Google Pixel 10シリーズが発表されました。9シリーズと同様のラインナップで、サイズは折り畳みのFold以外ほとんど変わらず。どのあたりが変わったのか、それぞれのシリーズごとに比較しながら見ていきます。

シリーズ比較表
モデル | Pixel 9 | Pixel 9a | Pixel 10 | Pixel 9 Pro | Pixel 10 Pro | Pixel 9 Pro XL | Pixel 10 Pro XL | Pixel 9 Pro Fold | Pixel 10 Pro Fold |
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最低価格 | 128,900円 | 79,900円 | 128,900円 | 159,900円 | 174,900円(256GB) | 177,900円 | 192,900円(256GB) | 257,500円 | 267,500円(256GB) |
SoC | Tensor G4 | Tensor G4 | Tensor G5 | Tensor G4 | Tensor G5 | Tensor G4 | Tensor G5 | Tensor G4 | Tensor G5 |
メモリ | 12GB | 8GB | 12GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
画面サイズ(インチ) | 6.3 | 6.3 | 6.3 | 6.3 | 6.3 | 6.8 | 6.8 | 6.3外 / 8.0内 | 6.4外 / 8.0内 |
最大輝度 | 1800ニト | 1800ニト | 2000ニト | 2000ニト | 2200ニト | 2000ニト | 2200ニト | 1800ニト | 2000ニト |
バッテリー | 4700mAh | 5100mAh | 4970mAh | 4700mAh | 4870mAh | 5060mAh | 5200mAh | 4,650 mAh | 5015mAh |
無線充電 | Qi | Qi | Qi2(Pixelsnap)15W | Qi | Qi2(Pixelsnap)15W | Qi | Qi2(Pixelsnap)25W | Qi | Qi2(Pixelsnap)15W |
防塵防水 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | IPX8 | IP68 |
広角カメラ | 50MP | 48MP | 48MP | 50MP | 50MP | 50MP | 50MP | 48MP | 48MP |
ウルトラワイド | 48MP | 13MP | 13MP | 48MP | 48MP | 48MP | 48MP | 10.5MP | 10.5MP |
望遠カメラ | なし | なし | 10.8MP(手振れ補正付) | 48MP | 48MP(手振れ補正付) | 48MP | 48MP(手振れ補正付) | 10.8MP | 10.8MP(手振れ補正付) |
最大超解像ズーム | 8倍 | 8倍 | 20倍 | 30倍 | 100倍 | 30倍 | 100倍 | 20倍 | 20倍 |
前面カメラ | 10.5MP | 13MP | 10.5MP | 42MP | 42MP | 42MP | 42MP | 10MP | 10MP |
動画(背面・最大) | 4K60(7倍ズーム) | 4K60(5倍ズーム) | 4K60(20倍ズーム) | 8K30(Video Boost) | 8K24/30(Video Boost) | 8K30(Video Boost) | 8K24/30(Video Boost) | 4K60(20倍ズーム) | 4K60(20倍ズーム) |
サイズはほぼ変わらないながらも、充電が早くなり、望遠カメラに光学式手振れ補正が追加されています。カメラ性能は無印に望遠レンズが追加され、ズーム機能が大幅に向上しているのが印象的です。
ここには載っていないですが、メタルフレームから航空宇宙グレードのアルミニウム製フレームになっているので、耐久性が向上しています。
10で新たに追加された機能

- Pixel スクリーンショット
- マジックサジェスト
- カメラコーチ
- 自動ボケ補正
- オートベストテイク
Pixel 10ではAI機能がさらに追加されています。
マジックサジェストはメッセージアプリや音声通話アプリでのやりとりで、必要な情報をAIが予測し整理・取得してくれます。
カメラコーチはAIが構図や照明などのアドバイスをしてくれます。
オートベストテイクは150枚のフレームを分析し、素晴らしいグループ写真を撮ってくれます。
無印の比較

バッテリーが強化されて無線充電が急速になりました。カメラは望遠が追加されましたが、代わりにウルトラワイドの画素数が13MPと大幅に低下しています。ズーム機能がさらに強化され、写真・動画ともに20倍まで可能となりました。
価格も据え置きなので、新しく購入する人は10で間違いないですが、9から乗り換えをする場合は、カメラのズーム機能や追加されたAI機能に魅力が無ければあまり買い替える必要はないでしょう。
Pro(XL)の比較

無印と同じくバッテリーが強化されて無線充電は急速になっています。Pro XLのみ25Wとさらに充電速度が増しています。カメラは画素数が上がっているわけではないですが、望遠に手振れ補正が追加され、ズームが最大100倍となりました。また、動画では8kに24fpsが追加されています。
価格は据え置きですが、128GBのモデルが無くなったため実質値上げです。100倍ズームが目玉だと思いますが、AIによる補正を使用していると思われるので、どこまで実用的かは未知数です。動画は8kに24fpsが追加されてシネマティックな動画を制作できますが、ビデオブースト機能であることは変わりません。
買い替えの場合は100倍ズームがどれほどのものなのか確認してからの方が良さそうで、その機能がいらないなら買い替える必要性は少ないと思います。
Pro Foldの比較

折り畳みディスプレイが少し大きくなり、ギアレス高強度ヒンジを採用することで耐久性が増しました。また、9ではなかった防塵性能(IP68)を備えています。また、新機能として撮影した写真がそのまま表示されるインスタントビューが追加されています。
バッテリーや無線充電性能は他と同じく強化されており、カメラは望遠に手振れ補正が追加されました。ただ、画素数やズーム倍率が向上したわけではないので少し物足りない印象です。
価格は1万円の値上げで、その価値は十分あると思います。ただ、乗り換えとなるとそこまで大きな変化は無いので、あまり必要性は感じません。AI機能が大幅に追加されているのでそれ目当てなら検討の余地はあると思います。
AI機能とカメラズームに魅力を感じられるか

9と10の大きな違いはカメラのズーム機能、そしてAI機能の拡充です。100倍ズームは文字としてのインパクトがありますが、AIによる補正ありきの機能なため、一見綺麗な写真でもよく見ると違和感のある部分があるかもしれません。AIによる便利な機能が追加されていますが、頻繁に使うことが無ければわざわざ乗り換える必要はないと感じます。
価格はほぼ据え置きですので、新しくPixelシリーズを購入する場合は間違いなく10がおすすめです。