビニング)にした5K解像度を抽出し、4K動画はその5Kからオーバーサンプリングして生成する仕組みです。
  • FX5用に最適化されたセンサー 単なる流用ではなく、FX5には内部のアクティブ冷却ファンが搭載され、データ帯域の強化が図られています。これにより、A7RⅥよりもわずかに高速な読み出しを実現しており、将来予定されている「4K/240p」のファームウェアアップデートにも耐えうる設計になっています。

ローリングシャッター速度

  • 4K 16:9 フルフレーム(5Kオーバーサンプリング): 約5.7ミリ秒
  • デュアルゲインON時(4K 16:9): 約14.2ミリ秒
  • 5K オープンゲート(RAW記録・デュアルゲインOFF): 約8.5ミリ秒
  • 5K オープンゲート(RAW・デュアルゲインON): 約18.4ミリ秒(一番負荷がかかる最大設定)

オープンゲートのRAW撮影時でも8.5ミリ秒という数値は、実際の現場でパンを振っても歪みが気になりにくい、非常に優秀な結果です。

ダイナミックレンジとベースISO

  • 5K内部RAW (XOC) / ISO 800 (NRオフ): 合計14.0ストップ(中域: 11.5ストップ)
  • 5K内部RAW (XOC) / ISO 800 (NRミディアム): 合計14.0ストップ(中域: 11.9ストップ)
  • 5K内部RAW (XOC) / デュアルゲインON (NRミディアム): 合計14.2ストップ(中域: 14.0ストップ)
  • 4K XAVC S-I (All-Intra) / ISO 800 (NRミディアム): 合計14.9ストップ(中域: 12.8ストップ)
  • 4K XAVC S-I (All-Intra) / ISO 12,800 (NRミディアム) 合計14.6ストップ(中域: 12.7ストップ)

ISO 4,000と暗所性能

FX3ではISO 800と12,800がベースでしたが、FX5には中間にISO 4,000が追加されています。 さらに、ISO 12,800での超低ノイズ性能のテストでは、FX3の合計14.2ストップ(中域:12.3ストップ)を上回る合計14.6ストップ約12.7ストップをマーク。FX3よりもさらにノイズが少なく、キレイな暗所撮影ができることがデータで証明されました。

ノイズリダクションの完全OFFに対応

上位シネマカメラと同様に、ノイズリダクションを完全にオフにできる仕様になっており、FX3などにはない機能で、RAW撮影時などにカメラ側の処理を介さない素材を得ることができます。

4K映像のディティール

A7RⅥの発売時、4K動画のディテールが少し甘いという声がありましたが、検証の結果FX5の4KはFX3と同等かそれ以上にシャープであり、実用上まったく問題のない十分な解像感を持っていることが分かりました。 ただし、7K〜8Kオーバーサンプリングを行う他社製ライバル機と比べるとシャープネスは控えめ。

操作性とメニューにおける注意点

  • 完全に動画撮影専用機 写真(静止画)の撮影には対応しておらず、動画制作に完全に割り切った仕様です。
  • シネマ系UI(メニューシステム)を採用 αシリーズ(FX3など)のメニューではなく、VENICEやFX6等でおなじみのシネマ系メニューを採用しています。
    • メリット: ノイズリダクションのON/OFF、顔検出優先AFの設定、HDMI出力のカスタマイズなど、プロ向けの細かい設定が可能。
    • デメリット: αシリーズの方が直感的で慣れていると煩雑に感じるため、メニューの登録が必須。
  • 液晶モニター: 大きくて明るいスクリーンを採用しており、A7RⅥと同様のマルチアングル可動式機構により、自由度の高いアングル調整が可能です。

Sonyに求められていた機能が詰まったシネマカメラ

センサーとデータ処理が極限まで最適化された本格的なプロ用シネマツールであることを、客観的な数値データで証明されています。
特にオープンゲートやRAWを実用的な速度とダイナミックレンジで扱いたい映像制作者にとっては最適なカメラではないでしょうか。ただ、FX3よりもかなり本格的な映像制作者向けなので、主にSNSで活動する人たちにとっては買い替えるほどではないかもしれません。

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