名称がやわらかい雰囲気を持つ巻機山。名称の由来は、機織りが盛んだった地元魚沼の清水区に機織りの神様である巻機権現が祀られていることからという説があります。
登山ルートはヌクビ沢を遡上していくルートがありますが、今回は多くの人が登っている井戸尾根ルートで登ってきました。
・桜坂が登山口&下山口
・アップダウンのない登り一辺倒のルート
・山頂付近は草原が広がりなだらかな土地になっている
ルート基本情報
行程
日帰り 5時間30分 13.4㎞ 登り1,468m 下り1,466m 山頂まで180分
桜坂【出発地】~井戸尾根~巻機山避難小屋~巻機山~牛ヶ岳~巻機山~巻機山避難小屋~井戸尾根~桜坂【到着地】
ルート地図及び情報
下記をクリックするとYAMAPで地図や活動時間などの詳細な情報が見られます。
桜坂から巻機山を登る【百名山六十三座目】 / bataoさんの巻機山・牛ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ルート詳細情報
桜坂
登山口である桜坂駐車場は有料で、自動車で1日500円となっています。駐車場は複数個所あり、綺麗なトイレが設置されています。
登山口は橋を渡ったところにある第4駐車場の左奥にあります。登山届はこちらにあります。
ヌクビ沢と井戸尾根コースの分岐です。ヌクビ沢コースは事故が多発しているためか、危険を示す看板がこれでもかというほど立っています。
尾根コースは森林限界を超えるまで森の中を登っていきます。
井戸尾根
コースには〇合目という標柱が建っているのでペース配分するのに重宝します。
紅葉に染まったブナ林を進んでいきます。斜度は急でもなく緩やかでもないほどほどの角度です。
六合目あたりから視界が開けはじめ、まずはヌクビ沢と割引山が目の前に映ります。右側のピークは九合目ニセ巻機山です。
巻機山以外の周囲の山も見え始めます。谷川岳方面には、槍ヶ岳のような鋭利な形の大源田山を眺めることができます。
米子頭山や柄沢山の稜線もきれいに見えます。
足元はドロドロですが、この時は氷点下5度くらいだったため、氷が張っています。
八合目まで行くと完全に森林限界を超え、抜群の眺望となります。
目の前になだらかな山が姿を現しますが、これこそ巻機山山頂です。見えてから登るピークは九合目のニセ巻機山になります。
九合目からは一旦下ることとなり、鞍部に避難小屋が建っています。
巻機山避難小屋
巻機山避難小屋に到着です。無人の小屋でトイレが屋内外ともにあります。
避難小屋からの登りを超えると山頂部となります。
途中にある池塘もカチンコチンになっています。木道も一部凍っていたため、転ばないよう慎重に足を運んで通り過ぎました。
巻機山
登り終えた先には巻機山の山頂標識があります。ただ、最高標高は牛ヶ岳方面へ進んでケルンが置いてあるところになります。ここから割引山への登山道もあります。
今まで通った道を見ると、綺麗な色で奥の山も見えるのですが、
山頂方面はどんよりとしてきました。
このケルンが置いてあるところが巻機山の山頂になります。奥のピークは割引山です。
大分雲が怪しいですが、牛ヶ岳へ向かいます。
牛ヶ岳
途中には米子頭山へと続く縦走路の分岐点があります。面白そうな縦走路ですが、道はあまり整備されていなさそうです。
草原の木道を進んでいくと三角点がある場所が牛ヶ岳の山頂です。
三角点からさらに先へ進む道があります。
進んだ先か越後三山を眺められると思いきや、上部が雲で遮られてしまいました。
上か雲が下りてきているため、下山していきます。巻機山の山頂標識から、平原沿いをぐるっと回りこんで牛ヶ岳へ来ていることが分かります。
登山口まで下りてくると、夜には見えなかった山の姿が。真ん中あたりの黒い岩は天狗岩です。
駐車場にはありがたいことに靴洗い場が設けられていました。ありがたく使わせてもらいます。これで今回の山行は終わりです。
この登山を振り返って
井戸尾根の登山道は素直で登りやすい道でした。変にアップダウンもないため、標高差に対して距離はそう長くありません。斜度も急ではないので、テンポよく登ることができます。九合目からは平原となり、気持ちの良い木道歩きとなります。今回は残念ながらガスが下りてきて展望がなくなりましたが、本来であれば上信越の山並みを一望できると思います。
米子頭山へと続く稜線は、谷川岳の麓である土合駅までつながっているようですが、整備はされておらず、藪との戦いになるようです。そのため、残雪期に縦走している記録がチラホラ残っており、綺麗な稜線に魅かれてチャレンジしてみたい気持ちが出てきたり。
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