軽量性を重視した折り畳み式の薪ストーブなら、煙突はだいたい巻き煙突です。
私もpomolyのT1Mini3を持っており、何回か使って失敗したりもしてきました。
そんな経験も交えて、巻き煙突の難しい所や、そのコツを伝えていきます。
巻き煙突って?
キャンプで使う薪ストーブは複数の煙突をつなげて組み立てるのがほとんどです。組立は簡単なのですが、どうしても嵩張ってしまい、重量も重くなりがちでした。そこで軽量・コンパクトを売りにしたのが巻き煙突です。
一見ただの筒に見えますが、2mの細長いペラペラなチタン板です。これを丸めて、真ん中のリングで形成します。
巻き煙突の伸ばし方
リングを外して板を伸ばしてから煙突にする方法がありますが、おすすめするのは筒状からリングを外さずに伸ばしていく方法です。これは動画で見た方が分かりやすいかと思います。
カツオCAMPさんの動画に丁寧に載っています。伸ばし方だけでなく、収納の仕方や手入れの方法まであるので、これだけ見れば正直okです。コツさえつかめばすぐに伸ばすことができます。
薪ストーブとの接続
巻き煙突を伸ばす方法はネットにあるのですが、個人的にはそれ以降の作業が難しく感じました。pomolyの薪ストーブの場合はダンパー部分に巻き煙突を接続する箇所があります。接続しやすいように接続部分が少し内側になっています。
ただ、煙突径がかなり絶妙で、煙突をはめ込もうとしてもなかなか入ってくれません。すんなりいくときはいきます。
すんなりいかない原因はいくつかありますが、何回か使っていくうちに先端が歪んで煙突径より狭くなることがあります。
なかなかハマらない場合は、内側の板からはめ込んでいく強引な方法があります。内側から接続していけば必ずはめ込むことができます。
この場合、巻き煙突の接続箇所を少しでも広げるために、リングを接続箇所から放した場所にしておきます。
綺麗にはまった後はリングを下ろしてぐらつかないようにするだけです。画像のように巻き煙突に隙間があって心配になるかもしれませんが、よっぽど大きくない限りここから煙が漏れることはありません。
煙が漏れる場合はどこかで異常が発生している証拠で、この後述べていきます。
スパークアレスターの取り付け
設営の順番が飛びましたが、薪ストーブ本体に接続する前に、火の粉が飛び散らないようにするスパークアレスターを煙突の先端につけます。この肉抜きしてある穴のところから煙が出ていくので、煙突を奥まで入れないようにしましょう。
これが煙突を奥まで入れた姿です。困ったことに仕組み上できちゃいます。穴に差し込んであるガイライン用のリングにうまく煙突を引っかけて、奥まで行かないようにすることが大事です。
失敗談
スパークアレスター
スパークアレスターのガイラインを強く張りすぎたためか、スパークアレスターの穴が埋まってしまい、煙の排出場所が大幅に制限されてしまいました。その結果、巻き煙突の隙間から煙が大量に出始めたのです。
これの何がまずいのかというと、空気の流れが非常に悪くなり、不完全燃焼が発生します。上の画像は黒い液体の木酢液が煙突を伝って薪ストーブまで垂れてきた証拠です。また、空気が少なくなるので火力を維持することができずに火が消えてしまいます。
こうならないためにも、設営時にはスパークアレスターがきちんとはまっているかどうか確認した方が良いでしょう。
折れる
文字通り煙突が折れました。曲がったという表現の方が正しいのかな?原因は煙突をスパークアレスターのガイラインでちゃんと支えなかったためです。そのため煙突穴に干渉し続け負荷がかかって折れた結果となります。
もう一度立て直しましたが、折れた箇所の隙間から煙が出続けて、テント内は真っ白になりました。
手を抜いてガイラインを2か所しかしていなかったことが原因なため、ちゃんと3か所にしておくことが無難です。巻き煙突は割と簡単に曲がります。
折れ癖がついたので、巻き煙突は折れた箇所をカットしました。元々300㎝と長すぎたことが原因の一つでもありましたので。カット後は約220㎝になりました。
予備の巻き煙突を購入
今も折れたり黒ずんだ巻き煙突は現役です。しかし、いつだめになるか分からないため、新たな巻き煙突を購入しました。
D&Rのチタン巻き煙突でサイズは2mもあれば十分です。pomolyにもチタン巻き煙突はありますが、価格が10,599円と高価です。
純正の巻き煙突と比べると4㎝ほど幅が違いますが、pomolyの薪ストーブに接続は可能です。
付属しているリングも大きさが違います。D&Rは6.3㎝、pomolyは6.0㎝です。
D&Rが6.3㎝のリングを使用しているのは、ダンパーと煙突の接続固定金具が別にあるためです。
そのためD&Rの煙突にpomolyの煙突がすっぽりと入ってしまいます。D&Rを使う時はpomolyの6㎝リングを使うことになります。
まとめ
巻き煙突の伸ばし方はネットで取り上げられていましたが、その後の薪ストーブへの接続方法があまりなかったので書いてみました。
自分が苦労したところや失敗したところを反面教師にしてもらえれば幸いです。ただ、キャンプ場に行く前に設営の練習はしておいた方が当日かなり安心できますのでおすすめです。
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