。
スペック
生地 | 70D リップストップポリエステル 2,500mm |
重量 | 4.36kg 内訳 ・テント本体3.5㎏ ・テントポール205g/本 ・タープポール226g/本 |
設営サイズ | 3.75m * 1.5m * 1.25m |
フロアサイズ | 2.2m * 1.5m * 1.25m |
収納サイズ | 53cm * 20cm * 20cm |
付属品 | テント本体、テントポール* 3、 ガイライン* 13、ペグ*18、 ストーブジャック* 1、 スタッフサック* 1 テントポール*2、タープポール*2 |
価格 | 29,599円(2023年3月時点) ※テント・タープポール込 |
テント生地は厚めの70D。その分重量も重くなっています。薪ストーブを使うことができますが、TCや難燃ではないので火の粉などには注意。
ポールの重さは実測値になります。トレッキングポールで代用可能です。
ポールはオプションですが、中古品には付属していたので価格もポール込に合わせています。
付属品
テント本体、ポール、ペグ、ガイライン、収納袋のセットです。煙突穴はテントに付いています。
収納時は長さが53㎝とそこそこの大きさ。収納袋のストラップは縫製されているので取り外しはできません。
中古だけどタグが付いている辺り、公式の中古品ぽい感じが出ます。
ペグ
非自立式テントなので、ペグが18本もあります。中古なので先端部の塗装が剥げています。
公式には材質が掲載されていませんが、色と形からして同社のLocomotive 20と同様のA7075超々ジェラルミンと思われます。
ガイライン
ガイラインもペグと同じくLocomotive 20と同様の物でしょう。ただ、自在金具の大きさが2種類あり、大きいサイズが7個、小さいサイズが6個あります。長さは大の方が長くなっています。
ポール(オプション)
オプションでポールを購入できます。
タープに使うためのポールは片側の先端に引っかける箇所があり、少し長くなっています。
設営
テントを広げると長方形になります。テントはアウターとインナー一体型です。
ここでテントに穴が開いている所を発見。薪ストーブを設置する近くなので、火の粉で開いたんでしょう。中古なのでこのくらいは覚悟していました。
まずは四隅をペグダウン。薪ストーブのスペースはまだペグダウンしません。
両側にポールを入れて自立させます。四隅だけのペグダウンでは自立しないので、上部にあるガイラインもペグダウンしていきます。
あってるかどうかわからないですが、片側はリングのついたガイラインを使用しています。
自立したら今度は薪ストーブ室を確保していきます。
ガイラインをペグダウンしていくと形になります。この状態だとテント内に入れません。
上部をピンと張るために、両側についているグロメットでテンションを強くしています。
正面から。下はどうしても隙間ができてしまいます。
後ろのガイラインも張ると室内スペースがちょっと広くなります。
下部はベンチレーションとなっていて、ペグの位置で調節が可能です。
薪ストーブを使用するときは、ガイラインを張って煙突とテントが接触しないようにします。
機能
煙突穴はすでに円形の穴が開いています。マジックテープ式で取り外し可能です。
正面を開いてタープにした姿。中で座る分には庇として機能します。入り口はフルメッシュなので、冬は風が入って寒いです。
両サイドもフルメッシュです。そして小物入れが付いています。
後部のベンチレーションは開け閉めできます。
サイド上部にはランタンフック。
ジッパーは逆T字でフルオープンが可能です。
真ん中のポールが邪魔に感じる場合は、ポールを2本使って自立させることもできます。
今回はトレッキングポール2本で設営しています。参考までに、ポールの長さは140㎝でちょうどよかったです。
薪ストーブ室と反対側もオープンにできます。
両側を開けば通気性抜群!
ついでに正面をオープンにできます。ここまですることはないと思いますが。
良い所
・パップテントで薪ストーブが使える
・生地の厚みが70Dで丈夫
・トレッキングポールで軽量化が可能
・インナーが一体型なので手間が省ける
薪ストーブ室が設けられている点は大きな強みです。雨風から守られ、かつ人がいるスペースとは別なので設営しやすくなっています。
今回はオプションのポール込でしたが、トレッキングポールや木の枝があれば、ポールが無くても設営できるので、軽量化につながります。
気になる所
・非自立式テントなので設営が手間
・スノースカートが無くフルメッシュなので冬場は風が寒い
・密閉で薪ストーブをすると天井が低いため暑い
非自立式なのでペグ打ってガイラインしてポール立てて…と自立式と比べるとどうしても時間がかかります。また、薪ストーブを使えるのですが、スノースカートが無く出入り口がメッシュ生地なので、風が入ってきやすくなっています。
天井が低いので薪ストーブを使用し密閉にするとすぐに熱がこもりやすいのも難点です。一酸化炭素中毒の危険性もあるので基本的には正面を開けておいた方が良いと思います。
類似製品
同じPOMOLYから生地を20DやTC素材にした製品が発売されていて、20Dは1㎏の軽量化、TCは火に強くなった分1.5㎏重くなっています。
パップテントと言えばBUNDOKのソロベースが人気です。その中でもスカート・サイドウォール付きは通気口が難燃素材になっています。ただ、ベンチレーションとして取り付けられているので、穴が横向きで使い勝手はよくありません。
薪ストーブ用の煙突穴があるものとしてはTOMOUNTのパップテントがあります。こちらはスカートがあるので冬でも使えるようになっています。
インナーテントは分離式となっているので、拡張性がある分設営の手間はあります。
このくらいの商品はパップテントが流行ったせいか、似たようなものが通販でゴロゴロしています。
雨が降る雪の中で使ってみた
雨の中の雪中キャンプで使用してみました。雪の上なので、ポールを立てるとき沈んでいくのが厄介です。この時はポールの下を木の枝などで補強しています。
タープにしていると雨が溜まってきました。ただ、水が漏れてくることはありません。
そのため前にガイラインを張って雨水が地面へ流れるように誘導しています。
煙突穴の位置が低いため、ストーブと煙突の接続に手間取りました。これは巻き煙突を使用しているためで、煙突が分割されたものは苦労しないと思います。
まとめ
パップテントは人気のあるテントなので、この製品以外でも薪ストーブは使えますし、お安いものもあります。
他との違いとしてはインナーテントが一体となっているので、2人寝れるくらいのスペースがあること、薪ストーブのスペースが用意されていることです。
TC素材のテントが多くあるので、ポリエステルを使った耐水性、軽量性も特徴でしょう。
あとはこの黒色が気にいるかどうか。ちなみにカーキ色なら同社の同型製品で安くなっています。
コメント