SIGMA 12mm F1.4 DCを広角単焦点レンズと比較!APS-Cでは珍しい明るい広角レンズ

SIGMA
SIGMAカメラレンズ比較

SIGMAからAPS-C用の広角単焦点レンズ12mm F1.4 DC CONTEMPORARYが発売されます。マウントはE/X/RFでレンズの数が少ないAPS-Cカメラにとってはうれしいレンズです。そもそもAPS-C用の広角単焦点の明るいレンズが少ないですが、いま発売されているレンズで比較していきます。

スペック比較表

レンズSIGMA 12mm F1.4 DCViltrox 13mm F1.4Sony E 11mm F1.8Sony E 15mm F1.4 GSony FE 16mm F1.8 G
発売日2025年9月4日2023年 5月20日2022年6月24日2022年6月24日2025年4月11日
焦点距離12mm13mm11mm15mm16mm
開放F値F1.4F1.4F1.8F1.4F1.8
フィルター径62mm67mm55mm55mm67mm
マウントE / X / RF(APS-C)E / X / Z(APS-C)E(APS-C)E(APS-C)FE(フルサイズ)
サイズ(最大径×長さ)φ68×69.4mm(E)φ74×90mmφ66×57.5mmφ66.6×69.5mmφ73.8×75mm
重量225g(E)420g181g219g304g
最短撮影距離0.172m0.22m0.15m(AF)/0.12m(MF)0.20m(AF)/0.17m(MF)0.15m(AF)/0.13m(MF)
最大撮影倍率約0.12倍(1:8.4)約0.10倍0.13倍(AF)/0.20倍(MF)0.12倍(AF)/0.15倍(MF)0.25倍(AF)/0.30倍(MF)
絞り羽根9枚9枚7枚7枚11枚
AF/MFスイッチなしなしありありあり
絞りリングあり(クリック有/解除不可)あり(クリック有/解除不可)なしあり(クリックON/OFF可)あり(クリックON/OFF・IRISロック)
防塵防滴防塵・防滴構造簡易防塵(防滴表記なし・前玉撥水)防塵防滴に配慮防塵防滴に配慮防塵防滴に配慮
前玉フッ素コート
定価99,000円82,800円69,300円99,000円136,400円
実勢価格90,000円82,800円60,000円78,000円117,000円

比較するレンズはEマウントでのスペックとなります。XRFマウントではそもそも広角単焦点の明るいレンズが無かったのです

参考レンズとしてフルサイズのFE 16mm F1.8 Gも比較対象にしています。APS-Cの12mmはフルサイズだと18mmになるため、フルサイズカメラでの運用を考慮しています。

12mm F1.4 DC CONTEMPORARYの特徴

広角でありながら、F1.4という明るさを備えつつコンパクトさと軽さが際立つレンズです。APS-C用というのが特徴で、フルサイズでは同じようなレンズがありますが、APS-Cではあまりありませんでした。
特に富士フイルムやキャノンにはほとんどなかったので、このレンズの登場に喜んだユーザーも多いのではないでしょうか。

絞り羽根も9枚と十分あり、絞りリングを搭載しているなど操作性も優れたレンズです。Y価格はAPS-C用レンズながら9万円と少し高めですが、バランスの取れた性能なため十分選択肢に入るでしょう。

Viltrox 13mm F1.4との比較

焦点距離が1mm違う以外はF値が同じなので直接的なライバルレンズです。フィルター径は67mmと使いやすい大きさですが、レンズ自体のサイズが大きく、重量も420gとコンパクトが売りのAPS-Cとしては大きいデメリットです。
最短撮影距離や撮影倍率から近接能力は劣っており、防滴性能もありません。価格差も1万円くらいなので、あまりこのレンズを選ぶ価値は少ないでしょう。

Sony E 11mm F1.8との比較

ソニーの純正レンズで焦点距離が11mmとさらに広角です。F値は1.8と劣っていますが、サイズ・重量とも優れていて機動力があります。
ただ、ソニーのGやGMレンズではないため、画質に関しては劣っているでしょう。価格は6万円台とお手頃なため、画質を気にしないのであればこのレンズの方が良いかもしれません。

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Sony E 15mm F1.4 Gとの比較

ソニーの純正レンズで15mmと標準寄りの焦点距離となっていて、F値は同じ1.4です。
サイズ・重量とも似通っており、絞りリングが搭載しているので操作性も良し。価格も同じなので、好みの焦点距離で選ぶことになるでしょう。しいて言うなら、純正レンズならではとしてアクティブ手振れ補正の効きがよくなります。

G Lens
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Sony FE 16mm F1.8 Gとの比較

フルサイズのレンズであるため、同列では語れませんが、12mmをフルサイズで運用すると18mmとなり、F値も1.4より大きくなるので、フルサイズで使用した時を考慮して比較してみます。ただ、画素数もかなり落ちることになりますが。

フルサイズ用レンズだけあってサイズ・重量ともに大きくなっています。その分絞り羽根の枚数が11枚と多く、最短撮影距離と撮影倍率から近接能力が高いと判断できます。スイッチ類も豊富で、絞りリングだけでなくAF/MFスイッチやIRISロックもあり操作性に長けています。

価格は10万円前半と高いですが、フルサイズカメラをメインに使う場合は選択肢に入ると思います。

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XやRFマウントでは貴重な選択肢

ソニーのEマウントでは広角の明るいレンズがあるので、主なターゲットはXやRFマウントの人々でしょうか。APS-Cレンズは選択肢が本当にないので、新しいレンズが出るだけでありがたいです。

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