ソニーRX1R IIIを他の高級コンデジ等と比較!LEICA Q3やGFX100Rとの違いは?

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カメラソニー

フルサイズの高級コンデジであるRX1Rシリーズが約9年ぶりにモデルチェンジしました。性能はα7RVやα7CRなどと同等クラスまで向上しつつもコンパクトな形状は失われていません。ただ、価格は市場推定で約66万円と大幅に上がっているので、他の高級コンデジ等と比較して、RX1R IIIの性能を確かめていきます。

  • 発売日は2025年8月8日で予約は7月23日(水)10時から
  • 6100万画素やAIAFなど性能は現代水準に
  • 手振れ補正がなくモニターが非可動

スペック比較表

項目RX1R IIIRX1R IILeica Q3GFX100RFX100 VIα7CR
発売日2025年8月8日2016年 2月19日2023年 6月 3日2025年 4月10日2024年 3月28日2023年10月13日
定価市場推定約660,000円463,190円1,012,000円830,500円281,600円449,900円
実売価格中古約250,000円約900,000円約740,000円約260,000円約350,000円
センサー61 MP フルサイズ42.4 MP フルサイズ 60 MP フルサイズ102 MP 中判サイズ40.2 MP APS‑C61 MP フルサイズ
レンズ35 mm F2 固定35 mm F2 固定28 mm F1.7 固定35 mm F4 固定23 mm F2 (35 mm換算) 固定レンズ交換式
手ブレ補正レンズOIS (約3段)5軸IBIS 最大6段5軸IBIS 最大7段
AF方式像面位相差AF+AI認識像面位相差AFハイブリッドAF像面位相差AF+AI認識インテリジェントハイブリッド 像面位相差AF+AI認識
被写体検出オート,人物, 動物, 鳥, 昆虫, 車・列車, 飛行機人物(顔・目)人物(顔・目・体), 動物(目・体)人物, 動物, 鳥, 自動車, バイク・自転車, 飛行機, 列車人物, 動物, 鳥, 昆虫, 自動車, バイク・自転車, 飛行機, 列車, ドローンオート,人物, 動物, 鳥, 昆虫, 車・列車, 飛行機
連写性能 (最高値)5 fps5 fps15 fps/4fps(AF-C)6 fps11 fps(メカ)/20 fps(電子1.29×クロップ) 8 fps
最高動画4K30p 4:2:2 10‑bitFHD 60p8K30p 4:2:2 10‑bit4K30p 4:2:2 10‑bit6.2K30p/4K60p 10‑bit4K60p 10‑bit
ファインダー2.36 M EVF2.36 M ポップアップ5.76 M EVF5.76 M EVF3.69 M OVF/EVF2.36 M EVF
モニター2.36 M 固定1.23 M チルト1.84 M チルト2.1 M  チルト1.62 M チルト1.03 M  バリアングル
撮影枚数300枚220枚350枚820枚450枚520枚
カードスロット1枚(UHS-II)1枚(UHS-I)1枚(UHS-II)2枚(UHS-II)1枚(UHS-I)1枚(UHS-II)
防塵防滴IP52全面シーリング追加オプション
サイズ113 × 68 × 88113 × 65 × 72130 × 80.3 × 92.6133.5 × 90.4 × 76.5128 × 74.8 × 55.3124 × 71 × 63
重量498 g507 g743 g735 g521 g515 g

比較するカメラは高級コンデジのLeica Q3から類似した性能だけどレンズ交換式のα7CRまで対象としています。ざっと比較してみますと、RX1R IIIは高画素でかつAIAFを備えているため、コンパクトなサイズに収めたカメラです。ただ、手振れ補正がなく他高級コンデジと比べてファインダー解像度が低く、モニターが固定など使い勝手が悪い部分もあります。

RX1R IIとの比較ー現代の高画素機と同等の性能に

  • 9g軽量に
  • 高性能なAIAFを搭載し画素数up
  • 動画は4k 10bitで撮影可能に
  • モニター解像度がアップ
  • 撮影枚数が向上
  • クリエイティブルックが追加
  • レンズは同じ
  • モニターがチルト式から固定に
  • 価格が約25万円上昇

約9年前の前モデルからは大幅に性能がアップし現代のカメラと同等に画素数upやAIによる強力なAFは魅力的です。それでいて重量はむしろ軽くなっているから驚きます。また、動画も4k 10bitで撮影できるようになって本格的な動画を撮れます。

ただ、進化したところだけでなくモニターがチルト式から固定になるなど使いづらくなったところがあります。レンズが同じため、出力される画自体は画素数以外変わらないでしょう
価格も約20万円上昇しており、ハイエンドフルサイズを購入できる金額となっています。

Leica Q3との比較ー高性能なソフトか使いやすいハードか

  • 軽量でコンパクト
  • 高性能なAIAF
  • マイク端子などインターフェイスで勝る
  • コスパの良い価格
  • 動画は8kがない
  • モニター固定で使い勝手×
  • ファインダー解像度が劣っている
  • 手振れ補正や防塵防滴が無い

センサーが6000万画素のフルサイズコンデジという点で一番の比較対象になるでしょう。
小型軽量で最新のAIAFを搭載していたり、マイク端子やMIシューなどインターフェイス面ではRX1R IIIが勝っています。
しかしLeica Q3には手振れ補正や防塵防滴があり、ファインダー解像度も高くモニターがチルト式でローアングルも撮りやすい。何よりLeicaという所有欲に訴えるブランドが魅力です。
ただ価格はLeicaが定価で100万円するのでコスパの点ではRX1R IIIの方が良いでしょう。

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GFX100RFとの比較ー超高画素と高画素のカメラ

  • 軽量でコンパクト
  • 高性能なAIAF
  • 明るいレンズ
  • 価格が安い
  • 画素数やセンサーサイズで劣る
  • モニター固定で使い勝手×
  • ファインダー解像度が劣っている
  • NDフィルターを内蔵していない

1億画素の中判サイズコンデジなので、あまり競合としては見られなさそうなGFX100RF。センサーは勿論違いますが、チルト式モニターやファインダー解像度、NDフィルター内蔵などハード面での良さがあります。
ソニーらしく小型軽量で優秀なAIAFがある点はRX1R IIIに軍配が上がります。また、F4とF2の違いはかなり大きく、暗い場所ではRX1R IIIの方が活躍するでしょう。

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X100 VIーフルサイズとAPS-Cのハイエンドコンデジ

  • 画素数とセンサーサイズ
  • 軽量
  • 高性能なAIAF
  • モニター解像度が高い
  • 連写が遅い
  • 動画性能は劣る
  • 手振れ補正が大きく劣る
  • モニター固定で使い勝手×
  • ファインダー解像度が劣っている
  • NDフィルターを内蔵していない
  • 燃費の悪さ
  • 大きな価格差

大人気のX100 VIとはそもそもセンサーサイズが違うため単純な比較にならないですが、センサーサイズの大きいRX1R IIIの方が軽量なのは大きな違いです。また、強力なAIAFを搭載しているので撮影を容易にしてくれます。

それ以外の部分ではX100 VIの良さが目立ちます。連写や動画性能が高く、手振れ補正は6段あり、NDフィルター内蔵。それでいて価格差が約40万円と大きく違います。手軽な撮影を楽しむならX100 VIで十分でしょう。

α7CRーレンズ交換が可能かどうか

  • 軽量
  • 追加されたクリエイティブルック
  • モニター解像度が高い
  • 連写が遅い
  • 動画性能は劣る
  • 手振れ補正が大きく劣る
  • モニター固定で使い勝手×
  • バッテリー容量が劣っている
  • 大きな価格差

同じSonyの高画素でコンパクトなカメラと比較です。画素数やAFは同じでコンパクトなサイズも似ています。それ以外は劣っている所が目立ち、連写や動画性能、手振れ補正の有無にバッテリー容量の差など基本的にはα7CRの方が優秀です。価格差も約21万円と大きな違いとなっています。

大きな違いはレンズが交換できるかどうかです。カメラ本体の重量はさほど変わりませんが、それにレンズがプラスされます。シグマの35mm F2 DG DNは長さ67.4mmに重量325gあり、カメラとレンズで計840gと重たさを感じます。

タイミング次第では現金キャッシュバックの対象となっているので、さらにお安く手に入れることができます。

RX1R IIIは妥協のない高画素をコンデジで求めている人向け?

約9年ぶりのモデルチェンジを果たしたRX1R IIIは順当な進化を遂げたといっても良いでしょう。より高画素になってAFも向上、それでいて小型軽量のままなのは評価される部分です。
ただ、価格もかなり上昇しており、APS-CとはいえX100Ⅵが高級コンデジの壁としてかなり高いと思います。性能で言えばLeica Q3が最も近いですが、Leicaというブラントと相まってそこまで購買層が被る気がしません。
また、レンズ交換式であるα7CRの方が基本性能は上ですので、同じSony内でも競合しているように感じます。

このカメラは性能と価格から、ハイアマチュアやプロなどがストリートフォトやサブ機として持つことが多いのではないでしょうか。

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