二荒山神社から男体山を登る【百名山六十九座目】

登山
登山百名山

古くから山岳信仰があり、登拝期間が決まっていて冬期の入山禁止されている男体山。近くは女峰山や太郎山といった山名が付いており、まるで家族を現しているようです。この三山は日光連山の中でも日光三山と呼ばれることがあります。今回は、登拝道である二荒山神社から登ってきました。

・二荒山神社が登山口&下山口
・登山受付時間は6時~12時で登山料1,000円(御守りがもらえる)
・アップダウンなどない登り一辺倒の道

2022年10月に行ってきた写真と登山データを掲載しています。
最新の登山道情報は自治体等でご確認ください。

ルート基本情報

行程

日帰り 4時間16分 9.2㎞ 登り1,258m 下り1,251m 山頂まで135分

二荒山神社【出発地】~男体山~二荒山神社【到着地】

ルート地図及び情報

下記をクリックするとYAMAP地図活動時間などの詳細な情報が見られます。

二荒山神社から男体山を登る【百名山六十九座目】 / bataoさんの男体山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ルート詳細情報

二荒山神社

二荒山神社への東側入口には、男体山登拝口と彫られた大きな石柱があります。

境内の案内図とこの神社の説明文。駐車場はいくつかありますが、登山者用は宝物館の後と西側にあるトイレ近くにあります。登山者用駐車場の案内も小さいですが建っています。

宝物庫裏の第1駐車場は砂利敷きで、区画線は引かれていません。

男体山に登るときの注意点がまとめられています。登拝期間が決まっていること、登山道の注意箇所やトイレや水場がないことなどが書かれています。

まずは登山届の代わりとなる受付カードに必要事項を記入し、受付で登山料金と一緒に渡します。

奥にある登拝門をくぐって登拝開始です。

登拝道

最初は神社によくある石段。途中までは手すり付き。

石段が終わることには一合目の遥拝所につきます。

登山道は森の笹原をえぐった道で、道が複数あります。

気付けば二合目に到着。紅葉が見ごろを迎えていました。

森をいったん抜けると三合目。ここからはしばらく舗装された道を歩いていきます。

途中には少し開けた所があり、中禅寺湖を眺めることができます。

舗装路の終わりを告げるは四合目の鳥居。社務所がありますが、避難小屋でもあるようです。ここから再び登山道です。

森の中の土を歩く道から一変して、石が足元に散らばっているようになります。

五合目にも避難小屋があります

薄くて見えにくいですが、六合目です。この辺りから大きな岩が出てきて登りにくさが増します

岩だけでなく木の根も出張ってきて、足の置き場に苦労します。

登り一辺倒なので、標高をガンガン上げ景色がよくなってきました。

ゴツゴツした岩がたくさんあり、道は自由です。この先に七合目避難小屋があります。

七合目避難小屋はトタンでできた簡素なもので、本当に必要最低限のつくりをしています。

七合目前後が岩場で、登拝道の難所といってもいいでしょう。危ない岩はトラロープで補強してあります。

ここで鳥居登場。八合目はもうすぐです。

八合目に到着。小さな避難小屋があります。

中を見てみますと、祠があります。妃神の瀧尾神社が祀られています。

八合目を過ぎると徐々に勾配が緩やかになっていきます。その途中に九合目がひっそりと。

高木がなくなり、周囲を遮るものが無くなりました。ここまでくると、山頂はもうひと踏ん張りです。

男体山

視界が開けたので振り返ると、中禅寺湖が眼下に見えます。奥の山には皇海山や鋸山の姿が

西を向けば、戦場ヶ原にどっしりと構えている日光白根山。

山頂にある鳥居と奥宮、旧社務所が見えてきました。

これが二荒山神社の奥宮です。隣は旧社務所。

鐘と奥の黒い建物は新しい社務所兼避難所です。

二荒山大神の御神像が設置されています。このような人の形をしたものが置かれているところはなかなかないでしょう。

西側の離れた所には、太郎山神社が祀られています。なかなか攻めたところに設置されています。

奥宮の東側には山頂標識と、鳥居に影向石、それに刀が岩場に刺さっています。

刀の奥には三角点と志津小屋へ続く登山道があります。ここから見える太郎山や大真名子山、女峰山へ登る道です。山頂の散策も終わったので、人が増える前に登ってきた道を下山していきます。

三合目の登山道にはそのまま舗装路に進まないようでかでかと看板が立っています。

登拝門の近くには、登山靴を洗う場所が用意されています。ご神体の神聖な土を持ち出さないという意味が込められています。

神社には登拝回数が掲示されている場所があり、登拝番付と名付けられています。これで今回の山行は終わりです。

この登山を振り返って

信仰の篤い山だけあって、登山時期が決まっていることは驚きました。時間すら指定されていますが、志津峠から登ってくる場合は時間を厳守する必要があるのかないのか、という疑問が浮かんできます。登山者の中には、受付時にもらえる御守りを首からかけて登っていたので、それが習わしかもしれません。説明を受けた時は1年間持っておいてくださいと言われました。

登山道はシンプルな道で、途中岩の急登がありますが、鎖場などはなく危険な道ではありません。アップダウンや平坦な道もないので、ペースさえつかんでしまえば、トントン拍子に進めると思います。おそらく登山よりも、二荒山神社に来るまでのいろは坂や日光の社寺周辺の渋滞の方が、疲労はたまるかもしれません

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