テントの形と言えばティピー型がイメージされ、商品の数も多くあります。その中でも薪ストーブ穴があり、ソロ用の大きさであるテントを購入したのでレビューしていきます。
スペック
生地 | 40D リップストップポリエステル 耐水圧2,000㎜(表面シリコン、裏面PUコーティング) |
重量 | 約2.0kg |
設営サイズ | W270㎝ *D270㎝ * H175㎝ |
付属品 | テント本体、テントポール、ガイライン* 8、 ストーブジャック* 1、 スタッフサック* 1 |
価格 | 34,300円(2023年5月時点) |
ソロのティピーテントとしてはそこそこの重量。薪ストーブが使用できることを考えると軽い方だと思います。
付属品
テント一式とご丁寧に設営方法や注意事項が載っている説明書が付いてきます。
スタッフバッグには製品名と製造番号?が記載されています。このテントの紐はすべて蛍光色になっていますが、このスタッフバッグも蛍光色が使われています。
スタッフバッグの中はテント本体とポールが入っていて、ガイラインは2つのバッグに分かれています。ペグやインナーテントは付属しないので、別途用意する必要があります。
ポールはアルミニウムで4つに分かれていて、中に紐が通っています。製造番号が刻印されていますが、スタッフバッグとは若干違う番号なのは、不良品が発生するからとか?
片方の先端部は長さが調節可能で、172.5/175/177.5/180cmの4段階に調整できるようになっています。
ガイラインと補修布は2つのバッグに分かれて収納されています。このテントの特徴である蛍光色とリフレクターを兼ね備えたロープなので、夜の視認性が優れています。
設営
テントを広げるときれいな四角形になります。
まずは4隅をペグダウンして
テントの真ん中にポールをさして立たせます。この部分にランタンフックが2個付いています。
とりあえずの仮設完了。ペグの位置を変えながらテントの張り具合を調整しています。
今度はガイラインを設営します。テント中段にループが計6か所あり、耐風性とテント内の居住性が増します。最初の4隅の間もペグダウンでき、さらに4か所ペグを打ち込んでいきます。
すべてのペグを打ち込んだ姿。シンプルな設営なので、時間はあまりかからないです。
機能
頂点の黒部分はベンチレーターの機能があります。収納時は閉じていますが、マジックテープで解放することができます。
テントは2か所の出入り口があり、ジッパーは水対策されていますが、YKKの刻印はありませんでした。
出入り口2か所を完全にオープンにした状態。風通しが良くなります。
オープンにする際は布をトルクでとめていきます。
薪ストーブ用の煙突穴があり、普段はマジックテープで塞がれています。穴の上にある布は煙突がテントに接触しないための物です。
テントプロテクター等で煙突穴を使わない場合は、マジックテープで外すことが可能です。
テントの裾はスカートがあるので、冬でも使える仕様です。
頂点には引っかける箇所があり、タープを接続することができます。
使用例
林の中で薪ストーブを導入して使ってみました。コットはハイにしてありますが、このままだとテントの出入り口を完全に占めることはできません。大きさはソロにぴったりです。
雨の日に使用、テントの頂点とタープを連結させています。テント内に水漏れはありませんでしたが、結露でぬれていました。
今回使ったタープはEXPEDのもので、YOKAからテントの色に合わせたタープが発売されています。
良い所
・ソロに最適な大きさ
・シンプルな設営
・薪ストーブが使える
・タープと接続可能
公式では2人用サイズで、実際2人寝るスペースはあります。薪ストーブや荷物を置くスペースを考慮するとソロでするのに最適です。
煙突穴やスカートで冬季に対応しているのはありがたいです。
気になる所
・ペグが付属していない
・インナーテント等のオプションが無い
・ソロティピーテントとしては高めの価格
・煙突穴以外の生地は難燃素材ではない
ペグが付属していないので、うっかり忘れそう。ただ、自前でペグを持っている人にとっては使いまわせるので、価格が抑えられている分むしろ良い所でもあります。
薪ストーブが使えますが、テント生地はコットンなどの難燃素材ではなくナイロンのため、穴が開きやすいでしょう。ただ、難燃素材は重たいので、重量とトレードオフになります。
類似製品
ソロティピーテントは数多くあり、多くのテントが価格を抑えている中、YOKA TIPIは高めな値段設定です。その分高い耐水圧や縫製がしっかりしています。
似たような大きさで煙突穴があるOneTigris CONIFER。価格も同じく3万円を超えていますが、定期的にセールで2万5千円くらいになります。特徴は短いポールでテント内のスペースを広げるているところです。生地はポリコットンで難燃性はありますが、重量が6.8㎏とかなり重くなります。
BUNDOKのソロティピーは2万円を切る価格でインナーテントが付いています。生地はポリコットンで火の粉に強いですが、煙突穴はなく重量は4.8㎏と重くなります。また、YOKA TIPIに比べて一回りサイズが小さいので、少し窮屈に感じるかもしれません。
KingCampからは煙突穴があり、サイズが少し大きいもので約1万7千円もソロティピーテントが販売されています。セールで1万3千円台まで安くなります。グラウンドシートやペグが付属し、重量も3㎏を切っていて、数字だけ見ればお買い得に感じます。あとは品質がどれくらいなのか気になる所。
まとめ
ソロのティピーテントとしてはオールシーズン使えてサイズも丁度良いです。価格は高めになっていますが、テント生地がナイロンのため、約2㎏という重さが大きな特徴です。
なのでこのテントはバックパックやバイクなどテントの大きさや重量を気にする人向けだと思います。車を持っていてオートキャンプに出掛けるなら、他の重くて安いテントでも良いのかなと。
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