Sigma 17-40mm F1.8を18-50mm等と比較!価格は高いが圧倒的ハイスペックレンズ

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シグマからAPS-C用レンズ17-40mm F1.8といういまだかつてないスペックのレンズが発表されました。焦点距離は35mm換算で25.5-60mmと広くないもののF1.8通しという単焦点レンズ並みの明るさです。
このレンズと同スペックのものはありませんが、F2.8通しの標準ズームが一番近いと思うので、それらと比較してみます。

スペック比較表

レンズSigma 17-40mm F1.8
DC|Art
Sigma 18-50mm F2.8
DC DN
Tamron 17-70mm F2.8
Di III-A VC RXD
Sony E 16-55mm F2.8 G
発売日2025年7月10日2021年10月29日2021年 1月14日2019年10月11日
焦点距離17–40mm18–50mm17–70mm16–55mm
開放F値F1.8F2.8F2.8F2.8
マウントE, L, X, RFE, L, X, RFE, XE
サイズφ67×115.9mmφ55×76.5mmφ67×119.3mmφ67×100mm
重量535g290g525g494g
最短撮影距離0.28m0.121m(W端)0.19m(W端)0.33m
最大撮影倍率0.2倍0.35倍0.2倍0.2倍
絞り羽根11枚7枚9枚9枚
定価148,50079,20093,500162,800
実勢価格63,00074,000130,000
特記事項インナーズーム

※重量やサイズ、価格などは全てEマウントレンズです。

APS-C用の標準ズームレンズは各メーカーほとんど出しておらず、比較レンズは少し古いものとなっています。

Sigma 17-40mm F1.8 DC|Artの特徴

公式HPより

ミラーレスレンズでF1.8は現状このレンズだけであり、唯一無二の存在です。Artラインなため光学性能も高くレンズとしての性能は非常に優れているでしょう。また、インナーズームで全長が変化せず、動画撮影にも便利な造りとなっています。
ボタン類も豊富で絞りリングにAF/MFスイッチ、クリックスイッチなどがあり操作性抜群です。

その代わり、焦点距離が望遠40mmと少し短く、APS-Cとしてはサイズが大きく重量が重くなっています。価格も約15万円とフルサイズ並みの価格です。

Sigma 18-50mm F2.8 DC DN

同じシグマでF2.8通しの標準ズームです。広角が1mm狭く、望遠が10mm広がり焦点距離はこちらの方が広くなっています。重量やサイズもかなり小型軽量となっている造りで、価格も半分くらいになります。
仕事などクオリティ重視ならArtラインで光学性能を妥協無く作られている17-40mmで間違いないですが、旅行や日常風景を撮るだけなら価格も安くなっている18-50mm F2.8で十分でしょう。何気にマクロ機能がかなり高い点が挙げられます。

Tamron 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD

Tamronから発売されているF2.8通しの標準ズームレンズは望遠が70mm(35mm換算105mm)とより便利なズームレンズです。その分サイズと重量は17-40mmと大差なくAPS-Cレンズとしては重くなっています。望遠30mm長く、価格を抑えたいならこちらのレンズ。

Sony E 16-55mm F2.8 G

ソニー純正のAPS-C用標準ズームレンズで2019年発売とちょっと古め。Gレンズなので写りが悪いということはないと思いますが、最新のハイエンドレンズと比べると劣ってしまうでしょう。ズーム域は35mm換算24-82.5mmとちょっと広めの標準ズームですがサイズと重量もAPS-Cレンズとしては大きく重めで価格も高くなっています。
純正レンズなのでアクティブ手振れ補正の効果がサードパーティーよりも強く、AFもボディの性能を最大限に引き出せるというメリットがありますが、それにかなりの価値を見出さないのであれば17-40mmがおすすめです

F1.8ズームレンズというただ一つの選択肢

F1.8ズームはミラーレスなら同じシグマからフルサイズ用で28-45mmが発売されているだけです。F2.0はいくつかありますがどれもフルサイズ用レンズでしかもかなりお高い。このレンズはAPS-Cで価格も約15万円と驚くほど高いわけでもないので、画のクオリティを重視する人にとっては十分選択肢に入るでしょう。また、単焦点レンズ並みの明るさと描写力を兼ね備えているので、そう考えるとかなりお買い得なレンズなのかもしれません。

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