XF23mmF2.8 R WRを他のパンケーキレンズと比較してみる

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X-E5のキットレンズとして登場したXF23㎜F2.8 R WRは新たなパンケーキレンズとして富士フイルムのカメラに最適です。他にも多くのパンケーキレンズがあるので、どういった位置づけになっているのかを比較していきます。

パンケーキレンズ比較表

レンズ名XF23mmF2.8 R WRAF 28mm F4.5 AIRXF27mm F2.8 R WRXF18mm F2 RXC35mm F2XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZXF16mm F2.8 R WRAF 25mm F1.7 AIRXF23mmF2 R WR
発売日12月2025年 4月11日2021年 3月11日2012年 2月18日2020年 2月27日2018年 3月15日2019年 3月20日2025年 3月28日2016年10月 6日
最安価格(円)約71,500円?17,100約55,000約85,000約23,000約35,000約52,00029,700約59,000
焦点距離 (35mm換算)23mm(35mm相当)28mm(42mm相当)27mm(41mm相当)18mm(27mm相当)35mm(53mm相当)15–45mm(23–69mm相当)16mm(24mm相当)25mm(38mm相当)23mm(35mm相当)
開放F値F2.8F4.5F2.8F2.0F2.0F3.5–5.6F2.8F1.7F2.0
最短撮影距離20cm34cm34cm18cm35cm13cm(W)35cm(T)17cm30cm22cm
最大撮影倍率0.15倍0.1倍0.1倍0.14倍0.14倍0.24倍0.13倍0.11倍0.13倍
絞り羽根枚数11枚6枚7枚7枚9枚7枚9枚9枚9枚
フィルター径ø39mmø39mmø52mmø43mmø52mmø49mmø52mmø43mm
絞りリング
手ブレ補正なしなしなしなしなし◯(3.0段)なしなしなし
防塵防滴
全長23㎜15.25㎜23㎜33.7㎜46.5㎜44.2㎜45.4㎜54.4㎜51.9㎜
重量90g60g84g116g130g135g155g170g180g

200g以内の小型軽量なレンズをチョイスしました。サイズ的にパンケーキではないレンズもあります。XF18mm F2 Rの長さ33㎜ぐらいまでがよくイメージするパンケーキレンズの限界値といったところでしょうか。
また、すべてAFが可能なレンズとなっています。スナップにマニュアルレンズは少々難易度が高いので。

XF23mmF2.8 R WRのスペックは他のXFと同等の仕様で防塵防滴絞りリングを搭載しており、手振れ補正はありません。最短撮影距離と最大撮影倍率から、近接能力はかなり高くなっています

参考までに4つのレンズのサイズ比較です。35㎜F2が長さ46.5㎜ですが、ここまで来ると長すぎると感じる人が多くなりそうです。XF23mmF2.8 R WRは27mmF2.8と全長が同じなためかなり薄い仕上がりとなっています。

単品価格は高め?

XF23mmF2.8 R WRの日本価格はまだ公表されておらず、ユーロもしくはアメリカドルが公表されています。ボディから逆算すると約71,500円となりますが、キットレンズだと実質35,200円で手に入るので、できればX-E5と一緒に購入したいものです。

AF 28mm F4.5 AIR

Viltroxの超薄型パンケーキレンズで、全長が15mmとレンズキャップ代わりのようなサイズ感です。重量も60gと超軽量ですが、その反面F4.5と暗いレンズとなっています。
価格は17,100円とかなり安いため、使える場所は限定されますが、試しのパンケーキレンズとしてはちょうどいいでしょう。

XF27mm F2.8 R WR

人気を博している富士フイルムの純正パンケーキレンズで、性能もかなり似ています。大きな違いは近接能力で、最短撮影距離が短くなり、撮影倍率も上がっています。絞り羽根も7枚と11枚とかなり差があるので、ボケの形状に大きな影響があるでしょう。
焦点距離4mmの違いをどこまで感じるかに寄りますが、価格は単品なら27mmのほうが安く済みます。

XF18mm F2 R

発売日が2012年と13年以上前のレンズ。XF23mmと比較すると防塵防滴が無く大きいレンズではありますが、広角で明るいレンズです。価格は高めですが、中古は半額位で買えるのでねらい目です。
パンケーキレンズでは貴重な広角の明るいレンズなので、よりボケを楽しみたい時や手振れ補正が無くても夜の撮影をしたい人におすすめです。全長33.7mmなため、この辺りがパンケーキレンズとしての大きさの限界かも。

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XC35mm F2

富士フイルムの撒き餌レンズ。F2という明るいレンズにも関わらず、価格が約23,000円とかなりお手頃。その分防塵防滴が無かったりサイズが大きい、近接能力が劣るなど価格分の性能です。
それでも使いやすい標準的な焦点距離ですので、最初のレンズにおすすめな1本となっています。

XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ

この中で唯一の手振れ補正搭載かつズームレンズ。15-45mmという標準ズーム域をカバーし近接能力もそこそこあるオールラウンダーなレンズ。価格も手が届きやすい範囲です。その分F値が暗くサイズは大きめ、沈胴構造で撮影時は全長が長くなるなどの欠点があります。
手振れ補正が無いカメラにはありがたい存在で、ズームレンズなのも小回りが利き使い勝手の良いレンズです。

XF16mm F2.8 R WR

23mmよりも大幅に広角となっていますが、その分サイズや重量は上昇しパンケーキレンズと呼べるかどうか厳しいラインです。それ以外の機能はほぼ変わらず、約6年も前のレンズなため中古市場で買いたいレンズです。

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AF 25mm F1.7 AIR

Viltroxから発売されたF2.0を下回る明るいレンズです。それでいて価格は3万円以下、焦点距離も25mmとXF23mmとほぼ変わりません。
ただ、サイズが大きく近接能力が乏しい、防塵防滴が無いなどの欠点があります。またAF時は駆動音がするので気になる人もいるかもしれません。

XF23mmF2 R WR

F値やサイズなど以外のスペックはほぼ一緒のレンズです。そのためサイズか明るさ、どちらを取るかというシンプルな選択肢になります。価格は安いですが、約9年前のレンズなため、画質やAFなどは見劣りするでしょう。

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最新の純正パンケーキレンズを味わいたいならこれ

富士フイルムの新たなパンケーキレンズで、X100シリーズと同じ23mmは使いやすい焦点距離です。最新の技術で小さく軽く、高い解像性能やAFを備えていますので、高性能なパンケーキレンズが必要な人におすすめです。その分価格は高めで、X-E5も欲しいという場合はキットレンズがかなりお買い得です。

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