ミラーレスカメラのメーカー選ぶならどれ?初心者におすすめのメーカーとレンズ交換式カメラを紹介

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スマホの写真や動画に限界を感じてレンズ交換式のカメラを買おうとすると、いろんなメーカーが色んなカメラを発売しているので、どれを買えばいいのか迷う人は多いと思います。そこで今回は各メーカーの特徴と初めてカメラを購入しようという人におすすめのカメラを紹介します。
主に低価格のAPS-Cやマイクロフォーサーズをおすすめしますが、フルサイズを買うときのおすすめも載せときます。
なお、個人的な印象でカメラメーカーを語っている部分もあるのでご了承ください。

ミラーレスカメラメーカーのシェア

世界シェア

最初にカメラメーカーのシェアってどれくらい?という話から。色んな所のデータがあるのですが、テクノシステムリサーチという会社が調査した市場動向が日経に掲載されていたので、ある程度信頼できるものとして引用します。

これは2023年のデータで、世界のミラーレス供給量のシェアを表しています。Canonが41.2%でトップ、次いでSonyが32.1%、あとはNikon,Fujifilmと続きます。シェアだけで言うなら、CanonとSonyの2強だということが分かります。

国内シェア

また、世界の供給量であって、日本ではどうなっているかというと、BCNという全国の小売店から集計した2024年のシェアランキングだと以下の通りとなっています。

Sonyがシェア35.8%と1位となり、2位のCanonの26%と差が開いています。といっても2024年はSonyがトップだっただけで、市場のシェアは年によって変わっています。

ここ5年のデータだと、Sonyのシェアが目立ちます。OMデジタルが3位の位置を死守していましたが、2024年にnikonが取って代わってますね。
この2つのデータを見る限り、SonyとCanonが現状6割以上のシェアを占めています。実際この2大メーカーを持っている人が多いわけですが、カメラの特徴はメーカーによって色が出ている部分もあり、あくまで参考としてみましょう。
次から各メーカーについて独断と偏見で語っていきます。

用途別おすすめメーカー

先に結論を書いときます。さらにぶっちゃけますと、最近は性能が頭打ちでどのメーカーを選んでもそこまで大きな差異はないです。

メーカー強み注意点
キヤノン色味とUIが初心者向き/AFが高速RFレンズがまだ少ない
ソニーレンズ資産豊富/小型軽量&Vlog機充実UIが直感的でない/純正以外のレンズに制限
ニコン自然な発色/グリップ良好/レトロZ f人気Zレンズ少なめ
フジフイルムフィルムシミュ&操作ダイヤルラインナップ少ない/フルサイズ無し
パナソニック動画機能強力・手ブレ補正優秀位相差AFはS系最新のみ
OM SYSTEM防塵防滴でアウトドア仕様マイクロフォーサーズのみ

とりあえず迷ったらCanon・Sony・Nikonのどれか

ミラーレスカメラよくわかんない場合はこの3つのメーカーのどれか買っとけば問題ないです。初心者向けの安いカメラからプロが使う高性能高価格カメラまで揃ってるので、沼にハマりやすいのが難点。写真・動画性能ともにどのメーカーも初心者が扱う点では大きな差異はないです。
ざっくり違いを挙げれば、Canonはレンズの種類が少なく高い、Sonyはレンズの種類が多い、Nikonはレンズの種類が少なくカメラがちょっと大きく重いというイメージ。カメラの性能は個々によって違うので割愛。

フィルムっぽい絵を簡単に撮りたいなら富士フイルム

最近流行しているチェキなどのイメージが強い富士フィルム。フィルム写真を簡単に再現できるシステムがあり、カメラの見た目もレトロなものが多く、写真という体験を楽しみたい人向け。センサーがAPS-Cと中判しかないのでかなり癖が強い。

過酷なアウトドアならOMデジタル

雨の中でもガシガシ使いたいハードなアウトドア向けならOMデジタル。保護等級IP53に適合しているのはこのメーカーくらい。多少の雨程度なら、防塵防滴に適した造りのカメラが他メーカーでもあるので、OMデジタルの優位性はあまりなかったり。センサーサイズが小さいことが難点。

Vlogなどの動画はSonyやPanasonic

VlogとかSNS用の動画が撮りたい場合は、Vlog用のカメラを販売しているSonyや、手振れ補正が優秀なPanasonicがおすすめ。ですが、最近はどこのメーカーも動画に力を入れているので、あまり差は無かったり。

Canon ―「迷ったらこれ」の王道ブランド

一眼レフ時代から圧倒的なシェアを誇ったキヤノン。ミラーレス参入は遅れましたが、2025 年現在はエントリー機からプロ機までラインナップが揃い、高精度のオートフォーカスや高品質な動画性能が魅力です。
弱点 は RF マウント用レンズが純正中心で価格がやや高い点。ただし 2024 年末からサードパーティー製 APS-C レンズが解禁され、選択肢が拡大中です。

おすすめカメラ

EOS R50(APS-C / 約 24.2MP)

  • ボディ 375 g と軽量
  • 4K30p ・ 約 15 fps 連写
  • キットレンズ込み 11 万円前後〈価格.com / 2025-05-26〉

EOS R50 V(動画特化モデル)

  • 4K60p(1.5× クロップ)/ C-Log3 対応
  • 前面 REC ボタン & トップタリーランプで自撮り安心
  • EVF と内蔵フラッシュは非搭載
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■ EOS R6 Mark Ⅱ(フルサイズ / 約 24.2MP)

  • 電子シャッター 40 fps、プリ撮影対応
  • ボディ内 最大8 段手ブレ補正
  • キャッシュバックを活用すれば実質 25 万円台
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Sony ― “AFテクノロジーとレンズ沼”の二枚看板

ソニーはミラーレス黎明期から攻めの姿勢を崩さないメーカーです。世界シェアを支えるのは自社CMOSセンサーとAIプロセッサ。リアルタイム認識AFは人物だけでなく昆虫や乗り物まで識別し、誰でもピントを外さない撮影が楽しめます。Eマウントは純正・サードパーティ合わせて数百本のレンズが選べ、表現の幅は無限大。

弱点は“メニュー迷宮”と呼ばれる独特UI(現在は大幅に改善)、そしてサードパーティレンズ装着時の連写・動画撮影時の手ブレ補正制限。それでも vlog 用 ZV シリーズやグローバルシャッター搭載 など、他社が追随できない開発速度でファンを掴み続けています。

APS-C は動画寄りモデルが多く写真主体だと選択肢がやや少ないものの、フルサイズはエントリー~プロ機まで網羅しています。

おすすめカメラ

α6400(APS-C / 24 MP)

  • 11 fps 連写と 4K30p を備えた“写真・動画どちらも出来る”万能機
  • 発売は 2019 年と古いが、レンズキット実売 12 万円前後でコスパ抜群
  • サブ機や中古入門機として使える
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ZV-E10 II(APS-C / vlog 特化)

  • 4K60p 10bit・優秀な内蔵マイク・前面 REC ランプで自撮り安心
  • メカシャッター非搭載=動体写真ではローリング歪みに注意
  • バッテリーはフルサイズ機と共通で長回し OK

α7C II(フルサイズ / 33 MP)

  • 512 g の小型ボディに最新 AIAF と 10bit 4K60p を凝縮
  • アップデートで“ダイナミックアクティブ手ブレ補正”や自動被写体選択も追加
  • ファインダー倍率や SD スロットは1基など割り切り仕様もあるが、旅写真なら最適解

Nikon ― “高性能でコスパ○とクラシカルなデザイン”で再浮上

ニコンは一眼レフ時代から培った技術と自然発色でファンを魅了。ミラーレス参入遅れで苦戦したものの、最近は Zf のレトロデザイン路線やハイエンド Z9/Z8 の連続ヒットで勢いを取り戻しています。

最大の課題はレンズ群。純正 Z レンズは急拡大中ですが依然ソニーに比べ少なく、価格も高め。ただし F マウント資産はアダプター FTZ で活かせるため、中古レンズ遊びが楽しいブランドでもあります。また、サードパーティーレンズの参入が許可され、今後レンズは大幅に増えていくでしょう。

他社に比べ性能が高く価格は抑え目というコスパに優れたモデルがいくつもあります。初心者には APS-C の Z50 II、高性能なのに“エントリー価格”で買えるフルサイズ Z5 II がおすすめです。

おすすめカメラ

Z50 II(APS-C / 20 MP)

  • フラッグシップゆずりの新世代 AF+30 fps プリキャプチャー
  • キット込み 15 万円超だが、他メーカーに比べて性能が高い
  • 難点は APS-C 用 Z レンズが少なく重量が550gと小型のフルサイズ機並みにあるこ

Z5 II(フルサイズ / 24 MP)

  • ボディ内 手ブレ補正+30 fps 電子シャッターで動体も行ける
  • N-RAW / 4K60p10bit に対応し動画も十分
  • 実売 26 万円前後で“中級機価格のハイエンド性能”が魅力
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富士フイルム ― “写真を遊ぶ”色彩とダイヤル操作

フジフイルムはフィルムメーカーの DNA を活かし、20 種以上の フィルムシミュレーション を搭載。JPEG 撮って出しでもエモい色が得られ、「編集が面倒だけど作品感は欲しい」層に刺さります。軍艦部の物理ダイヤルも好評で、設定変更そのものが“撮影体験”になる稀有なブランドです。

ラインナップは APS-C と中判 GFX に二極化しフルサイズ不在。さらに新機種は“品薄→受注停止→プレミア”のパターンが多く、欲しいモデルは予約必須。

おすすめカメラ

X-M5(APS-C / 26 MP)

  • 355 g ボディに 30 fps 電子連写・6K30p 10bit・高品位マイクを凝縮
  • ファインダーとボディ内手ブレ補正は省かれるが、その分 13 万円台からと軽量&低価格
  • 品薄ゆえ見つけたら即ポチ推奨

Panasonic ― “手ブレ補正番長”から位相差復活へ

世界初ミラーレスを生んだ老舗。動画制作者から絶大な信頼を集める強力な手振れ補正Dual IS は、ボディ+レンズ協調で歩き撮りでも映像が流れません。長らくコントラストAFだった弱点も 2023 年の LUMIX S5IIで像面位相差AF採用で解消へ。ただ、それでもCanonやSonyのAFには並んでいません。

センサーはマイクロフォーサーズと L マウントフルサイズの二本立て。MFT は携行性、フルサイズはコスパ動画機という住み分けです。

おすすめカメラ

G99M2(MFT / 20 MP)

  • 2030 万画素・9 fps 連写・4K30p
  • 防塵防滴だが、重量が約530gなのはネック
  • 実売 9 万円台で手ブレ補正付きは希少

S5 II(フルサイズ / 24 MP)

  • 6K30p 10bit 、強力な手振れ補正、進化した AF と“全部入り”
  • L マウントアライアンスでシグマ/ライカレンズも豊富

OM SYSTEM ― “IP53で雨も雪もOK”な山岳カメラ

旧オリンパスが掲げるのは「どんな環境でも撮れる小型システム」。マイクロフォーサーズ専業ゆえ被写界深度に余裕があり、動物やマクロ撮影ではピント歩留まりが高いのが特色です。独自機能 Live ND や 120 fps 連写もアウトドア派に好評。

欠点は高感度耐性とレンズ選択肢の少なさ。しかし IP53 ボディと−10 ℃耐低温保証は他社にない魅力で、雪山や沢登りでは真価を発揮します。

おすすめカメラ

PEN E-P7(MFT / 20 MP)

  • 337 g・15 fps・4K30p。ファインダー非搭載ながら手軽に写真を撮れる
  • 発売が2021年なので中古が7万円台とお手頃価格
  • レトロデザインで日常スナップに映えるが、IP53はないので注意
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OM-5(MFT / 20 MP, IP53)

  • 30 fps 連写・Live ND16・414 g で登山や悪天候取材に最適
  • 防塵防滴+低温耐性でフィールドワークのお供に
  • アウトドアでハードに使うなら中古も視野に
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Leica ― “赤バッジは人生のご褒美”

ライカは最先端スペックで勝負しない稀有なブランドです。真鍮外装を研磨・塗装したボディ、クリック感まで吟味したマニュアルダイヤル、そして職人調整の Summilux レンズ。スペック表に現れない「所持する歓び」が価値の源泉です。

もちろん価格は桁違い。新品ボディが 100 万円超えは当たり前ですが、中古市場での値落ちが少ないため“資産”として考える愛好家も多いのが特徴。

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まとめ:割とどのメーカーでもよし

主なカメラメーカーを挙げてきましたが、最近のカメラスペックは頭打ちで、どこを選んでも大きな差はないというのが現状です。勿論上に書いたようにそれぞれ特徴はありますので、自分が何を撮りたいかでカメラを選択することが大事だと思います。

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