新たに発表されたα7RⅥは、高画素機ながら高速連写が可能になり、高いダイナミックレンジやプリ撮影など大幅に進化しました。その最新機種が、同じSonyのαシリーズでどの立ち位置にいるのか、他のカメラと比較しながらみていきます。
スペック比較表
| 品名 | α7RⅥ | α1Ⅱ | α7V | α9Ⅲ | α7RV | α1 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026月6月5日 | 2024年12月13日 | 2025月12月19日 | 2024年1月26日 | 2022年11月25日 | 2021年3月19日 |
| 定価(円) | 約74万円 | 990,000円 | 416,900円 | 935,000円 | 533,500円 | 880,000 |
| 実売価格(円) | 832,000円 | 339,000円 | 825,000円 | 396,000円 | 658,000 | |
| 画像処理エンジン | BIONZ XR2 +AIユニット | BIONZ XR+AIユニット | BIONZ XR2 +AIユニット | BIONZ XR+AIユニット | BIONZ XR+AIユニット | BIONZ XR |
| センサー | 積層型 | 積層型 | 部分積層型 | グローバルシャッター | 裏面照射型 | 積層型 |
| 画素数(万) | 6,680 | 5,100 | 3,300 | 2,460 | 6,100 | 5,100 |
| 常用ISO感度 | 100~32,000 | 100~32,000 | 100–51,200 | 250~25,600 | 100~32,000 | 100~32,000 |
| 最高連写撮影 | 電子:30/秒 メカ:10/秒 | 電子:30/秒 メカ:10/秒 | 電子:30/秒 メカ:10/秒 | グローバルシャッター120/秒 | 電子:10/秒 メカ:10/秒 | 電子:30/秒 メカ:10/秒 |
| シャッタースピード | 電子:1/8,000秒 メカ:1/8,000秒 | 電子:1/32,000秒 メカ:1/8,000秒 | 電子1/16,000秒 メカ1/8,000秒 | 1/80,000秒 | 電子:1/8,000秒 メカ:1/8,000秒 | 電子:1/32,000秒 メカ:1/8,000秒 |
| 手振れ補正 | 8.5段 | 8.5段 | 7.5段 | 8段 | 8段 | 5.5段 |
| 被写体検出 | オート・人物・動物・鳥・昆虫 車・列車・飛行機 | オート・人物・動物・鳥・昆虫 車・列車・飛行機 | オート・人物・動物・鳥・昆虫 車・列車・飛行機 | オート・人物・動物・鳥・昆虫 車・列車・飛行機 | 人物・動物・鳥・昆虫 車・列車・飛行機 | 人物・動物・鳥 |
| プリ連写 | 1秒 | 1秒 | 1秒 | 1秒 | なし | なし |
| 撮影可能枚数(EVF時) | 600枚 | 420枚 | 630枚 | 410枚 | 440枚 | 430枚 |
| ブラックアウトフリー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
| ピクセルシフトマルチ | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
| コンポジットRAW | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
| ファインダー解像度(万) | 944 | 944 | 369 | 944 | 944 | 944 |
| モニタ解像度(万) | 210 | 210 | 210 | 210 | 210 | 144 |
| モニタ稼働方式 | マルチアングル | マルチアングル | マルチアングル | マルチアングル | マルチアングル | チルト |
| 解像度とフレームレート | 8k30p、4k120p | 8k30p、4k120p | 4K120p(APS-Cクロップ) | 4k120p | 8k24p、4k60p | 8k30p、4k120p |
| 記録メディア | CFexpress A/SD×2 | CFexpress A/SD×2 | CFexpress A/SD×1+ SD(UHS-Ⅱ) | CFexpress A/SD×2 | CFexpress A/SD×2 | CFexpress A/SD×2 |
| 寸法(㎜) | 132.7×96.9×72.8 | 136.1×96.9×82.9 | 130.3×96.4×82.4 | 136.1×96.9×82.9 | 131.3×96.9×82.4 | 128.9×96.9×80.8 |
| 重量(バッテリー込,g) | 713 | 743 | 695 | 703 | 723 | 737 |
※最安値は2026.5.14時点
α1Ⅱとの比較

Sonyのフラッグシップ機カメラで、約5000万という高画質で30コマ/秒の連写が可能、8k動画撮影できるなどまさに万能機です。α7RⅥの性能が大幅に向上したことにより、連写速度や手振れ補正、プリ撮影などのスペックはほとんど変わりません。
むしろ勝っている部分もあり、画像処理エンジンがBIONZ XR2になったことでホワイトバランスの精度やダイナミックレンジはα7RⅥの方に軍配が上がります。EVFは同じですが、10bit階調表示に対応したα7RⅥの方が視認性は向上しています。ただ、フレームレートはα1Ⅱの240fpsには及びません。
バッテリーが新しくなったことで撮影可能枚数も約180枚ほどα7RⅥの方が多く撮影でき、1つのバッテリーで撮影時間が大きく伸びました。
こうして比較するとα7RⅥが下剋上した機能が多くありますが、α1Ⅱはシャッタースピードがさらに速いことやLAN端子がありワークフローに優れているなど、業務用としての信頼度であればα1Ⅱは最優の選択肢と言えるでしょう。
ただ、高画素機としてみるのであれば、価格も安いα7RⅥが大きくリードしています。
α7Vとの比較

半年前に発売したばかりのα7Ⅴは画像処理エンジンが同じなため、ダイナミックレンジやホワイトバランスは同じ性能で、連写速度やプリ撮影等の機能もほとんど変わりません。大きく変わるのは画素数で約2倍の差があり風景や商品撮影など細部までこだわる場合はα7RⅥが必要でしょう。
また、8k撮影や手振れ補正、EVFなどで差があり、記録メディアもCFexpressを2枚使用可能なα7RⅥの方が汎用性に優れていると言えます。
ただ、価格差が約30万円とかなり開きがあり、高画素を求めないのであればα7Ⅴで十分事足りるでしょう。
α9Ⅲと比較

民生用カメラ唯一グローバルシャッターを搭載したカメラです。そのため歪みが無く連写速度は驚異の120コマ/秒です。その分画素数は約2400万と控えめで、ISOが250スタートと画質に多少の影響があります。それ以外はクロップのない4k120p撮影が可能で記録メディアがCFexpress A×2、944万ドットの高解像ファインダーにシャッタースピードが1/80000秒等動きのある被写体に特化したカメラです。
高画素機であるα7RⅥと正反対の機種であるため比較対象には適していませんが、同じハイエンド機として比較対象にしてみました。グローバルシャッターという点にこだわらなければ、画像処理エンジンが新しくなり汎用性の高いα7RⅥをお勧めします。
α7RVとの比較

前機種で機能としては下位互換になります。大きく違うのは連写速度や画像処理エンジン、バッテリーなどになります。
高画素機としてみれば、連写速度は10fpsで十分であり被写体検出もしてくれるため、価格を抑えたいのであれば魅力的な1台となります。
α1との比較

旧式のフラッグシップ機で、AIユニットを搭載しておらず被写体検出に限りがあります。また、手振れ補正も5.5段どまりでモニタもチルトと今に比べると使い勝手がよくありません。ただ、高画素の汎用カメラとしては今でも十分な機能を誇り、中古価格はかなり下がっているので、コスパに優れた1台です。
高画素機という枠組みを超えたカメラに
α7RⅥは前機種に比べると、より汎用性に高くなっています。連写数の増加やプリ撮影等の機能充実、稼働時間の大幅上昇にダイナミックレンジの向上など、単なる高画素機としてではなく、フラッグシップ機と言っても過言ではない性能になりました。
事実現フラッグシップ機のα1Ⅱよりも優れた部分もあり、もはや万能機とも言えます。ただ、価格がかなり向上したため、従来の高画素機としてだけであれば、前機種のα7RⅤが既に優秀な機能を備えており、価格もかなり開きがあります。なので、α7RⅥが必要かどうかは十分検討する必要があるでしょう。


