冬の山を登る場合は雪のない時に比べて装備が特殊になります。具体的にはピッケルやアイゼン、ワカンなど。
ただ、ハードな雪山でなければ、夏山と変わらない装備がほとんどです。そのため、比較的気軽に登ることができる低山時の装備をご紹介します。
・雪山の低山に対応した装備
・状況によっては夏山と代わり映えしない装備
・重量より安全を重視
必ず持っていくもの
状況に関わらず必需品と思っている道具たちです。ほとんどは夏山でも持っていくものばかりです。
ザック
必需品です。登山をする人でこれを持っていかない人はいないでしょう。日帰り用のため、30Lクラスのザックを多用しています。アイゼンなどは外付けして積載しています。
ツェルト
心配性のため、万が一のことを考えてしまいます。ビバークなどを想定してツェルトは持参しています。雪洞が作ることができれば不要ですが、その状況にあるかどうか分からないため持っていきます。
エマージェンシーブランケット
ツェルトと同様、万が一の時を考え少しでも体温を維持するために持っていきます。
ハードシェル
夏山でいうとレインウェアにあたります。ジャケットは低山の場合着用することが稀のため、ザックの中にお守りとして入れてあるようなものです。
保温ボトル
夏山ではあまり持ち歩くとこがない道具です。熱湯をあらかじめ入れておくことで、カップラーメンや紅茶などをすぐに作れるように持ち歩いています。容量は大きい方が都合がよいと思い900mlです。
ボトル
こちらは水分補給用になります。事前にお茶などを入れておきます。低山なので滅多なことでは凍りません。容量は300mlです。
携帯食料
夏山では溶けて持ち歩きにくいチョコレート類を持っていきます。カロリーが高めで美味しく、百均だと4つで110円のためコスパに優れます。
シェラカップ
暖かい飲み物だけでなく、料理の小皿やスープなど小回りが利くため、マグカップではなくシェラカップを持ち歩いています。
防寒着
冬季用のダウン量が多いダウンジャケットを持っていきます。日帰りの場合長時間休憩することはほとんどないため、使用する機会がほとんどありません。
ゴミ袋
携帯食料のゴミをいれるために持っていきます。チャックが付いていてちょうどいい大きさを選んでいます。
ヘッドライト
朝早くに出発して早ければ午前中には下山終了するため、エマージェンシー用に持っていきます。写真のものは中にヘッドライトが入っており、このまま点灯するとランタンの用になります。
モバイルバッテリー
主にスマートフォンの充電用です。こちらも万が一の時に使用することを想定しています。低温下で本来の容量が確保しづらいため、大容量の20,000mAhを持っていきます。赤色はケーブルでライトニング、Type-B、Type-Cの3本足の巻取り式を使用しています。
携帯トイレ
キジ撃ち用です。大腸がエマージェンシーの時に使用するため、基本的にはザックに眠っています。というか眠っていてほしいです。
ゲイター
雪が靴の中に入ってこないようにするためです。ほとんどの場合、途中で装着することが面倒なので最初から使用しています。
グローブ
冬季のアウターグローブです。登山中は暑くなるため、着脱を繰り返しています。インナーグローブは常時身につけています。
ゴーグル
低山で暴風雪になることは少ないため、装着するときは限られています。太陽光の照り返しが強いため、サングラスを主に身につけています。
温度計
自分がどの程度寒さに耐性があるかなどを今後の参考にするため、いつも装備しています。
マルチツール
とりあえず持っていく枠の道具です。必要最低限の機能でスモールブレードやハサミなどとして使用できます。
ワカン
雪深いところに行くことがほとんどのため、ワカンを装備しています。ワカンでも厳しい場合は撤退しています。
スノーシャベル
エマージェンシー用です。雪洞作りなどでの使用を想定しています。
状況に応じて持っていくもの
トレッキングポール(スノーバケット付)
ほとんどの場合で使用しますが、ピッケルを使用すると分かっている時は持っていきません。
アイゼン
チェーンアイゼンを持っていないため、12本爪を持っていきます。雪が締まっていて急登の所には行くことがないため出番は殆どありません。
ピッケル
こちらも使用することはなく、トレーニング用の重りとなっていることが多いです。
クッカー(バーナー込)
昼休憩を取る可能性がある場合、クッカー一式と冬季用バーナーを持っていきます。
カメラ
一眼レフカメラをショルダーベルトにマウントする形で装備していきます。低温により稼働しなくなるため、対策を検討しています。
低山だからといって雪山であることに変わりはない
低山の装備を紹介しましたが、高山を登るときと変わるところといえばアイゼンやピッケルぐらいです。
夏山に比べて冬山は道具が嵩みがちですが、登山する山について十分に下調べし、天気を考慮すれば不要と思える道具は見えてきます。
ただ、冬は天気次第で難易度が大きく変化するため、心配であれば余分になっても対応できる道具を持っていくことをお勧めます。
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