vlogの革命機として発売されているOsmo Pocket 3。ジンバル一体型の1型センサーで手持ち撮影ではほとんどブレることがない優れもの。
でも片手でずっと持っているのは不便なもので、両手で何かするところを撮影できないもどかしさがあった。そこでULANZIの拡張アダプタPK-06を購入してみたのでレビューしていきます。
開封の儀
箱は黒のシンプルなもの。
中身もシンプルで、プチプチに覆われた拡張アダプタと検査証明書のみ。
拡張アダプタには最初からストラップが付属している。なんだか珍しい。
クイックリリース箇所は丁寧にシールが貼ってある。ちょっと高級感。
ぺろりとめくれば完成。スイッチ部分は分かりやすく赤色に塗装されている。
内部は機器が傷つかないように柔らかいゴムカバーなので、安心して装着できる。
素材はアルミニウム合金なので堅牢性がありちょっと高級感もある。他のプラスチック製アダプタと並べてみた。写真だと分かりづらいけど、質感は遥かに上。
拡張アダプタの機能
まずは背面部カメラについている1/4ネジ穴がある。今回はこれ目当てで購入したといっても過言ではない。左右にある〇は磁石で、djiアクションカメラにある機能のマグネットマウントが付けられる。爪を引っかける箇所も両端にあるのが分かる。
それだけではなく、goproマウントにも対応。どちらでも使えるマルチマウントになっているのでとても便利。
サイドにはカメラの天辺にあるシューがある。よくみるとクイックリリース用の穴も。
djiのマイクも装着できる。マグネットの関係なのか、そう簡単には落ちないようになっている。ただ、収納ぐらいでしか使い道がないような。
正面にもクイックリリース用の穴があり、Ulanziの文字の箇所はマグネットになっている使用。
御覧の通り磁石で持ち上げられる。ただ、正直落ちそうでちょっと怖い。
実際の用途として使ってみる
ネックストラップにマウント
まずはクイックリリースプレートを試みてみよう。カメラでよく使われているFALCAMのF38プレートは1/4ネジなので装着可能だ。
装着した姿がこちら。やっぱり出っ張っちゃうよねえ。
さて、まずはV2ベースに装着してみる。
かなり出っ張る。バランスは悪いが、落ちることはまずない。
そして体に付けてみた。バランスの関係上どうしてもカメラの箇所が下を向いてしまう。
横から見るとこんな感じ。ここにマウントするだけなら問題ないのだが。
この状態だと撮影するときカメラが体の方に向いたままなので、向きを反対にするセルフィーモードを使う手間がかかる。そこのところが買うまで気づきませんでした。たはは…
カメラは下を向き過ぎているが、一応ジンバルモードをチルト固定にすれば水平が保たれるので完全に下を向くことは無くなる。が、ゆっくり歩いていてもぶらぶらと揺れるので、映像はがくがくする。(見れないほどではない)
ショルダーマウントに装着
登山でよく見るショルダーマウントに装着してみた。確かにちゃんと固定され、ネックストラップのようにぶらぶらとしないので映像としてはかなりマシになる。
ただ、まずザックを背負っていることが前提で、これも同じくセルフィーモードにする必要がある。
アウトドアとかに使うならやっぱりアクションカメラの方がいいと思う。特にOSMO POCKET3は防水でないのが致命的。
ネックマウント
最後にネックマウントに装着。今回はgoproのアタッチメント機構を活用してみた。ちゃんと固定されている。
この状態だとかなり固定されていてブレはなかった。勿論他と同様セルフィーモードでないと取れないことには違いないのだが。ただ個人的にはちょっとダサく感じてしまう。この撮ってますよ感が目立ってしまう。
また、これは今使っているネックマウントの問題でもあると思うけど、着脱に手間が掛かりすぎる。ネックマウント外した方が早いやんと思ってしまう。基本は手持ちだけどすぐに切り替えられるようにしたいのです。
気になったところ
ジョイスティックが操作しづらく感じる。もう少し装甲を薄くしてほしかったなと思いつつ、前方にもマグネットが仕込んであるので難しいかなとも思っている。
アルミニウムでできているので頑丈なのはいいのだけれど、これだけで90gはやっぱり重く感じる。それに結構厚みがあるので小型軽量の強みが薄れてしまうという欠点がある。あと落とした時に守りたいのはカメラやジンバルなど上部なので、この堅牢性はちょっと過剰だなと思ってしまう。
価格も高めになっている。大体の拡張アダプタは2,000~3,000円くらいなのに対し、この商品は4,999円。倍以上のお値段である。その分頑丈で機能も充実しているけど、その機能を果たして使いこなせるかは購入する前に一度考えてみてもいいかも。
拡張機能を使いこなせる人におすすめ
このアダプタには前後左右にアタッチメントがついている。それを使いこなせるかどうかで購入するしないを決めてもいいと思う。単なるvlogカメラではなく、さらにクリエィティブな映像を撮りたいと思う人にはうってつけだ。上の写真のように照明つけたりグリップ付けたり色々なカスタマイズができるので、それを考えるだけでも楽しめそうではある。
ただ、自分の理想を言えば、ネックストラップに簡単に着脱できて、尚且つ映像が安定するものが欲しいのだが、Pocket3の仕組みを考えても難しそうではある。やっぱり一番の利点は小型軽量で持ち運びしやすい所にあると思うので、拡張しすぎてもその良さを失ってしまうだろう。もしかしたら今後使うことがあるやもしれないので、それまで眠っていてくれ。